‘ハチミツ色に染まるニュージーランド’ への旅をしようと計画を練り始めたのは、ちょうど日本(関西)の山々が艶やかな錦絵のようになろうとする頃でした。
ニュージーランドへの憧れは、その昔、私がまだ、小学生か中学生の頃までさかのぼります。
その頃、テレビで ‘兼高かおる世界の旅’ という旅番組があり、その番組の最後の日のインタビューだったと記憶しているのですが、アナウンサーが「レポーターの兼高かおるさんが今まで行かれた国で一番印象に残っている国は?」と聞かれ「百カ国以上訪れましたが、ニュージーランドが良かったですね」と言われたのがとても印象に残っていて、いつかは訪れたいと思っていました。
ニュージーランド基本情報
いつものように訪問国についての勉強は欠かすことが出来ず、私は今回の勉強で、ニュージーランドが日本の調査捕鯨に反対の立場をとっていることを知りました。
旅行中のトラブルを避けるためにも、少しでも多くのことを知っておくことにします。
そして、ニュージーランドに着いてからは、現地の ‘iサイト(観光案内所)’ で情報収集をして、旅の安全と知識を得ましょう。
- 国名:ニュージーランド(New Zealand)
- 面積:約27,534平方キロメートル(日本の約3/4)
- 人口:約441万人(ちなみに、ヒツジは約3,240万匹)
- 首都:ウェリントン(北島の南端)
- 元首:英国女王エリザベスⅡ世、通常は代理の総督が任務します
- 政体:立憲君主制、ジョン・キー首相
- 民族構成:ヨーロッパ系約67.6%、マオリ約14.6%、アジア系約9.2%、その他
- 宗教:キリスト教約55.5%、その他
- 言語:英語、マオリ語
- 通貨:ニュージーランド・ドル
- チップ:チップの習慣はない(特別なサービスを受けた場合は渡そう)
- 銀行:月~金の9:30~16:30営業
- ショップ:季節や業種にもよりますが、夏季9:00~17:00が多い
- 飲料水:水道水は飲めます。ミネラルウォーターには、ガスなし(Still Water)と炭酸入り(Sparkling Water)があります
- 電圧とプラグ:240V(標準)、プラグは三極式フラットタイプ
- 時差:3時間(サマータイム導入期間は4時間)
- フライト時間:日本~オークランド約10時間50分
- 国技:ラグビー(ニュージーランド代表チーム⇒オール・ブラックス)
出発前の準備
出発前の下調べを始めると、私の心は訪問する国へと飛んでしまうのですが、英語の話せない我々夫婦にとって、日本でどれだけ準備したかによって、現地での不安材料の多少に影響がでます。
それから、現在ニュージーランドでは、旅行者でも宿泊施設などでインターネットが利用できるので、それを利用される方は、利用すればより安心できますね。
でも、それすら利用しない我々は、より多くの情報を入手してから、旅立つことを心掛けます。
パスポートとビザ
パスポートの申請手続きは、ご自身の住民票のある都道府県の旅券課で申請し、発給を受けますが、発給までに要する日数は約1週間ですが、県庁所在地以外で申請すると2~3週間かかることもあるので、早めに準備しましょう。
※パスポート取得について(外務省パスポート、公式ホームページ):http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/pass_6.html
パスポートをお持ちの方は残日数を確認して、ニュージーランドの場合はパスポートの残存有効期限は、ニュージーランド滞在日数+3ヶ月以上必要で、日数が残り少ない方は必ずパスポートの切り替え(1年前から申請できる)をしましょう。
ビザに関しては3ヶ月以内の観光目的の場合はいりません。
観光以外の方や観光でも3ヶ月以上滞在する方などは、下記のニュージーランド大使館(日本語)のホームページでお調べください。
※ニュージーランド大使館(ホームページ):http://www.nzembassy.com/ja/
クレジットカード
ニュージーランドではクレジットカードの普及率は高いので、各種支払いに利用できることと、身分保障の意味からも会社の違うカード(VISA、 MasterCard、JCB、AMEX)など2~3枚は持って行ったほうがいいでしょう。
ホテルや宿泊や、レンタカーを借りる時などにもカードの提示が求められます。
現地通貨
あらかじめ持っていくお金に、多額の現金は必要ありませんが、現地や日本の空港などで両替しておき、足らなくなったら又現地の銀行(ホテルでも出来るところ有り)で換金したり、クレジットカードやトラベラーズチェック、外貨預金の国際カード、国際銀行のカードなどを持っていれば大丈夫でしょう。
ニュージーランド・ドルには、紙幣で100ドル、50ドル、20ドル、10ドル、5ドルとあり、コインには、2ドル、1ドル、50セント、20セント、10セントとあります。
日本での換金は市中銀行では取り扱う銀行が少ないので、空港にある銀行の換金窓口などを利用しましょう。
1人1万ドル以上を所持している場合は、出入国時に現金報告書(Border Cash Report)の提出が必要です。
郵便の出し方
ニュージーランドから日本へエアーメールを出す場合、はがきは1.9ドルで、封書は大きさ13cm×23.5cm×1cm以内で、重さ200gまでなら2.4ドルです。
郵便局は国営と私営のものがあり、一般には8:30~17:00まで営業しており、営業所も多くあります。
電話の掛け方
国際対応の携帯電話を持って行かれる方も多いと思いますが、日数が多いと結構な金額になるので、公衆電話やホテルの電話から日本への電話の方法を知っていれば安心だと思います。
日本からニュージーランドへ電話を掛ける
国際電話会社の番号(たとえばKDDIは011)+国際電話識別番号(010)+ニュージーランド国番号(64)+市外局番(頭の0は取る)+相手先の電話番号
ニュージーランドから日本へ電話を掛ける
国際電話識別番号(00)+日本国番号(81)+市外局番または携帯電話(頭の0は取る)+相手先の電話番号
公衆電話から日本へ電話を掛ける
公衆電話にはコイン用とテレホンカード用、クレジットカード用とあり、ほとんどの機種から海外にかけられ、日本語ガイダンス付きもあります。
公衆電話から日本へ掛ける場合は上記と同じで、ホテルの場合は頭に外線番号をつけます。
ニュージーランドの国内通話
国内の市外局番は、北島では04、06、07、09、南島では03のみで、ごく近いエリア以外は同じ局番同士でも市外局番からプッシュし、市内通話は50セントからかけられます。
飛行機のチケット
日本からニュージーランドへの直行便は、ニュージーランド航空のみとなりますが、他国を経由するとシンガポール空港など数社あり、運賃は航空会社によっても違うし、買う時期によってもかなり違います。
航空運賃には、正規運賃(誰でもいつでも買える)、特別運賃には正規割引運賃(ペックス運賃)があり、ペックス運賃は予約後3日以内に購入、出発後の予約の変更は復路一回のみとか、制約はありますが、予約がスムーズに取れたり、割安で購入できるメリットがあります。
計画が早めに立てられれば、ペックス運賃の購入が可能なので、4~9月分は2月頃、10~3月分は7月以降に発表されるので、航空会社のホームページなどで確認すると良いでしょう。
今回はスターアライアンスグループのニュージーランド航空が最安値宣言をしていたので、直接ニュージーランド航空でチケットを購入しました。
大阪~クライストチャーチ~ロトルア~オークランド~大阪間の周遊チケットで、クライストチャーチ~ロトルアは追加しても料金は変わりませんでした。
飛行機の座席指定は日本国内線はANA便のため、ニュージーランド航空では予約が取れないため、こちらがANAへ電話して空席を教えてもらい、それをニュージーランド航空に報告して予約を入れてもらう手順になりました。
※ニュージーランド乗り入れ航空会社については ‘ニュージーランド国内交通’ のページ参照
アコモデーション(宿)の予約
ニュージーランドでは高級ホテルというのは数が限られていて、一般的にはモーテルとかロッジ、B&Bが普及していています。
モーテルは外観は日本のイメージと同じですが、室内はとても広くホテルの2倍以上のところもあり、台所設備やジャグジー付きの浴槽が付いているいるところもあり、設備はとても充実しています。
今回も私たちは値段的にも、キャンセルの時も安心ですぐ対処してくれるし、適用ホテルに10泊すると、宿泊価格の平均金額の宿泊施設が1泊無料になるので、この度のニュージーランドでもすべてのホテルを ‘hotels.com’ で予約をしました。
今までの宿泊数が10軒を越えたので、1日は無料(無料宿泊価格より高いホテルだったので差額を支払った)で予約できました。
現地移動手段
飛行機、バス、列車、レンタカー、タクシー、その他などがあります。
※詳しくは ‘ニュージーランド国内交通’ のページ参照
国際免許書
旅行中、レンタカーを運転する可能性がある場合は必ず必要なので、渡航前に自分の運転免許証の発行都道府県の免許センター、又は県警本部に出向いて申請し、特に問題なければその場で発行されます。
申請には運転免許証、申請書(窓口入手できる)、パスポート、写真1枚(縦5cm×横4cm)、以前取得した国際運転免許書、発給手数料2650円(都道府県により多少異なる)、一部の県では印鑑も必要です。
国際免許書の有効期限は1年間で、ニュージーランドでは21歳以上でないとレンタカーなどは借りることは出来ません。
海外旅行保険
海外旅行保険は、旅行中のケガや病気の医療費、盗難に遭った際の補償、他人のものを壊した時の補償など、旅行をしていて遭遇する可能性があるものの補償が得られ、また加入することにより、保険会社のサポートが受けられたり、心の安心が得られます。
保険の加入は各自の判断によりますが、お持ちのクレジットカードにも付帯保険が付いているものも有るので、補償内容や条件など事前にチェックして不足であれば加入するなど検討されればいいと思います。
申し込みは、インターネットや空港、保険会社の窓口といろいろ有りますが、インターネット予約が割安で、保険会社によっては自分が補償してほしい部分だけを加入できたりするので検討されてはいいのでは・・
そして、旅行前に保険金請求にはどのような書類がいるのか、また、旅行先での連絡先などを把握しておきましよう。
ニュージーランド国内への持込禁止製品
- 乳性製品・卵製品(インスタントカップめんなどに含まれる卵の加工品など)、牛乳、粉牛乳、バター、チーズ、牛乳ベースの飲料、ベビーフードなど
- 食肉、肉製品
- 漢方薬用の乾燥した動物の部位
- ハチミツ、ポレン(花粉)、プロポリス、ハチミツベースの薬品又は製品など
- 植物、花、球根、鳥類、魚類、亀を含む動物など
- 土、生物製剤、動物用医薬品など
ただし外務省発表内容は変更されることがありますので、渡航前には必ず以下の外務省サイトでご確認ください。
ニュージーランド外務省(公式ホームページ):http://www.nzembassy.com/ja/(ニュージーランドへの渡航/入国・税関・検疫)へ
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旅行計画をたてよう
‘ニュージーランドの自然に触れる’ ‘マオリ文化を体感したい’‘ニュージーランド固有の動植物を見てみたい’この3点を観光の大まかな目的に決めました。
そして、旅行日程を2週間とすると、北島と南島を周遊するには日数的に無理なため、南島を重点的に巡り、マオリ文化に触れたいので、北島のロトルアを訪問地に加えました。
南島の国内移動は、バスでは少し不便なことと、アメリカ旅行の時に取った国際免許書の期限が残っているので、レンタカーでの移動方法をとることにしました。