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ニュージーランド旅行3日目|ドライブとハイキング【レイク・テカポ/アオラキ/マウント・クック国立公園】

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ニュージーランド旅行3日目|ドライブとハイキング【レイク・テカポ/アオラキ/マウント・クック国立公園】

アオラキ/マウント・クック国立公園の看板
昨晩は、星空観察は無理だろうと考え、飛行機とニュージランド初日のドライブ疲れもあり、早々にベッドに入りましたが、その行動は正解でした。

でも、せめて雨だけは朝には止んでほしいと、思っていましたが、まだ降り続いています。

今日の予定は、レイク・テカポ→アオラキ/マウント・クック国立公園(Aoraki/Mt.Cook National Park)まで約100Km、1時間30分ほどの行程です。

レイク・テカポ

ホテルの部屋からみたレイク・テカポ
レイク・テカポ(Lake Tekapo)のホテルの履きだし窓からの景色は最高で、色づいた木の向こうに見えるのが ‘善き羊飼いの教会’です。

鴨のカップル

 ホテルの庭には ‘鴨のカップル’ が「おはよう」の挨拶に来てくれました。

ゴッドレーホテル玄関

朝食は昨日スーパーで買ったクロワッサンとバナナ、ヨーグルト、ハムにコーヒーですませ、雨は止む気配が無いので、仕方なく出発することにして、8時30分ホテルをチェックアウトしました。

昨日、強制終了させたナビですが、今朝もう一度セッティングすると動きだしたのでホットしました。「よかった!」

ニュージーランド旅行に向けた下調べの ‘レイク・テカポ(Lake Tekapo)’ のページ参照。

善き羊飼いの教会(Church of the Good Shepherd)

善き羊飼いの教会は、ゴッドレーホテルからほんの2~3分のところにある小さな石造りの教会で、昨晩、お天気が良ければここから夜空を見たいと思っていましたが残念でした。

善き羊飼いの教会と女性

善き羊飼いの教会の正面

 小雨の中、教会へ、雨だから人が少ないのか、時期的なものなのか、団体客がいなくてラッキー、ただ教会の中の見学は出来なくて、祭壇から十字架越しに見るサザンアルプスが素敵だそうですが、もし入れたとしても雨なので美しい景色を見ることは叶いませんでしたが・・。

 アメリカ旅行で訪れた、グランド・ティトン国立公園のトランス・フィギュレーション礼拝堂の、祭壇の十字架越しに見たティトン山脈の景色と同じようではと、想像を膨らませてみます。

 アメリカ旅行:トランス・フィギュレーション礼拝堂

石で階段を作っている初老の男性と女性

少し肌寒い雨の中、初老の男性が教会横に石で階段を作っています。

その男性と目があうと、その方は、「この坂は滑って危ないので階段を作っているが、雨だから帰ろうと思っている。」と話されていました。

 11月頃の教会の周りでは、‘ルピナス’ の花が咲き乱れるようすを、ニュージーランド旅行のパンフレットでよく見かけますが、まだ咲き残っている花を見つけることが出来てうれしくなりました。

藤色のルピナスの花

この花はイギリス人の移住者が持ち込んだもので、外来種のうえに繁殖力が非常に強いため、ニュージーランド原産の植物にとっては脅威になっているそうです。

偶然、市役所の花壇でこの花を見かけたので、世話をしている方に声をかけて聞くと、「この花は非常に弱く、すぐ消えてしまうので、毎年、種を採って苗を育てています。」と言われ、また「2年に一度しか花を咲かせないので世話がたいへんです。」とも言われていました。

ニュージーランドと日本では気候が違い、ルピナスの花は蒸し暑い日本にはなじみ難いようですね。

善き羊飼いの教会前にいた鴨たち

 教会近くの水辺で鴨たちに遭遇、ヨチヨチ歩きがかわいいし、私たち2人だけしかその時はいませんでしたが、人間を恐れる様子も無く、飛び立ちもしませんでした。

バウンダリー犬の像(Boundary Dog Statue)

バウンダリー犬の像

善き羊飼いの教会から5分くらい歩いたところに、犬の像があります。

移住者の協力者として活躍してくれた牧羊犬に、感謝の意味を込めて作られたそうですが、見た感じが娘が飼っているボーダーコリーにそっくりなので、より親しみを覚えました。

ボーダーコリーはイギリス原産の犬でとても賢く、イギリスでは牧羊犬として多くの犬が活躍していますが、ここニュージーランドでは、イギリスより過酷な気象条件と地形から、ボーダーコリーの知恵とグレイハウンドのスピードと耐久力を持った犬(ニュージーランド・コリー)が作られ、活躍しているようです。

テカポ湖(Lake Tekapo)

積んだ石
紅葉のテカポ湖

テカポ湖はターコイズ・ブルー色(氷河の水に岩石の粒子が溶けている)で有名ですが、教会の辺りを散策している時は、残念ながらその美しい姿を見ることは出来なかったのですが、湖から離れる時一瞬見せてくれましたが、なかなか写真ではその色が分かりづらいのが残念です。

 でもその時、湖の脇に生えるりんごの木(左の写真)と外来種のスイート・ブライアン・ローズ(右の写真)の実を見つけました。

湖の脇に生えるりんごの木
スイート・ブライアン・ローズの実

 スイート・ブライアン・ローズは春にはかわいいピンク色の花を付け秋にこのように実をつけますが、ジャムにして頂く事もできるそうです。

アオラキ/マウント・クック国立公園へ

アイリッシュマン・クリークと書かれた小屋
テカポ湖から国道8号線をトゥワイズル(Twizel)方向へ南下、10Kmほど走ったところにある ‘アイリッシュマン・クリーク(Irishman Creek)と書かれた小屋があります。

ここは大きく開けた何もない台地って感じで、この小屋の周り360度平原で、ニュージーランドではあまり目にしない風景です。

もう少し走った所にターコイズ色の人工的なまっすぐな小川があったのですが、その小川をアイルランド人が造ったのでしょうか?

アオラキ地方地図

さらに20Kmほど走ると右手にプカキ湖(Lake Pukaki)が見えてきて、さらに10kmほど走ると、アオラキ/マウント・クック国立公園へと続く80号線が右手に現れます。

そこで右折し80号線に入り、プカキ湖の西岸に沿って北上します。

 マウント・クック・ロード(80号線)から8号線に突き当たったT字路にある標識。

80号線と8号線の交差地点の標識

プカキ湖(Lake Pukaki)ビジターセンター

右折して80号線を少し走った所に、ヒツジの像があるこのビジターセンターがあり、ここで、サーモンのお刺身が売ってあったのでびっくりしました。

ビジターセンターの建物
プカキ湖畔のヒツジの像

 10切れほど入ったパックがパックが800円ほどだったと思いますが、わさび(日本語で書いてありました)と刺身しょうゆ付きで、割り箸は有料です。

 ここら辺りでは氷河の豊富な冷たい水を利用して、サーモン(虹鱒)の養殖が盛んらしく、売店のおばさんが指さしたほうを見ると、養殖のようすを説明したパネルがあって、主人もそのことを以前新聞で読んだことがあるらしく、「買って夕食に食べよう。」と言うので買いました。

我が家は刺身好きで、2日に1度は刺身を食べ、2度に1度はサーモンの刺身を食べていますが、ニュージーランドから帰って3ヶ月経ちましたが、プカキ湖で買ったサーモンより美味しいサーモンに当たったことが無いといいます。

プカキ湖ビジターセンターの案内看板
ショーケースに並んだサーモンの刺身
プカキ湖

 ターコイズ・ブルー色の湖はテカポ湖の専売特許ではなくて、プカキ湖も同様にターコイズ・ブルー色のとても綺麗な湖です。

マウント・クック・ロード(80号線)

マウント・クック・ロードにある農場

右手にプカキ湖を眺めながらのドライブは気持ちよくて、晴れていれば、さぞかし美しい景色が見れたでしょうが・・

ヒツジの放牧

途中には牧場があり、ヒツジや牛が放牧されていますが、動物たちの道路の横断があるためか、道路が時々狭められていて、優先順位の標識があります。

優先道路の標識

いくら制限時速を下げたとしても、人のいない空いた道路なのでスピードを出す人はいると思うので、この方法はとても良い案ではないでしょうか。

タズマンバレーの標識

マウント・クック・ロードの終点近くの右手に広がる広大な平原が、タズマン・バレーで、ここまで来れば、アオラキ/マウント・クックビレッジはもうすぐです。

アオラキ/マウント・クック・ビジターセンター

アオラキ/マウント・クック・ビレッジに到着し、モーテルも確認したので、山の情報収集のためビジターセンターへ。

ビジターセンターの駐車場で ‘パラダイス・シェルダック’ のツガイを見つけて感激、人に慣れているのか、逃げることなく悠々と歩いて、美しい姿を見せてくれました。

パラダイス・シェルダックのオス
パラダイス・シェルダックのメス

 今も小雨が降り続いているので迷いましたが、時間も早いし予定どうり ‘フッカーバレー・トラック’ を歩くことに決め、そうとなれば急いで出発です。

 ビジターセンターの奥にあるホテルが1884年創業のザ・ハーミテージ・ホテル(The Hermitage Hotel)です。

ハーミテージホテルの全景

フッカー・バレー・トラック

フッカー・バレー・トラックの案内標識
アオラキ/マウント・クック・ビレッジから少し80号線に入った左手に、フッカーバレー・ロードがあります。

体面通行の狭い道路ですが、制限時速は100Kmで、時々道幅を狭め1通にしてあり、ここにも、通行の優先の表示があります。

奇妙な格好の女

 フッカー・バレー・ロードへ入り、2Kmちょっと走ると、ホワイトホース・ヒルの駐車場があり、そこに車を止め、雨なので、フットカバーをはき、写真のような出で立ち(笑える格好です)で、トラックをフッカー湖を目指して歩き始めました。

フッカーバレー・トラックの地図

フッカーバレー・トラック(Hooker Valley Track)の所要時間は往復4時間ほど、雨だからもう少しかかると思うので、どこまで歩けるか分かりませんが、雨が上がってくれることを期待して出発しました。

 つくづく、「天気が良ければなぁ・・」目の前には万年雪を頂いたマウント・クックが見えているはずなのですが、前方の山やまは雨で煙って見えません。

ハイキングコースの入り口

フレダーの岩(Freda's Rock)

トラックをしばらく歩くと、左に表示板があり ‘Freda's Rock’ とあります。

フレダーのロックの案内表示

フレダーのロックの看板

 1910年11月、女性として初めて ‘マウント・クック’ 登頂を果たした人 ‘フレダー(Freda)’ が登頂の帰路にこの岩の前で記念の写真を撮ったところだそうです。

フレダーのロックと女性

100年以上も前に、今のような男女平等の社会風潮でもなく、また良い登山装備も無い時代、男性でもたいへんだったでしょうに、勇気のある女性ですね。

私も彼女のようにポーズを決めてみましたが・・お笑いです。

アルペン・メモリアル(Alpine Memorial)

アルペン・メモリアルの看板

もうしばらく歩くと ‘Alpine Memorial’ の表示があり、茂みに入る小道があるので、入って行くと左手の高い岩の上に、三角柱のオブジェが見えてきます。

三角の形のアルペン・メモリアル

 そこまで登っていくと、石で造られたオブジェには ‘マウント・クック’ にを登頂を果たした人たちが、登頂記念に残した銅板が貼り付けられていて、そこからはフッカー川や ‘マウント・クック’ を望むことが出来るようです。

"三角の形のアルペン・メモリアルに貼ってある銅版

銅板を何枚か見てみましたが、日本人らしき人の名前を見つけることは出来ませんでした。

第一のつり橋

駐車場から600mくらい歩いたでしょうか、フッカー川に架かる第一のつり橋が見えるところにやってきました。

フッカー川にかかる駐車場からは最初の橋

何組かの人たちとすれ違いましたが、その時、「ハロー」と声を掛けながらすれ違ったのですが、その中の一人の女の子が私たちの格好を見て笑っているのに気づき、面白い格好をしていることを再認識しました。

第一のつり橋の拡大写真
第一のつり橋

トレイル脇のコケ

それで何人かの人に、「面白い格好をしていると思いませんか」と聞くと、みんな「ぜんぜん、雨だからナイススタイル」と言ってくれました。

そう言ってくれるくらい、駐車場を出発した時より雨、風共にだんだん激しくなっています。

トラックには所々、危険な場所があったり、分かれ道があったりしますが、写真のように表示や案内板があってその表示を守っていれば何の問題も有りません。。

岩山が崩れる表示
トレイルの分かれ道

第二のつり橋

第二のつり橋

第一のつり橋を過ぎると、やっぱり第二のつり橋まで行きたくなり、そこまで行くことにしました。

ここからは一人もすれ違う人がなく、第二つり橋までどのくらいの距離があるかも知らなかったので、少し不安になりながらアップダウンのある道を進んで行きました。

第二のつり橋の正面

ようやく第二のつり橋に到着しましたが、第二のつり橋は第一のつり橋に比べると造りが簡素で、手すりも細く、床板も隙間があったり、鉄製のつり橋ですが風で揺れています。

恐る恐る渡り、フッカー湖まで行きたかったのですが、この雨と風では良い景色を見ることも出来ないだろうということで、渡り終えた所で引き返すことに意見が一致、「Uターン」です。

アオラキ・コート・モーテル

アオラキ・コート・モーテルの外観
フッカーバレー・トラックの第二つり橋から早々に引き上げた私たちですが、駐車場近くに帰ってくると雨も霧雨状態になり、もしかしてフッカー湖まで行けたのではと思われるほど空も明るくなってきました。

でも、山とビレッジでは天候も違うだろうと思い直し、宿泊場所のアオラキ・コート・モーテルへ行くことにしました。

その前に、ビジターセンター近くにレストランを見つけていたので、テイク アウェーできる料理があるか尋ね、ピザを買って行くことにしました。

アオラキ・コート・モーテルの看板

モーテルの受付にいらしたおばさんは、とてもフレンドリーな親切な方で、私たちの夕食のことを気遣ってくれて、レストランの場所なども教えてくれましたが、「ピザを買ってきた」と言いますと親指を立てて「それはナイス」と言ってくれました。

ニュージーランドの牛乳

 それに、モーテルに宿泊すると必ず牛乳をくれますが、ここで初めてもらった時はハッピーな気持ちになりました。

アオラキ・コート・モーテルのテーブル

アオラキ・コート・モーテルのベッド

それから、鍵を貰って部屋に入ってびっくり、充実した台所設備(食器、調理用具、電気コンロ、トースター、電子レンジ、冷蔵庫、布巾)に食事用のテーブル、そしてジェット・バスまでついています。

アオラキ・コート・モーテルの洗面所

アオラキ・コート・モーテルのキッチン
アオラキ・コート・モーテルのキッチンテーブル

 値段は、ここの有名なホテル ’ザ・ハーミテージ・ホテル’ にも泊まれるような値段(日本円で18,000円くらい)でしたが、たいへん気に入りました。

 ピザの冷めないうちに夕食をいただくことにして、プカキ湖のアイサイトで買ったサーモンの刺身もとても美味しくて、日本で食事しているような錯覚を覚えるくらいでした。

アオラキ・コート・モーテルお風

食事のあと、ジェット・バスでマッサージしながらの入浴を楽しんで、明日に備え早めに就寝です。

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