ニュージーランドも日本同様、南北に長い国であること、北島と南島が橋でつながっていないこと、そして、日本のように鉄道が網の目状に張り巡らされていないことなども考慮して、移動手段を決めましょう。
バス
インターシティ/ニューマンズ・コーチラインズ
ニュージーランド国内最大手のバス会社で、インターシティ・コーチラインズは国内の主要都市をすべて網羅し、地方では地方のバス会社と提携しています。
これらの時刻表は、主要都市の観光案内所(iサイト)で確認でき、日本国内からでも予約できます。
※インターシティ(ホームページ):http://www.intercity.co.nz
シャトルバス
南島各地にネットワークを広げる、その地域だけのバスもあり、大手と比べ比較的低料金で、各アコモデーションからのピックアップがあったりとサービスがよい。
※アトミック・シャトル(ホームページ):http://www.atmictravel.co.nz
バックパッカーズ・バス
観光地巡りを目的にしたバスで、北島と南島の各主要都市と、観光地を巡る周遊ルートを運行していて、ルートごとにチケットを購入するもので、同一方向では何度でも乗り降り自由で、区間ごとのチケット購入も可能です。
※キーウィ・エクスペリエンス(ホームページ):http://www.kiwiexperience.com
割引運賃
インターシティ/ニューマンズ・コーチラインズではバックパッカー割引があり、YHA、BBH、VIPなどの会員になり、チケット購入時に会員書を提示すれば10~15%の割引を受けられもので、払い戻し不可の料金の場合は25~50%の割引になることもあります。
フレキシーパス
12ヶ月有効のフレキシーパス(Flexi Pass)は時間単位で購入するプリペイドチケットで、購入した時間のみバスに乗れるシステムで、追加購入も可能です。
南北間のインターアイランド・フェリーにも利用できますが、出発26時間前までの予約が必要です。
※フレキシーパス(ホームページ):http://flexipass.intercity.co.nz
トラベルパス
インターシティ/ニューマンズ・コーチラインズの乗り放題のパスで、39種類のルートから選べ、1~14日分まで購入できるお得なパスで、もちろんインターアイランド・フェリーの利用も可能です。
※トラベルパス(ホームページ):http://travelpass.intercity.co.nz
長距離バスの利用方法
路線バスは完全予約制ですが、日本からチケット購入も出来るし、現地ではiサイト(観光案内所)でもチケット購入ができます。
バスの発着は大都市では専用ターミナル、それ以外は一般の商店だったりすることもあり、出発時間の15分前には集合することになっています。
車内での飲食はできないことになっていて、長距離バスでは、途中の停留所で30分ほどのトイレ休憩もあります。
鉄道
ニュージーランドの鉄道 ‘トランツ・シーニック(Tranz Scenic)’ は、路線の数も、列車の本数も少ないですが、優雅な鉄道の旅を移動手段に取り入れるのはどうでしょう。
※トランツ・シーニック(ホームページ):http://www.tranzscenic.co.nz
※プリマート駅(案内所)(ホームページ):http://www.maxx.co.nz
コースタル・パシフィック号
南島の東岸、クライストチャーチ~ピクトン間を走るコースタル・パシフィック(Coastal Pacific)号は、毎日1往復、5時間15分で運行され、ホエール・ウオッチングで有名なカイコウラの町にも停車します。
ウェリントンからのフェリーにも接続しています。
トランツ・アルパイン号
南島の東のクライストチャーチ~南島の西のグレイマウスまで、南島を横断して走るのが、トランツ・アルパイン(The TrnzAlpine)号で車窓からはサザンアルプスの山並みを堪能できるルートです。
毎日1往復、4時間30分の列車の旅でアーサーズ・パス国立公園にも停まり、ウエストランド国立公園への途中までの利用にも活用できます。
オーバーランダー号
北島を縦断してオークランド~ウェリントン間を走るオーバーランダー(The Overlander)号は、トンガリロ国立公園やワイトモ洞窟の最寄駅に停車します。
ただ、運行は不定期なので事前に確認しましょう。
キャピタル・コネクション号
北島のパーマストン・ノース~ウェリントン間、月~金の毎日、1往復2時間で、ビジネス用の用途が多い
利用方法
予約は必ず必要で、予約のない駅は通過する場合があります。
乗車の20分前には駅に到着し、大きな荷物は駅のカウンターでチェックインして荷物を預けます。
予約した客がすべて乗車し終えると、定刻より早く発車する事もあり、路線によってはお茶のサービスもあります。
割引運賃
バスと同様にYHAの会員は会員証の提示だけで割引が受けられたり、55歳以上の人には30%割引になるシニア・セイバー・フェアー(Senior Saver Fare)が適用されます。ただしオーバーランダーは適用外です。
船
北島と南島が橋で結ばれていないニュージーランドでは、クック海峡は飛行機か船の利用が不可欠です。
時間にゆとりがある旅行者には船の移動は、情緒あふれる旅となるでしょう。
北島と南島間フェリー
2つのフェリー会社インターアイランダー(Interrisladder⇒所要時間:3時間)とブルーブリッジ(Buluebridge⇒所要時間:3時間20分)が運航しています。
※インターアイランダー(ホームページ):http://www.interislander.co.nz
※ブルーブリッジ(ホームページ):http://www.bluebridge.co.nz
レンタカー
レンタカー会社
レンタカー会社にもいろいろあって、世界の大手レンタカー会社から、国内大手のレンタカー会社、また、国内中小のレンタカー会社と様々ですが、料金で言えば、大手になるほど高いようですが、日本国内に支店があって日本語で予約できたり、保険が充実していたりと利点もあります。
ニュージーランドではまだミッションの車も多いようで、オートマチックの車を利用したい時は、その指定を忘れずに、そして、下記に載せた意外にも会社があるので、十分検討されたらいいと思います。
※ハーツ(日本国内での予約先)⇒(ホームページ):http://www.hertz.com
※バジェット(日本国内での予約先)⇒(ホームページ):http://www.budgetrentacar.jp
※エイビス(日本国内での予約先)⇒(ホームページ):http://www.avis-japan.com
※アトラスチョイス(ホームページ):http://cars.atlaschoice.com
※A2B(ホームページ):http://www.a2b-car-rental.co.nz
※エース・レンタカー(ホームページ):http://www.acerentalcars.co.nz
レンタカーの手続き方法
日本でレンタカーを借りた経験のある方ならよくご存知でしょうが、契約もそんなに変わることはありません。
いつ、どこで借りて、いつどこで返すか、または、乗り捨てにするのか、運転者は一人か、ナビはいるのか、保険はどのようなものにするかなどを決めるだけです。
ただ、日本ではミッションの車はほとんど見かけませんが、値段が安いのはミッションの車が多いので、オートマチックがいい場合は確認が必要です。
また、空港で借りたい場合、大手レンタカー会社以外は、空港に専用デスクが無いところも多く、電話で営業所へ連絡を入れて、空港まで車を持ってきてもらうシステムのところもあります。
道路事情
ニュージーランドのハイウエーは、日本のように自動車専用道路ではなく、市街地では、時速50Km以下、郊外では100Km以下と定められていますが、120Kmで走っている車も珍しくありません。
ただ、市内での規制は厳しいので、制限時速は守りましょう。以下、交通規則など ‘地球の歩き方’ から抜粋してみます。
交通ルールとマナー
日本と同じ左側通行ですが、違う交通ルールとマナーもあります。
ラウンドアバウト
ニュージーランドでは、左記の写真のような信号機があることはまれで、ロータリーのような、ラウンドアバウト方式が採られている交差点が大半を占めます。
ラウンドアバウト(Roundabout)とは、日本の駅前によくあるロータリーに似ている道で、信号がないので、時計回りの一方通行で、先にローターリーに入っている車が優先されます。
ロータリーに入ろうとする時、右から車が来ていれば、その車が優先です。
ギブウエイ
ギブウエイ(Give Way)とは、優先道路に入ろうとする手前にある標識で、‘道を譲れ’のサインで、路面に白い停止線が引かれてあるが、完全な一時停止ではなく、安全が確認されれば進入してもよい。
ラウンドアバウトに進入する時もこのルールが適用されます。
踏切
踏み切りでの一旦停止の必要は無いが、警報機のない踏切も多いので、踏切の標識 ‘Railway Crossing’ があれば注しましょう。
右折と左折
交差点では、2013年3月以前は、右折車優先でしたが、今現在は日本と同じく、左折優先に変更されました。
1車線の橋
郊外へ出ると、対面2車線道路でも、橋だけは1車線のことが多く、見通しの悪いことも多いので、優先側にいたとしても、’Give Way’ の標識に従いましょう。
横断歩道
日本でも、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいれば、一旦停車は当然のことですが、ニュージーランドでは日本以上に徹底されているので、歩行者がいれば必ず停まりましょう。
運転のマナー
むやみやたらにクラクションは鳴らさないとか、停車中のアイドリングの禁止やエンジンのかけっぱなしの禁止など、日本でも常識になっていることですが気をつけましょう。
その他の標識
宿泊施設、食事施設、ガソリンスタンドなどの情報が町の入り口などにあります。
追い越しレーンが200m先にありますと知らせる標識。
道路の名前が書かれた標識と自転車のトレイルを示す標識。
トレイルルートが表示された標識。
その他の予備知識
日本とは違うルールやガソリン給油方法も記載しておきます。
駐車時の注意
街なかでは駐車できる場所と時間が細かく決められていて、標識に書かれているので、よく確認して駐車しましょう。
駐車違反や時間超過などは厳しくチェックされるので、超過しそうな時は、パーキングメーターよりは、駐車場へ入れたほうが安心です。
車上荒らしも多いので、荷物を見えるところに置かないようにしましょう。
ガソリンについて
ニュージーランドではガソリンのことを ‘ペトロル(Petrol)’ と言って、ガソリンスタンドのことは、ペトロルスタンド(Petrol Station)といいます。
ガソリンスタンドは土・日も営業しているところがほとんどなので安心ですが、田舎に行くとスタンドの数も限られてくるので早めの給油を心がけましょう。
レンタカーのガソリンはレギュラー(無鉛アンレディッドUnleaded)が一般的ですが、借りる時に確認しておきましょう。
ガソリンの入れ方
- ガソリンの種類を確認する(レンタカーはアンレディッドUnleadedが一般的)
- 給油する料金を入力する(リットルではないので注意!)。満タンにする時は 'FULL’ のぼたんを押す
- ノズルをあげて給油すると、自動的に止まる
- 店内のレジで給油ナンバーを告げて支払いする
事故にあったら
- 怪我人の有無、自分の怪我の有無などを確認
- 車輛の移動が可能か、適切に判断
- 警察 ‘111’ に電話(警察、消防、救急車すべて同じ番号だが、救急車は有料)
- 相手の情報をメモする(氏名、住所、連絡先、運転免許証番号、保険会社名、保険証番号、プレートナンバー、車種、ボディーカラー)
- 目撃者がいればその方の氏名、連絡先等をメモする
- 立会警察官から‘事故証明書’をもらう
- 立会警察官名、所属、連絡先等の情報をメモする
- 自分が契約している車両保険会社に連絡する(レンタカー会社に連絡する)
- 英語が苦手な時は交渉しないこと
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飛行機
早く目的地に着いて観光したいと考える人には、やはり飛行機が一番で、空から変化に富んだニュージーランドの地形も楽しめます。
主要都市間はニュージーランド航空とジェットスター航空が、その他の地方都市にはニュージーランド航空が就航しています。
ニュージーランド航空
日本からニュージーランド航空(Air New Zealand)を利用する場合は、予約時に国内移動の路線も予約できます。
ニュージーランド航空は、日本からでは、クライストチャーチへ行く場合、2013年11月時点のANA予約では、直行便はなくオークランドを経由します。
便利な周遊パス
ニュージーランド航空では、 ‘スターアライアンス・サウスパシフィックエアパス’ というクーポン式の周遊パスを販売していて、スターアライアンスグループのニュージーランド行き航空券を持っていれば購入でき、ニュージーランド国内やオーストラリア、トンガ、フィジーにも使えます。
※ニュージーランド航空・日本国内(ホームページ):http://airnewzealand.jp
ジェットスター航空
オーストラリアとニュージーランドを拠点に運航している格安航空会社で、カンタス航空(QF)とコードシェア便を飛ばしており、オークランド、ウェリントン、クライストチャーチ、クイーンズランド、ダニーデンの5都市間で国内線を運航しています。
※ジェットスター航空・日本国内(ホームページ):http://www.jetstar.com
※カンタス航空・日本国内(ホームページ):http://www.qantas.com
現地で購入する場合
現地の航空会社のオフィスや旅行代理店で購入可能。
上記以外のニュージーランド乗り入れ航空会社
※シンガポール航空・日本国内(ホームページ):http://www.singaporeair.com
※マレーシア航空・日本国内(ホームページ):http://www.jp.malaysiaairlines.com
※タイ航空・日本国内(ホームページ):http://www.thaiair.co.jp
※大韓航空・日本国内(ホームページ):http://www.koreanair.com
※キャセイパシフィック航空・日本国内(ホームページ):http://www.cathaypacific.com
※エア・タヒチ・ヌイ・日本国内(ホームページ):http://www.airtahitinui.co.jp