今日からは東の太平洋側を離れ、南島を横断してタズマン海側を目指して旅することになりますが、まずは、南島本土の南端のオイスター(牡蠣)で有名なブラフの町を訪れてから、サウスランド地方を旅します。
今日の予定はインバーカーギル(Invercargill)→ブラフ(Bluff)→リバートン(Riverton)→マナポウリ(Manapouri)→ティ・アナウ(Te Anau)まで約180Km、2時間30分の行程です。
ブラフへ
6号線から1号線へ、そして、その1号線の出発地である ‘スターリング・ポイント’ を目指してインバーカーギルの町を出てブラフへの町へ、右手に海が見える頃になると辺りは一面朝霧で覆われて、幻想的な風景です。
「朝起きは三文の徳」と言いますが、今日はすばらしい景色を見ることになります。
朝霧の中に浮ぶ工場や、牧草地帯の中にたつ木々など、写真に収めたかったのですが、大型トラックがいつものように猛スピードで走るため、霧の中に車を停めて写真を撮ることは危険だったので、一番ステキな時間の写真が撮れずショックでした。
ブラフ(Bluff)に着くころには霧もすっかり晴れ、スチュワート島(Stewart Island)が見えるのではと思えるほど真っ青な空に変わりました。
ブラフ(Bluff)の町のから伸びる長ーい橋。
スターリング・ポイント
1号線のスタート地点のスターリング・ポイント(Sutirling Point)には黄色い標識が立っていて、ここから世界中のいくつかの地点までの距離が書かれてあります。
東京までは9567Km、熊谷までは9632Km、関西人としては大阪か京都のほうが熊谷よりは知名度があると思うのですが?
この静かで小さな町が、牡蠣のシーズンになるとたくさんの観光客で賑わうそうですが、周りの海に牡蠣いかだも見あたらないので、ちょっと想像できません。
それにブラフ湾で目につくのは、工場のような建物や漁船より貨物船のほうが目につきます。
スターリング・ポイントから見えるブラフの灯台。
ウエスト・サウスランド地方を走る
さて、左の地図の右下にある、ブラフの町から1号線で北へ、インバーカーギルまで引き返し、インバーカーギルから6号線をさらに北上し、ウォーレスタウン(Wallacetaun)で左折、99号線(紫色のルート)を走り、マナポウリ(Manapouri)まで行きます。
そして、マナポウリから95号線に入り、今日の宿泊地ティ・アナウ(Te Anau)までの行程です。
給油
その前に、ガソリンが少なくなっているのでスタンドへ、ニュージーランドでの初めてのセルフのスタンドです。
給油機の前に車を停めて、「さて・・」と初めてなのでどうしたら・・と思っていると、前でお嬢さんが給油をしだしたので、教えていただくことに。
「普通のガソリンならこれ ‘アンレディッド(Unleaded)’」で「満タン?」「そうです。」「それなら、(Fill)のボタンを押せばOK!いっぱいになれば自動で止まりますよ。」とにこやかに教えてくれました。
もちろんお礼に ‘折り鶴’ を渡すとたいへん喜んでくれて、「支払いは中でね」と教えてくれました。
スタンドのお店に入り、給油機の番号を言うと金額を言ってくれるので、今回はキャッシュカードで支払いしました。
スタンドの店内はちょっとした日本のコンビニのようで、お菓子やパンやホットドッグにハンバーガー、ジュースなども売っています。
おトイレを借りて、お昼用のホットドックやドーナツにジュースなどを買って出発です。
1号線からへ北上、6号線から99号線へ左折、サウスランド・シーニック・ロードを走って、今日の宿泊地ティ・アナウまで行きます。
リバートン(Riverton)
走ること約40分、緑の屋根がステキなかわいい教会のあるリバートンの町に着きました。
右手には大きな ‘ジェイコブス・リバー・エスチュアリー(Jacobs River Estuary)’ 入り江が広がり、左手は海、その海岸線に家が建っています。
どの家もよく手入れされ、荒涼とした感じは無く、町じたいは温かみのある町です。
右上の鉄のモニュメントと左の記念塔は、リバートンのシンボルと言えます。
この町を通過すると、海と一度別れ牧草地の間を20分も走ると、また左手に海 ‘ティ・ワエワエ湾(Te waewae Bay)’ が見え ‘オレプキ(Orepuki)’ の町に着きます。
この辺りの木々は南極大陸からの風が強いのか、多くの木々が北に向かって倒れるように立ち、枝も南にはあまり出ていません。
よく高い山で見かけるような木の形です。
‘オレプキ(Orepuki)’ の町を過ぎ、しばらく海岸線を走ると道は北上を始め、牧草地帯の田園風景の中を進んで行くことになります。
‘トゥアタペレ(Tuatapere)’ の町はこの辺りでは一番大きな町で、ここで、私たちが今日寄る湖 ‘マナポウリ湖(Lake Manapouri)’ を源としてティ・ワエワエ湾に注ぐ ‘ワイアウ川(Waiau River)’ を渡り又北上します。
フィヨルドランド地方を走る
‘トゥアタペレ(Tuatapere)’ の町から約20Kmほど北上すると、‘フィヨルドランド(Fiordland)地方’ に入ります。
‘フィヨルドランド(Fiordland)地方’は、ここから北はミルフォード・サウンド(Milford Sound)西は ‘タズマン海(Tasuman Sea)’ までの地域で、ほとんどが‘フィヨルドランド国立公園(Fiordland Natinal Park)’に指定され、幾つもの入り江が形成されています。
私たちは、その国立公園に隣接する東の道路を、北へ向かって走っているところです。
この辺りは厳しい自然環境と思われますが、道路の左右には牧草地帯が延々と広がっています。
マナポウリ(Manapouri)の手前にワイアウ川(Waiau River)の水を調整するダムを見つけ車から降りることしました。
ワイアウ川はニュージーランドで2番目に大きふい川だそうで、ここで下流への水量の調節をしているようです。
ここを過ぎると、左手にちょっと変わった山が見え、マナポウリの標識が見えてきたらたら、もうすぐです。
それと、地球の歩き方の本に、ヒツジより高く売れるアルパカなどの放牧も盛んになっているとありましたが、やっとそのかわいいアルパカに出会えました。
マナポウリ(Manapouri)
マナポウリ湖は神秘的と聞いていましたが、、お天気が良いせいか分かりませんが、そんな雰囲気は感じられず、また、湖畔でランチを食べている家族に、こちらを見つめられているせいか居心地が悪くなり、早々に立ち去ることにします。
何を思って見つめていたのか、子供たちは振り返ってまで私たちを見つめていたのですが・・・。
ケトリンズ・コーストやサウスランドを走っている時は針葉樹が多かったせいか、紅葉している木を見かけませんでしたが、やっとここで秋らしい風景に出会えました。
ティ・アナウ
午後1時ティ・アナウ(Te Anau)の町に到着、iサイトの前には、クイナの仲間の鳥 ‘タカヘ’ の大きな像(トップの写真)が出迎えてくれます。
ティ・アナウ湖はとてもきれいな湖で、遠くのフィヨルドランド国立公園の山やまには雪が残っています。
まず、iサイトで ‘ツチボタル洞窟’ のチェックイン(日本で予約済み)を済ませ、トイレの場所を聞くと、iサイト内には無くて、道を挟んで左手奥に有料トイレ(1ドル)があると教えてもらいました。
そして車をどうしようかと思っていると、他の観光客が駐車場のことを聞いているのが耳に入ってきました。
その内容は、駐車場はここには無くて、町外れに車を停めて歩いてくることができると言うような内容でした。
それで、私たちは、ここで泊まる予定のモーテルへ、時間が早いので車だけでも預かってもらうつもりで行きました。
すると、チェックインもしてくれて、部屋にも入れたので、荷物も運び込むことができ、カメラと鞄だけもって出かけます。
この町にあるティ・アナウ・ワイルドライフ・センター(Te Anau Wildlife Center)にはタカヘの他、ウェカ(Weka),ブラウン・キーウィ(Brown Kiwi)なども生息しているそうです。
ティ・アナウ湖畔では様々なアクティビティが楽しめるようで、湖上には水上飛行機が停まっていたり、ヘリコプターの発着場や、クルージング船の桟橋などがあります。
中には私が初めて見る ‘サップ’ というスポーツをしている人もいて、難しいのでしょうが、とても気持ちよさそうに進む様子を見ていると、トライしてみたくなります。(無理だって!)
ツチボタル洞窟
湖畔のベンチに座って、景色を眺めていましたが、ツチボタル洞窟(Glowworm Caves)ツアーの集合時間になったので、iサイトへ。
ここで、キーウィーの小さなガラスの置き物を見つけたので、娘へのお土産に購入しました。
←左手が乗チケットです。
乗船時間になり ‘リアル・ジャーニー’ の船に乗り込みます。
定刻に船は桟橋を離れ、ティ・アナウ湖の北へ向かって進んで行きますが、このときに見えるティ・アナウの町や紅葉した湖畔の景色、とてもステキで美しかったです。
船のデッキに出て景色をしばらく楽しんでいましたが、湖畔ではそんなに寒くなかったのに、湖上は風が強くて、その上冷たくて、5~6分も外にいると体が冷えてしまします。
下の写真の赤い航路図のように、ティ・アナウの町から北の対岸まで船は進み、片道2~30分も船に乗っていたでしょうか、ようやくツチボタルのいる洞窟がある岸に到着です。
ここは、ティ・アナウの町の景色と一変して、恐竜が居そうな巨大なシダの木が生い茂っています。
洞窟に入る前に、洞窟内での注意事項などの説明を受けて、グループごとに記念撮影(あとで買わされることになります)し、狭い洞窟内へ入って行きます。
洞窟内では頭上注意と言われていたにも関わらず、主人は頭を強打、何しろ髪の毛が無いものですから、帽子をかぶっていても、出血こそ無かったものの、赤く腫れ上がってました。
洞窟内は鍾乳洞が見られ、神秘的ですが、相当量の水滴が上から落ちてくるので、ヤッケやカッパを着ていくのがいいと思います。
洞窟内を歩くこと10~15分だと思いますが、小船のある場所まで来ると当たりは真っ暗で、案内人の指示で乗船します。
ここからは、音や光にツチボタルが反応し、光を発しなくなるので、私語や明かりは厳禁、もちろんカメラなどの撮影も禁止です。
小船に乗って眺める世界は、神秘的でとても感動しましたが、あとでスライドを見ながら虫の説明を受けるとちょっと気味悪いです。
帰りの船の中でお二人の女性を見て「もしかしたら、日本人かな?」と思っていると、一人の方が「こんにちは」と声を掛けてくださいました。
お一人は神戸からお越しだそうで、女性3人で2週間かけて、レンタカーで回られているそうで、ミルフォード・サウンドではカヌーに乗られたそうです。
「カヌーのほうが滝や岸壁に近づけて、船でのクルーズより、ダイナミックな体験が出来ますよ」と教えていただいたのですが、私たちはすでにクルーズ船の予約を入れていたし、もう少し若ければトライしたかったですね。
日本に帰ってしばらくして、神戸の方からメールをいただいたのが、とてもうれしかったです。有り難うございました。
モーテルへ帰る前にスーパーで買い物を、暖かいピザを食べようとモーテルにホットプレートが有るか確認していないのに、今まで泊まったところにはあったので、たぶんあるだろうと冷蔵ピザを購入してしまいました。
帰りに通った公園がとても手入れをされていて綺麗で、荷物が無ければもっとゆっくり楽しみたかったですね。
アラーン・モーテル
アラーン・モーテルの部屋の大きさは、今まで泊まったモーテルに比べると少し狭くて、電気コンロやホットプレートが無く、スーパーで買ってきた冷蔵ピザは、1度焼いてあるのかと思いましたが、予想が外れ生で、レンジでチンだけだと美味しくないのがわかりました。(笑)
ボックス・ティッシュペーパーがあって、よかったと思っていると、すぐになくなってしまい、ストックも置いて無かったです。
それに、ドライヤーを使っていたら突然停電に!
部屋の暖房と室内灯しか使ってなかったのですが・・懐中電灯を持って来ていたのでそれを出して、ブレカーボックスを探し、電気を復活させ事なきをえました。
ドライヤーのコンセントを差し込む場所が悪かったのかな??
≫ PREV「ニュージーランド旅行5日目|レンタカー旅行サウスランド地方【ダニーデン/ケトリンズ・コースト/インバーカーギル】」
≫ NEXT「ニュージーランド旅行7日目・2014年4月11日(金)」
「ニュージーランド旅行6日目|ツチボタル洞窟とサウスランド地方観光【インバーカーギル/ブラフ/リバートン/マナポウリ/ティ・アナウ】」関連記事
「ニュージーランド旅行6日目|ツチボタル洞窟とサウスランド地方観光【インバーカーギル/ブラフ/リバートン/マナポウリ/ティ・アナウ】」に関係する記事一覧となります。
インバーカーギル
夕べも早く就寝したので、今朝も6時に起床、いつものように食事を済ませ、インバーカーギル(Invercargill)の町も見ていないし、午後1時くらいにはティ・アナウの町に着きたいので、早くモーテルを出ることにします。
やっと朝日が昇り始めた頃、チェックアウトするために事務所へ、そこでお礼に ‘折り鶴’ を渡すと、オーナーの方が、以前、大阪の女の子が5年間ホームステイしていたことがあるそうで、その子が作ってくれた事があると言ってました。
それを聞いて「こんなところに日本人」って感じがしましたね~、だってここニュージーランドの南の端ですもの。
感じのいいオーナーにお別れを言って、昨日行けなかった ‘水道塔’ (右上)の写真を撮りに行くと、赤いレンガの水道塔が、朝日の中でより赤く輝いてみえました。
朝の7時半は過ぎていますが、町の商店が並ぶメイン道路にも、人通りはほとんどなくて寂しい感じがします。
次は、昔鉄道の駅舎だった建物を、現在はホテルに改造したビクトリア・レイルウエイ・ホテルを見る為に、6号線に出てブラフ方面へ探しながら南下するも、美しい朝日の中に建つ教会は見つけたのですがホテルは見当たりません。
後で分かったのですが、1本通りを間違ってました。
少し走った所で、貨物列車に遭遇、そういえば、モーテルの部屋の窓を開けると、遠くから列車の音が聞こえてました。