夜通し降り続いた雨は、雨脚を弱めることなく降り続いています。
今日の行動予定は、フォックス氷河(Fox Glacier)→フランツ・ジョゼフ氷河(Franz Josef Glacier)→ホキティカ(Hokitika)→アーサーズ・パスまで約300Km、約4時間30分の行程です。
中部ウエストランド地方を走る
フランツ・ジョゼフ氷河のビレッジを後にすると、6号線はフランツ・ジョゼフ・ホリデイ・パークに入り、ここにはキャンプ場もあり、お天気が良ければ絶景が見えるようです。
左の地図では、左下のフォックス氷河から、オレンジ色の6号線を北上、フランツ・ジョゼフ氷河を通り、ホキティカ(Hokitika)へ、そしてその北にあるクマラ・ジャンクション(Kumara Junction)で右折、73号線に入り、南東に進みアーサーズ・パスまで行きます。
やがて道は ‘タタレ・ストリーム’ と呼ばれるタタレの小川を渡り、草原の中を走ると目の前に湖が見えてきます。
マポウリカ湖(Lake Mapourika)
これが ‘マポウリカ湖(Lake Mapourika)’ で、雨に霞む桟橋は何とも寂しげで、晴空の下の湖も良いでしょうが、雨の湖も趣きがあるように思えます。
若い女性がひとり、傘を差して雨の中にたたずむ姿を想像すると、絵になると思うのですが・・・。
ファタロア(Whataroa)
モーテルを出て1時間30分ほどで、白鷺で有名なのか?定かではありませんが、白鷺の看板をよく見かけるファタロア(Whataroa)に着きました。
6号線はこの村で直角に右に折れ、ファタロア川を渡ると又北上を始めます。
走行中、白鷺はいるかと周りに目を向けますが、一向に見あたりませんでしたが ‘馬の通行に注意’ の標識とかわいい看板のアイスクリーム屋さんを見つけました。。
ハリハリ(Hari Hari)
ここら辺りでは少し大きめの町ですが、雨のせいなのでしょうか、午前10時だと言うのに、道路には人っ子一人いません。
こんなかわいくて、きれいな公園なのに、柱の上に植木鉢置く?とか、ちょっと怖い女の人の顔の有る柱とか・・。
牧草地を走っていても回りは霧で遠くは見えなくて、日本では霧も好きですが、やっぱりサザン・アルプスの山々が見た~いよ!。」
霧雨の山の中を、対抗車や同じ方向に走る車にも出会うことなく走っていると、こんな営業しているのかどうか分からないようなコーヒーショップ見つけた。
予想外にも、インターシティの大型バスが止まるほどで、お客はそこそこ入っています。
ロス(Ross)
この町はその昔、金(Gold)で栄えた町らしく、町の公衆トイレの壁にも当時のようすが描かれたりして、町のいたる所に ‘Gold’ の字が書いてあります。
町の消防自動車がかわいくて、おもちゃのチョロキューみたいで、よく手入れされていて、現役なのがすごいです。
コーヒーショップや民芸品店などもありました。
ニュージーランドでは国中いたる所に牧場があるって感じですが、その牧場の中を「何で移動するのかな?」と主人とよく話していたんですが、ここでわかりました。
答えはバギーでした。
牧草地から出てきたバギーを見つけ、大声で「写真を撮ってもいいですか?」と聞き、パチリ。
牧草を傷つけない為にはバギーの太いタイヤが良いのでしょうか?
近くの農場でプケコと思しき鳥発見。
マヒナプア湖(Lake Mahinapua)
ホキティカ(Hokitika)の町の手前、右手にあるマヒナプア湖辺りに、6号線から入る ‘シャンハイ・ロード(Shanghai Rd.)’ という、一方通行の細ーい道があるのですが、樹木(シダなど)で覆われてどこか知らない所へ行ってしまうのでは?的な感覚になります。
車だと数分なので、是非寄り道して下さい。
マヒナプア湖は人間の肝臓のような形をしていて、遠くの山並みはサザン・アルプス、背丈2~3mにもなるニュージーランド・フラッグスの花も群生しています。ここにもキャンプ場がありました。
ホキティカの町の手前にある古い列車の鉄橋を見つけて、パチリ!。
ホキティカ(Hokitika)
フォックス氷河から約3時間半ほどで、その昔 ‘翡翠’ を求めてマオリの人々が通ったことで有名な町、ホキティカ(Hokitika)に到着しました。
ワナカの町を出てからは、初めて町らしい町で、まずはiサイトに寄って、地図をいただいて情報収集です。
iサイトに入る時には気づかなかったのですが、iサイトの駐車場の前に貨物列車が停まっていました。
ニュージーランドで初めてみる列車なので感激です。
iサイトの道を挟んで向かい側には、イギリス発祥の食べ物 ‘フィッシュ・アンド・チィップス’ のお店があったのですが、テレビで全然美味しくないと言っていたので買う気になりませんでした。
日本に帰り友達に言うと「美味しいのに」と言われたので、じゃ、本場のイギリスへ行って食べることにしましょう。行けるかな?
町の中心のメインストリートのロータリーには、タウン・センター・クロック(Town Center Clock)、インバーカーギルの町でも同じような時計塔が有りましたが、ここでも町に入ると一番に目に飛び込んできます。
メインストリートには翡翠の工房が並び、通りを入ると、宗派が違うのでしょうか、立派な教会が2つも建ち、1つは ‘聖母マリア教会’ です。(写真左)
もう1つは、教会だとはじめは分からなかったのですが、 ‘アンドリュース・ユナイテッド・チャーチ(Andrews United Church)’です。(写真右)
そして、ホキティカ博物館(写真下)もあり、私たちは入らなかったのですが、翡翠などの資料もあるようです。
また、シューエル・ストレート(Sewell St.)にある ‘市庁舎’ (写真下)もステキでした。
公衆トイレも利用しましたが、そのトイレの入り口にこの大砲よりは小さいですが、昔の ‘砲筒’ らしき物がありました。
階段を5~6段上ったところに、海を望遠鏡で監視している軍人を見つけ、何事?と思いきや、鉄板を切り抜いて作ったオブジェでした。
この町で昼食を買ったので、天気は悪いのですがちょっとでも見晴らしの良いところでと思い、ホキティカ空港へ。
雨で何も見えませんが、空港だと駐車場があるので車の中で食事をすることに。
耳より情報を1つ、スーパーでこのジュースを買って飲んでみてください。
B&Bで朝食に出されたオレンジ・ジュースがとても美味しくて、自家製の絞りたてジュースだと私は思っていたのですが、スーパーで主人が「これと同じだ!」と言うので買って飲んでみると、正にその通り濃厚でフレッシュでした。
ホキティカの町を出て走ること10分 ‘黒鳥’ を発見、親子かカップルか、もう一羽が食事中でよいショットが撮れなかったので1羽の写真を掲載します。
アラフラ川(Arahura River)手前にたいへん複雑に見えるロータリーを見つけましたが、私たちは直進だし、ロータリーでいっしょになった車は1台だけなので、運転手の主人は余裕のようでしたがこんなにいっぱい標識を見るのは初めてです。
アラフラ川に架かる古い鉄橋は、これは道路用の鉄橋で、車1台通るのが精一杯ですね。
クマラ(Kumara)
クマラ・ジャンクション(Kumara Junction)で、ワナカからずーと走ってきた6号線と別れ、今度は南島を横断する道路73号線へと入ります。
クマラの村と言うにふさわしい小さな集落ですが、教会もあって、人々の強い宗教心を感じます。
放牧されている数等の牛、耳は黒くてお腹は白くて、パンダそっくりで、この1頭だけが顔を上げてこちらを見てくれました。ありがとう。
この風景も日本ではあまり見かけないと思いますが、ここは ‘タマラカウ川(Tamarakau River)’ で、川幅は1Km以上有りそうな川の中にある電柱です。
川原の石で補強はされているようですが、川が増水した場合などを考えると道路に設置したほうが安全ではと考えてしまいます。
アーサーズ・パス国立公園
山の中へと道が進むにつれて天候は悪化、山々は雨に包まれすべてが霧の中、でもここでうれしいことが。
落石予防の柵や橋を撮ろうと、道路脇に設けられた展望スポットへ駐車して車から降りました。
目にしたのは、駐車中の車のサイドミラーにとまり、人の手から餌をもらう大きな緑色の鳥です。
アオラキ・マウント・クックで、もしかして会えるかと期待した ‘ケア’ に、まさかここで会えるとは思いもしませんでした。
良くないことだと思いますが、足には識別表の足輪が着いていたので、人に慣れているのでしょうか。
クマラ・ジャンクションから1時間あまりで、サザン・アルプスの北の外れにある国立公園 ‘アーサーズ・パス国立公園(Arthur's Pass National Park)’ とやって来ました。
この峠は車が通れる峠としては、ニュージーランドで一番標高が高いことで知られています。
73号線を走る車からも滝を見ることができました。
列車のアーサーズ・パスの駅、列車は見られませんが、駅としても一番高いところにあるのでしょうか。
これは鉄橋で、ニュージーランドの橋と言えば欄干があまり凝ってないのが多いのですが、アーチ型の華麗な曲線が美しい橋はめずらしいです。
ワイマカリリ川(Waimakariri River)の長い橋です。
ザ・ビリー・ホテル
今日の宿泊ホテルのザ・ビリー・ホテルは道の左手の高台にあります。
お出迎えをしてくれたのは、この大きなワンちゃんで、キャッスル・ヒルのバークレイと違ってよく吠えます。
ホテル(The Bealer Hotel)駐車場の木々は紅葉し、雨が止んだ今は遠くの雪を頂いた山々まで見渡されます。
ホテルの庭に恐竜出現!いや、ニュージーランドの飛べない鳥で有名な体高3~4mにもなる ‘ジャイアント・モア’ のレプリカでした。
実物大だそうで、ダチョウより大きいそうですが、こんなに大きいとは思いもしなかったですね。
チェックインして部屋へ、部屋の玄関横に車を停め、室内へ入ると、部屋の窓からも、ベランダからも、一面の川原と山々が見渡せ、お天気が良ければ最高のロケーション間違いなしの部屋です。
室内には、5~6人は十分に座れる大きなソファーに、キングとシングルのベッドが1つずつ、とても広いし、キッチン用品も揃っています。
ゴミ箱がリサイクル用と可燃ごみ用に分けてあるのをニュージーランドで初めて見ました。
ただ、残念なのがバスルームで、シャワーしかないのは承知でしたが、古いようで、お湯が途中で出なくなりかけました。
2~3分待って出すと、又熱いお湯が出たので良かったのですが・・。
夕闇の迫る外の景色は、時々走る車のライトや赤いテールランプ光りいつまで見ていても飽きません。
そんな中、看板犬の大きな犬と、白い子犬がホテルの女性と散歩に出かけていく風景は1枚の絵のようでした。
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フランツ・ジョゼフ氷河
昨日が早くモーテルに入ったので、今朝も早く出発することにして、大雨なので、チェックアウトを主人にたのみ、私は車で待機。
ちょっと時間がかかってるなぁと思っていると、戻って来たので「何かあった?」と聞くと、「カウンターに折鶴はあったので、紙風船を渡すと、おばさんがたいそう喜んでくれた。」と嬉しそうでした。
モーテルを出てしばらく走ると、警備員の女の子が立っていて「ストップ」の電光表示板が出ています。
「こんな雨の中たいへんやね。」と話あっていると女の子がやって来て、「道路が片側通行になっているので、右側を走ってください。」と説明してくれました。
日本の警備員さん、こんなこと説明してくれるのかなと思いつつサイドミラーで後ろを見ると、後ろの車にも話しかけていました。
先へ進むと、崖崩れがあったらしく、重機を使っての修復工事の真っ最中でした。
もしこの道が全面通行禁止なんかになっていたら、ワナカの町まで引き返してクライストチャーチまで、700Kmほど走ることになるので、色々な面でたいへんな事になります。
走ること30分、ワイホ川にかかる橋を渡るとフランツ・ジョゼフ氷河の町です。
6号線沿いにあるiサイト前の石に書かれたウエストランド国立公園の看板です。
交差点に、カヤックのコマーシャル・パネルとカヤックが有りましたが、山の中でカヤックができるのでしょうかね。
看板を見るとカヤック・グレジャーと書いてあるので、もしかして、氷河湖でカヤックを楽しめるのでしょうか?
フランツ・ジョゼフ氷河の村は、フォックス氷河より大きいので、コーヒーショップやかわいいお店、iサイトもあります。
フランツ・ジョゼフ氷河(Franz Josef Glacier)のビレッジでガソリンを入れておきます。
4度目の給油
6号線沿いにガソリンスタンドを見つけ、セルフでしたが、ここはインバーカーギルと同じスタイルで、自分でガソリンを入れて、お店で支払いをします。
現金が少なくなってきたので、カードで支払いしようとクレジットカードを出すと、手続きはしてくれたのですが、機会の調子がおかしくて応答しないようです。
お店の人は色々説明してくれますが、「電話でカード会社に連絡をいれないと使えない」くらいしか理解できなかったので、「現金で支払いをします。」と言うと、喜んでもらえました。
「領収書をください。」と言うと又色々説明されましたが、領収書の発行が出来ないことくらいしか理解出来ません。
不安ながら、カードでの支払いはしていない事を再度確認し、モービルのガソリンスタンドだというのも安心材料のひとつとして、納得することにしました。
だけど、トイレを借りて出てくると、先ほどの店の人が呼んでいます。
それでカウンターへ行くと、ベテランの店員さんが出社してきたようで、領収書を発行してくれたのでホットしました。