我々の年になると体力は年々衰える一方なので、今できることは今する ‘今でしょう’ の言葉を合言葉にチャレンジしていきたいと考えています。
今日の予定はハースト→フォックス氷河まで約120Km、約2時間20分の行程です。
氷河のヘリハイク
フォックス氷河に着いた時は良いお天気で、「天気予報ハズレでラッキー!」。
ヘリハイクのチェックインのため、フォックス・グレジャー・ガイディング(Fox Glacier Guiding)の受付カウンターへ行くと、「山の天候の確認作業のため、11時45分にもう一度ここにきてください。」と言われました。
それで、出発までに昼食を済ませ、お土産を物色して、何の疑問も持たずもう一度カウンターへ。
すると、受付のお嬢さんが「山の天候が悪くなる可能性があります。」とキャンセルの条件を説明してくれましたが、「分からない。」と言うと、説明の書いた紙を渡してくれました。
それを読んで理解して、主人が「ここまで来たので参加しよう。」と言うので参加することにしました。
この時点でも外は晴れているし、まさか行けなくなるとは露ほども考えていませんでした。
参加者全員、総勢20人ほどで、白人のお嬢さんが2人と私達、あとは中国人と思われる人達で、服装の説明を受け、靴下と靴を借りて履いて、カッパのいる人はカッパを借りて着て、ヘリポートまでバスで移動します。
ヘリポートに着くと今度は、ヘリコプターの乗降時の注意の説明を受け、「では出発しましょうか」となった時、職員の無線に連絡が入ってきました。
「天候悪化の為、中止にします。」と外を指差すので目をやると、雲が見る見るうちに山から下りてきて辺り一面覆いつくしました。
それでみんな納得で、「朝のツアーの人たちを、迎えに行くヘリコプターが飛び立つので、写真でも撮ってください。」と言われ、私達が乗るはずのヘリコプターを見送りました。
事務所に帰り、氷河の近くまで行くバスツアーがありましたが、カナダで同じツアーに参加したことがあるので、全額キャシュバックしてもらいました。
こんな体験ツアーは、体力的に最後(参加者の中でも最高齢者のようでした)と思っていたので、とても残念でした。
フォックス氷河
フォックス氷河(Fox Glacier)は小さな村で、天候が悪いと楽しみが無いと言っても過言ではないと思います。
視界は相当悪くなってきましたが、雨は降っていないので、マセソン湖へ行ってみることにしました。
マセソン湖(Lake Mathieson)
6号線からクック・フラット・ロード(Cook Flat Rd.)5~6kmのところ右手に、レイク・マセソン・ロード(Lake Mathieson Rd.)があります。
クック・フラット・ロードを少し走ると、右手にフォックス氷河の学校(右下)がありました。
インターネットの普及もあり状況は変わっているかも知れませんが、以前テレビで、ニュージランドの地方の子供たちは、中学生になると親元を離れ、寄宿生活を送りながら学校に行くと放送してましたが、納得がいくほど人が少ない上に、いたる所に点在して人が住んでいます。
1Kmほどのところにレストラン(喫茶店?)があって、この辺りに車を停めて、歩いて湖まで行くのですが、クック・フラット・ロードを走っている途中から、雨が降り出しました。
降り出したと思った雨は、瞬く間に激しくなり、レストランまで来ましたが、これでは景色どころかびしょぬれ間違いないので、Uターンして帰ることにしました。
雨の中の牧草地にたくさんのパラダイス・シェルダックのカップルがいました。
こんな美しくカラフルで珍しい農業機械も見られたのですが、いったいどんな作業の時使うのでしょうか?
クック・フラット・ロードを6号線に突き当たると、この標識があって、ザ・ウエスト・ヘブン・モーテルはこの標識の左手奥にみえました。
ザ・ウエスト・ヘブン・モーテル
ちょっと時間は早かったのですが雨で何もすることがなかったので、今日の宿の ‘ザ・ウエスト・ヘブン・モーテル’ へ行くことにしました。
受付のおばさんとおじさんはとても親切で、スーパーやテイク・アウェーのお店も地図で説明してくれて、早い時間にもかかわらず、気持ちよく部屋へ案内してくれました。
早速スーツケースを開いて、リラックスモードに入っていると、ノックの音がします。
ドアを開けると、先ほどのおじさんと若い女性がいて、「床の掃除が終わっていないので掃除をします。」とおじさん。
ベットルームの床を見渡しても綺麗だし「だいじょうぶ」と言うと、女性が「バスルームだけでもしましょうか?」と言うのでバスルームの床をチェック。
やっぱり綺麗なので、「しなくていいですよ。」と言うと、おじさんが日本語で「有り難う」と笑って言ってくれました。
日本人もよく泊まるんだなぁ~、そういえばチェックイン・カウンターに折り鶴が置いてありましたっけ。
キッチン設備も充実してるし、部屋は広いし、バスタブは有るし、ゆっくり休むことにします。
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南部・ウエストコースト地方を走る
朝、空を見上げるとどんより曇り空、昨日は雨だったので良かった」と思いつつ、チェックアウトの時フォックス氷河の天候をコンセルジュに尋ねると、残念そうに「午後から雨です。」の返事。
ショックでしたが、まあ気を取り直して出発です。
昨日、右上の写真の標識にあるジャクソン・ベイ・ロードを探していたのに、一向に見当たらなかったのに、ホテルを出るとすぐ見つけることができました。
地図では左のオレンジ色の6号線の道路を上(北)に向かって走りますが、フォックス氷河の右にアオラキ/マウントクック国立公園の表示が見られると思いますが、直線では50Kmほどしか、離れていないのに、車では500Km以上も離れています。
6号線はタズマン海に沿って、しばらく北上を続けますが、こんなダーツの的のような、しゃれた速度標識を見つけました。
標識には"的では有りません"と書かれています。
右下の写真は、ハーストの町から30分ほど走ったところのタズマン海の海岸線のようすです。
シップ・クリーク(Ship Creek)
ハーストから7Kmほどで海岸線を一望できる ‘シップ・クリーク’ に着きます。
わき道を入って行くと駐車場があって、小さな小屋には、この辺りのことを説明したパネルがあり、その横には、その昔日本にもあった ‘木造の火の見櫓’ のような建物があります。
垂直に近いような階段を上ると、荒涼としたタズマン海の海岸線が見渡され、陸地にはキャベッジ・ツリーやニュージーランド・フラッグスの群生が見られます。
この辺りに来ると、道では大型バスとは、たまにすれ違いますが、なかなか個人の観光客には会う事ことは無くて、ここの景色も2人占めで、帰り際に1台乗用車が入って来たくらいです。
ナイト・ポイント(Knights Point)
今走っている6号線の両サイドはミルフォード・サウンドの ‘ザ・キャズム’ とそっくりで、ザ・キャズムは歩いて20分ほどの散策でしたが、ここは何十キロにも渡り、その景色が続いていて、シダの森の中から、今にも大型恐竜が顔や足を出してきそうな感覚に陥ります。
道路の左手海側にあるナイト・ポイントは高台から、切り立つ断崖絶壁の風景が見られ、日本海を旅するとよく見かける風景そっくりです。
ここで、眉毛や髭を付けてちょっと偉そうな、こんなかわいい顔をした鳥(ハイイロ・オオギヒタキ?)をみーつけた。
パリンガ湖(Lake Paringa)
海沿いを走っていた6号線は東へと方向を変え、内陸方面へと進み、右手にモエラキ湖(Lake Moeraki)を眺めつつ、ナイト・ポイントから走ること50分、美しいパリンガ湖(Lake Paringa)に着きます。
キャンプ場もあって、キャンプをしている人も何人かいますが、トイレは水洗ではないので臭いますし、便座もないので使いづらいです。
それとサンド・フライもいますが、湖は穏やかで、この時は晴れていて、芝のグリーンが光り輝き、とても気持ちのいい所でした。
ブルース湾(Bruse Bay)
内陸部を走っていた道路は、マヒタヒ川を渡ると又海方向へと進み、ブルース湾沿いを走り
ます。
石を積む意味は何でしょう?遊びでしょうか?行く先々の小石のある所で、幾度となく見かけましたが、私には ‘三途の川の渡しの石積み’ に見えて仕方ありません。
冬ともなれば尚寂しく、高波の押し寄せるこの浜にはよく似合った風景とも言えますね。
ブルース湾を過ぎると又内陸部へ道は進み、フォックス氷河のある ‘ウエストランド・タイ・ポウティニ国立公園(Westland Tai Poutini National Park)’ へと入って行きます。