南カンタベリー地方は、ランギタタ川(Rangitata river)から南、西はマッケンジー(Mackenzie)地方から東はは太平洋に、そして南はワイタキ(Waitaki)地方に挟まれた地域で、中央カンタベリー地方同様農業が盛んな地方です。
サザンアルプスの山岳地帯から太平洋に面した平野部と変化に富んだ地方となっています。
ジェラルディン
カンタベリー平野の西南、国道79号線と国道72号線の交差する町、ジェラルディン(Geraldine)は、農業中心の素朴な田舎町ながら、芸術の香り漂う魅力的な一面も持ち合わせています。
アート&クラフト関連の店やクラシックカー&機械博物館(Vintage Car & Machinery Museum)などを散策し、疲れたらカフェでひと時を過ごすのもいいものです。
郊外では庭園や芸術家達の工房を訪れることもできます。
テムカ
ティマルの北約15Km、ランギタタ川(Rangitata River)とオピヒ川(Opihi River)の間にあるテムカ(Temuka)の町は、11月~4月にかけて、2つの河口付近ではキングサーモンを狙う人々で賑わいます。
また、テムカは陶磁器の名産地としても有名で、陶磁器店を覘いてみるのも楽しいでしょう。
この町で特記すべきは、人類初の有人飛行成功者でありながら、その記録に満足せず、世間に表明しなかった、リチャード・ピアース(Richard Pearse)がこの町の出身だということで、その時のようすを解説した、リチャード・ピアース記念館(Richard Pearse memorial)があります。
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ティマル
クライストチャーチとダニーデンのほぼ中間点に位置するティマル(Timaru)の町は、カンタベリー地方第2の町で、ティマルとはマオリ語で ‘風雨を避ける避難場所’ と言う意味からつけられたと言う説があります。
ティマルには、近郊から産出する青い玄武岩で造られたビクトリア様式やエドワード様式の建物が多く残っていたり、美術工芸品の町としても知られています。
ティマルへのアクセス
飛行機では、ニュージーランド航空がウェリントンからの直行便を運航し、バスでは、インターシティなどの会社がクライストチャーチとダニーデンから運行しています。
※ニュージーランド航空、バス会社は ‘ニュージーランド国内交通’ のページ参照。
ティマルの見所
町の中心部にある、セント・メアリー教会などの歴史的建物を見て歩いたあとは、中心部から ‘キャロライン・ベイ(Caroline bay)’ にかけては、多数の赴きのあるレストランやカフェが集まっています。
そして、ビーチ周辺で、迷路やミニゴルフを楽しんだり、遊歩道を散歩したりした後は、美術工芸品の保有数が南島3位のアートギャラリー巡りはどうでしょう。
※キャロライン・ベイ・カーニバル(ホームページ):http://www.carolinebay.org.nz
(毎年、クリスマスの翌日から10日間ほど開催予定)
テ・アナ
iサイト(観光案内所)が入る建物内にある、マオリの1部族の ‘ナイ・タフ族(Ngai Tahu)’ の岩絵や伝説、芸能、文化などを紹介する資料館です。
サウス・カンタベリー博物館
館内の天井には、ティマルの隣町、テムカ(Temuka)出身の発明家で飛行家のリチャード・ピアス(Richard Pearse 1877年~1953年)が製作した飛行機のレプリカが展示されています。
彼は1903年、自作飛行機で距離約100m、高度4mの有人飛行に成功したが、この記録に満足せず、公表しなかったので偉大な業績は認知されませんでした。
ちなみに、ライト兄弟が有人飛行に成功するのは、9ヶ月後のことです。