2011年2月22日のカンタベリー地震では、クライストチャーチの象徴ともいえる ‘大聖堂’ を含む多くの建物が崩れ落ち、日本人の方々を初め多くの人々が犠牲になりましたが、人々はその悲しみを乗り越え、街は徐々に活気を取り戻しつつあります。
長距離列車での移動
列車の旅は飛行機では味わえない良さがあり、窓から眺める景色だとか、人との触れ合いとか、バスと同じような旅の楽しさを味わうことができます。
特別、鉄道に思い入れがあるわけでもないのですが、外国に行くとなぜか鉄道の旅がしたくなるのは私たちだけでしょうか。
クライストチャーチからは、トランツ・シニック(Tranz Scenic)社によって、東海岸を北上してピクトンへ行く路線と、島を横断してグレイマウスへ行く2つの路線があります。
季節によって本数や時間に変更があるので、事前に確認の必要があります。
コースタル・パシフィック号
クライストチャーチ~ピクトン(Picton)間を走るコースタル・パシフィック(Coastal Pacific)号は、1日1往復、乗車時間は5時間10分で、北島との連絡フェリーを乗り継げば、ウエリントンへ行くことができます。
太平洋の大海原や海岸線の景色を楽しむことができます。
トランツ・アルパイン号
クライストチャーチ~グレイマウス(Greymouth)間を走るトランツ・アルパイン(The Tranz Alpine)号は、サザンアルプスの北の端にあるアーサーズ・パス国立公園内を通り、タズマン海(Tasman Sea)の海辺の町まで、1日1往復、4時間30分で走ります。
途中の車窓からは、かつて、この路線が世界の鉄道旅行のベスト6に入った風景を見ることができます。
※鉄道については ‘ニュージーランド国内交通’ のページ参照。
市内交通
市内は、トラム(路面電車)と地下鉄ではありませんがメトロ(市バス)と呼ばれるバスが走っています。
トラム
トラム(Tram)は、ニュー・リージェント・ストリート(New Regent St.)とアルマー・ストリート(Armagh St.)の交差地点からカンタベリー・ミュージアム(Canterbury Museum)間をウースター・ストリート(Worcester st.)上を約35分で折り返して走っています。
料金は大人10ドル、15歳まで無料(条件あり)くわしくは下記ホームページまで。
※トラム(ホームページ):http://www.tram.co.nz
メトロ
メトロ(metro)は市内バスのことで、レッドバス(Red Bus)社とレオパード・コーチライン(leopard Coachline)社が運行しています。
前から乗車して、運転手に現金またはメトロカード(何度も利用する人にはお得)で料金を支払い、降りる前に車内の赤いボタンを押して知らせ、降車はどの扉からでもうおい。何度も利用する人にはメトロカードも有ります。
※メトロ(ホームページ):http://www.metroinfo.co.nz
市内の見所
ガーデン・シティと呼ばれるクライストチャーチは、どこを歩いても緑美しい街ですが、歴史的建造物などの、市内の見所のほとんどが徒歩圏内にあります。
クライストチャーチの主なイベントは、Ellerslie International Flowers Show
(ホームページ):http://www.ellerslieflowershow.co.nz/
大聖堂
クライストチャーチのシンボル的存在の大聖堂(The Cathedral)は、2011年の地震で惜しくも崩れ落ち痛ましい姿のままですが、現在は他の場所に、日本人、坂氏の設計施工の紙による仮設の教会が2013年8月に竣工され、市民の心の拠りどころとなっています。
時間は9:00~17:00詳しくは下記ホームページまで。
※Christchurch Cathedral(ホームページ):http://www.cardboardcathedral.org.nz/
追憶の橋
カシェル・ストリート(Cachel st.)のエイボン川に架かる橋で、一番有名なのがこの ‘追憶の橋(Bridge of Remoembrance)’で、大きなアーチの美しい橋です。
戦場へ旅立つ兵士たちがこの橋を渡って戦地に赴いて、故郷を懐かしく思い浮かべたときに、よくこの橋が思い起こされたことからこの名前がついたそうです。
ただ、現在(2014年4月)修復されておらず、立ち入り禁止になっています。
パンティング・オン・ザ・エイボン
パンティング・オン・ザ・エイボン(Punting on the Avon River)とは、エイボン川を竿を使って進める小船に乗って、景色を眺めながら緩やかに流れる時間を楽しめる舟遊びのことです。
乗船はクライストチャーチ病院前で、所要時間約30分、料金大人1人25ドル、詳しくは下記ホームページまで。
※パンティング・オン・ザ・エイボン(ホームページ):http://www.punting.co.nz
クライストチャーチ・アートギャラリー
クライストチャーチ・アートギャラリー(Christchurch Art Gallery)は、モントリオール・ストリート(Montreal st.)とウースター・ブルーバード(Worcester St.)の角にあり、オセアニア最大規模の美術館でヨーロッパからの入植者の人々の絵画を集めて展示されています。
※クライストチャーチ・アートギャラリー(ホームページ):http://www.christchurchartgallery.org.nz
アート・センター
ウースター・ブルーバード(Worcester St.)をハグレー公園に向かって歩き、ロールストーン・アヴェニュー(Rollestone Av.)の手前にあるネオ・ゴシック建築の建物がアート・センター(The Art Center)で、建物自体もすばらしく、1976年までカンタベリー大学の校舎であったが現在は、40軒以上の工房やショップがあり、日々アーティストが創作活動をしています。
センター内には、映画館やシアターも併設され、週末には野外マーケットが開かれます。
※アート・センター(ホームページ):http://www.artcenter.org.nz
カンタベリー博物館
ウースター・ブルーバード(Worcester St.)の突き当たり、ハグレー公園内に建つカンタベリー博物館(Canterbury Museum)は、かつてニュージーランドに生息していた巨鳥 ‘モア’ の卵や骨格の展示があり、見ごたえがあります。
南半球随一を誇るこの博物館には、アムンゼン・スコットら探検隊の装備や、雪上車などの南極探検に関する展示も多く、また、3階にはミュージアムやカフェもあります。
入場料は無料で、地震による建物への被害はないようです。
※カンタベリー博物館(ホームページ):http://www.canterburymuseum.com
ハグレー公園
街の中心にあるこの公園は総面積165ヘクタール、広大な敷地はリカトン・アヴェニューで南北に分けられ、北は ‘North Hagley Park’、南を ‘South Hagley Park‘ と呼び、ラグビー場やゴルフコース、その他、各種のスポーツ施設があり、週末には家族連れで賑わいます。
また、園内を流れるエイボン川では、パンティングやボートを楽しむこともできます。
クライストチャーチ植物園
内にあるクライストチャーチ植物園(The Christchurch Botanic Gardens)は季節を通して様々な植物や花を楽しむことができます。
250種類以上ものバラが咲き乱れるバラ園や、日本庭園もあり水仙や桜の花も見られます。
クライストチャーチ・カジノ
1994年に初めてニュージランドに出来たカジノ(Christchurch Casino)でブラックジャックなど様々なゲームを楽しめます。
入場は20歳以上でジーパンなどの軽装はダメ、アコモデェーションからの無料送迎があります。
※ゲームの遊び方などは ‘アメリカ旅行のラスベガス、カジノ’のページhttps://muntan.info/usa/usa-info/las-vegas/を参照。
※クライストチャーチ・カジノ(ホームページ):http://www.chchcasino.co.nz
郊外の見所
市内散策の後、時間に余裕があれば、レンタカーを借りて見て回るのも良いし、バスで出かけても楽しい旅が出来るでしょう。
モナ・ベイル
ハグレー公園の北西角から直線距離で約200mほど、エイボン川畔に建つのが、モナ・ベイル(Mona Vale)邸で、19世紀末に個人の邸宅として建てられました。
現在、邸内を一般に開放してあり、レストランもあり、美しい庭を眺めながらの食事も楽しめます。
ハグレー公園脇のバス・エクスチェンッジから市バス(シティ・フライヤー)#29で10分。
※モナ・ベイル(ホームページ):http://www.monavale.co.nz
国際南極センター
国際南極センター(International Antarctic Center)は、クライストチャーチ国際空港とラスレイ・ゴルフ・コース(Russley Golf Course)の間に位置し、南極探検に関する様々な資料を見学できます。
また、南極の気象や四季を体験できる施設があり、マイナス20度の世界の部屋や、南極のブリザードを撮影した3D映像を見ながら、水しぶきを浴びたりして、壮絶な環境を疑似体験できる部屋もあります。
ハグレー公園脇のバス・エクスチェンッジから市バス(シティ・フライヤー)#29で25分。
※国際南極センター(ホームページ):http://www.iceberg.co.nz
ウィロウバンク動物公園
クライストチャーチ国際空港の北東約2Kmにあるウィロウバンク動物公園(Willowbank Wildlife Reserve)は自然に近い形でワラビーやクネクネピッグなど50種類の動物を飼育してあり、キーウイハウスではガラス越しではなく、真近くで観察できる貴重な場所です。
公園へは、ビーリー・アベニュー沿いの市バスエキスチェンジから#11で約20分。
※ウィロウバンク動物公園(ホームページ):http://www.willowbank.co.nz
オラナ・ワイルドライフ・パーク
70種類を超える動物を、野生に近い状態で飼育しているサファリパークのオラナ・ワイルドライフ・パーク(Orana Wildlife Park)は、市内中心部からの送迎シャトル(要予約)も運行しています。
毎日様々なイベントが催されていますが、一番人気は14:30からの、人間がトラックの荷台に取り付けられたオリの中に乗り(毎日20人限定)、ライオンたちの生息エリアに入っていくもので、ライオンたちをすぐそばに感じるスリリングな体験が人気です。
※オラナ・ワイルドライフ・パーク(ホームページ):http://www.oranawildlifepark.co.nz
クライストチャーチ・ゴンドラ
市内と隣町リトルトンとの間」にある標高400mの小高い丘にある、クライストチャーチ・ゴンドラ(ChristchurchGondola)からは、10分の空中散歩の間に、リトルトンのハーバーやカンタベリー平野、サザンアルプスまで眺められ、360度のパノラマビューが楽しめます。
※クライストチャーチ・ゴンドラ(ホームページ):http://www.gondola.co.nz
リトルトン
2011年におきたカンタベリー地震はこの町の近郊が震源地だったため、被害は大きく歴史的建造物の多くが取り壊される運命となりました。
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クライストチャーチへのアクセス
飛行機で到着の場合
クライストチャーチ国際空港は1階が到着ロビー、2階が出発ロビーになっていて、iサイト(観光案内所)は国際線到着ロビーにあります。
国際線は終日オープンしていますが、空港内で夜を明かすことは出来ませんし、国内線は夜11時には閉鎖されます。
※クライストチャーチ国際空港(ホームページ):http://www.christchurchairport.co.nz/ja/
空港から市中心までは約12Kmあり、バス、エアーポートシャトル、タクシーなどの交通機関があります。
シティ・フライヤー(空港バス)
空港から市内へは所要時間約30分、シティ・フライヤー(空港バス)がレッドバス(Red Bus)社によって、毎日1時間に1便運行されています。
※City Flyer(ホームページ):http://www.redbus.co.nz/
エアーポートシャトル
乗客が何人か集まれば出発する小型のバスで、行き先や人数によって料金も時間も変わってきますが、タクシーよりは低料金です。
※Super Shuttle(ホームページ):http://www.supershuttle.co.nz
タクシー
タクシー乗り場は、空港のターミナルと立体駐車場の間とリージョナル・ラウンジの外側と、国際線到着ロビーの外側の2箇所にあります。
市内まで約45~65ドルくらいで、ほとんどの車が現金のみの支払いになっているので、乗車前に支払いと金額の確認をすると良いでしょう。
空港から国内各地への長距離バスでの移動
中・長距離の交通は主に国際線到着ロビー北端の外側、ターミナルと長時間駐車場の間から出発しています。
グレイト・サイト
電話番号⇒0800 744 487
※Great Sights(ホームページ):http://www.greatsights.co.nz/new-zealand-tours
ナイト・ライダー
電話番号⇒0800 317 057
※Knight Rider(ホームページ):http://www.knightrider.co.nz/
ウエスト・コースト・シャトル
電話番号⇒03 768 0028
※West Coast Shuttle(ホームページ):http://www.westcoastshuttle.co.nz/
バジェット・シャトル
電話番号⇒03 615 5119
※Budget Shuttles(ホームページ):http://budgetshuttles.co.nz/
インターシティ/ニューマンズ・コーチラインズ
電話番号⇒03 365 1114
※Newmans Coachlines(ホームページ):http://www.intercity.co.nz/newmans-coachlines/