トルコ南西、デニズリ(Denizli)県のデニズリの町の北に位置するパムッカレは、‘綿の宮殿’ と呼ばれるにふさわしく、広大な土地の山の斜面に幾重もの真っ白な石灰棚が広がっています。
このあたりは昔から綿の栽培で有名で、パムッカレの名前もこのことから名づけられたとも言われています。
石灰棚は水が枯れると苔が生えて黒く変色するので、定期的に水の流れる位置をコントロールして変色を防いでいます。
ヒエラポリス
パムッカレの石灰華段丘の一番上にある遺跡で、ローマ帝国の温泉保養地として栄えました。
幾度となく地震に見舞われながらも修復されつつ繁栄しましたが、1354年の大地震で完全に建物は崩れ、その後再建はされませんでした。
現在は、ローマ劇場跡やローマ浴場跡が見られます。
パムッカレ
パムッカレでは、ただ石灰棚を見学するだけでなく、石灰棚に入り足湯を楽しんだり、遺跡の沈んでいるプールで泳いだりすることが出来ます。
石灰棚
石灰棚は、二酸化炭素を含む弱酸性の雨水が石灰岩に浸透し、そして石灰を溶かした雨水は炭酸カルシウムを含んだ地下水となります。
そして、その地下水は地熱で温められ地表へ温泉水となって湧き出てきます。
湧き出た温泉水の炭酸カルシウムが沈殿して石灰棚を形成します。