グランドツアー(Grand Tours)
アメリカ国内色々な所から来られてますが、その中で日本人カップルは私たちを入れて2組、それからドイツから1組で全員で約30名ほどのツアーです。
運転手さんは70才だそうで、運転しながらですが本当に関心するくらい、1日中バスを降りるまで、よく説明をしてくれて、そのほんの少ししか理解できないのが残念でした。
エル・キャピタン(EL CAPITAN)
最初にバスを降りて見たのが‘エル・キャピタン’で、大きな一枚岩でできていて、世界中からロック・クライマーが登りに来ることで名ですが、前回は4~5人登っている人がいましたが、今回は2~3人が岩の真ん中に固まって、張り付いているのが見えました。
早い人なら数時間、聞き間違っていたらごめんなさい、だけど、最短の人で(2時間30分)で登った人もいるし、何日も掛けて登る人もいるとか、登りきるとトレイルを歩いて降りてくるそうです。
カテドラル・ロックス(CATHEDRAL ROCKS)
ブライダルベール滝の背後にそびえるのが‘カテドラル・ロックス’で、この山もヨセミテを代表する山で、今日も晴天に恵まれたのでよく見えます。
グレシャー・ポイント(GRECIER POINT)
前回来た時、ツアーバスの運転手さんが、「日帰りの人がほとんどの中、1泊するなら是非、グレシャー・ポイントに行く半日ツアーに参加したほうがいいよ」と薦めてくれたのですが、参加しなかったので、今回、楽しみにしていた場所のひとつです。
ガイドさんが薦めてくれたのも当然で、ここからの眺めはすばらしいものですが、やっぱりバレーの中をいろいろ見て歩いた後、訪れるからよりすばらしいと感じるものだと思います。
私たちには火事の気配も感じられなかったのですが、イエローストーンで出会った男子大学生のお二人は、1週間ほど前に、ここを訪れたそうですが「煙で何も見えなかった。」と残念そうに話されてました。
ワウォナ・ホテルでの昼食
ホテルの人が、ホテルへ入ってきた順に、6人で1テーブルずつに振り分けていき、私たちは白人の2組のご夫婦と一緒のテーブルにりました。
私の隣に座られたご婦人が私に「英語はしゃべれますか?」と聞いてこられたので「少しだけ」と答えると「運転手さんの説明は分かりますか?」この質問にも「少しだけ」と答えると「それは残念ね、おもしろいのに」と言われてました。
食事は、私のクレープ巻きはトマトやその他いろいろ具体的には分かりませんが、美味しかったのですが、量が多いのと、食べているうちにひつ濃く感じて、カットされた半分しか食べられませんでした。
主人のは七面鳥のステーキでしたが、お肉はあっさりと美味しかったのですが、野菜が多く、男性には物足りないようで、私のクレープ巻きをあげてちょうどよかったようです。
奥さんたちは、いろいろ話しをしながら食事をしていましたが、ご主人たちは一言も話さず、食べ終えると何も言わず席を立っていかれたので、私たちも食べ終わったので、先に席を立っても失礼にならないだろうと思い、ただ「ご一緒していただいて有難うございました」と一声かけて席を立ちました。
日本なら一声かけて席をたつのは常識ですが、アメリカではどうなのでしょうか?一声かけた時、奥さんたちはびっくりされたように「いいえ、こちらこそ」とおっしゃってましたが・・。
食事を終えて庭を散策している時、このツアーでご一緒になった、もう1組の日本人のご夫婦にお声をかけました。
こちらのご夫婦も神奈川県からお越しで、関東の方がほんとうに多いのにはびっくりですが、ご夫婦は5日間ヨセミテに滞在予定で、ロッジは1年前に予約を入れていたそうで、このご夫婦のように一箇所を心行くまで堪能する旅行もいいでしょうね。
このご夫婦と一緒に食事をしたご夫婦は「ロッジの予約がなかなか取れなかったけれど、火事のおかげでキャンセルがでて取れたのよ」と話されたそうで、私たちも1泊は取れてて、あと1泊が旅行開始の1週前になってやっと取れたので、火事さまさまです。
先に奥さんと話をしているところへご主人が来られたのですが、奥さんが「向こうから‘必勝’と書いたTシャツを着て、歩いてくるのが主人です」と教えていただいたのですが、息子がカナダへ語学留学する時、漢字の書かれたTシャツを何枚か持たせたことを思いだしました。漢字は人気がありますからね。
「この旅行のあと、どこか計画されてますか」とおっしゃったので「来年の3月ごろニュージーランドを計画しています」と言いますと、ご主人は若い頃に自転車でニュージーランドを一周された経験がおありで「ミルフォード・トラックへ行かれますか?行かれるなら早めに予約をしたほうがいいですよ」と教えていただきました。
その時は、‘ミルフォード・サウンド’と‘ミルフォード・トラック’を勘違いして「行きます」と返事をしたのですが、帰国後、詳しく調べてみると、老齢にさしかかった我々には、3泊4日なんて問題外で、日帰りのトランピングもきびしいと思い、断念することにしました。もっと若ければね~
マリポサ・グローブ
楽しいお話のあとマリポサ・グローブへ出発で、マリポサ・グローブとはバレーの南へ車で1時間30分のところにある、巨木‘セコイアの森’で、倒れた木と人でその大きさがわかると思います。
子供の頃に、まんがの本か何かの本で見た‘木をくりぬいたトンネルを、車が通っている写真’の‘トンネルツリー’をまさかこの目で見ることが叶うとは、思ってもみませんでした。
ここでは、バスからおりて、オープントラックに乗り換え、日本語のオーディォガイドを聞きながら1時間15分かけて森の中を巡りますが、ここでは自分が‘こびと’になってしまったような錯覚に陥ります。
‘コロンビアツリー’‘マリポサツリー’と名づけられたビッグツリーを見ながら車は進んでいきますが、一般車は入れないため、歩いて観光されている人もちらほらいます。
100年前の発見当初は、樹齢2700年と思われていた木が、科学が進み、樹齢1700年と分かり、木の高さも72mと世界一ではなく、幹の太さも世界一ではないそうですが、体積は世界一だそうです。
セコイアの種は‘松ぼっくり’のようで、大きさはにわとりの卵くらいで、非常に硬く、20年くらい木にくっついたまま落ちてこなくて、1つの‘松ぼっくり’中に200個くらい種がはいっているそうです。
ではどうやって子孫を残しているのかというと、リスが食べて種を落とすか、カブトムシが卵を産みつけ、孵った幼虫が‘松ぼっくり
の中へ入る時、落とすかのいずれかしかないそうなので、大切にこの森を守ってほしいと思いました。
トンネルビュー
帰路にトンネルビューから‘エル・キャピタン’や‘ブライダルベール滝’の景色も楽しみ、ご一緒したご夫婦に「ハーフドームの夕焼けは見られましたか?」とお聞きすると、「見ましたよ、今日もいいお天気なので、センチネル橋から夕日に染まるハーフドームが綺麗に見えると思いますよ。7時ごろが見ごろですよ。」と適切なアドバイスをいただいたので、見に行くことにしました。
ツアーもロッジに到着して無事に終わり、本当によくお仕事された運転手さがんにチップ(一人1ドル)を渡し、お礼を言って解散となりました。
シャトルでセンチネル橋へ行こうと思っていましたが、7時ごろが見ごろと教えていただいていたので、かなり時間があるので、ぶらぶら歩いていくことにしました。
この‘ぶらぶら’で貴重な体験をすることになったのですが、最初に見たのが亜‘鹿のメスとオス’で、大きな角を持ったオスが目の前を歩いていく姿は貫禄がありますが、イエローストーンで‘エルク’を見ているため、大きさがぜんぜん違うので驚きはそんなにありませんでした。
次に遭ったのが、小さな犬と散歩中の女性で、彼女たちのおよそ2m前には‘鹿’がいて、犬も吠えず、鹿も逃げず、一人と2匹とも動いていなくて、そんな状態のところへ私たちが来たので、犬が私たに向かって吠えだしたのに、鹿は逃げるでもなく、犬をしげしげと見つめています。
私たちが来たことで、鹿が逃げても暴れても彼女に申しわけないので、足早にその場を通りすぎましたが、野生の動物が犬を見ても逃げないのが不思議でした。
車の通る広い道を歩いてセンチネル橋まで行くより、近道の草原のトレイルを歩いて行いくと、中間あたりにこんもり低い木の茂みがあって、そこまで歩いていくと、主人が「熊や!」と言ってと立ち止まります。
私が見た時は、10m先を背を向けて逃げていく姿でしたが、主人は、最初は黒い岩かと思って見ていると、耳が見え、次に小動物を銜えた顔が見え、熊と分かったそうです。
大きさは立った姿を見ていないのではっきりわかりませんが、そこそこの大きさで、自分で餌を捕るくらいですから大人だと思いますが、餌をあの時銜えてなかったらどうなっていたでしょうか?
私は怖くて心臓はバクバクで、カメラで写す余裕は無かったのですが、主人はずーと熊に遭いたいと言っていたので、私が「行こう」と言っても動かず、ビデオカメラを回していました。(見たのはこの熊ではありません)
そのあと、興奮冷めやらない私は、センチネル橋の駐車場にいた人たちに「今、そこでブラックベアーを見たのよ」と言うと「ラッキーだったね~、獲物を捕らえてた?大きかった?カメラに撮った?」と矢継ぎ早に聞かれて「口に何か銜えて林のほうへ逃げていった。私は怖かっけど、主人がビデオに撮ったよ。」と言うと「グッジョブ!」と親指を立ててくれました。
センチネル橋に来ても、まだ脈が速い状態が続いていましたが、川面に映るハーフドームが、夕日に照らされて、真っ赤に染まっていく姿を見ているうちに、穏やかな気分になり、すごーく充実感を味わいました。
もちろん「帰りはシャトルで」と考え、停留所へ行き地図を見ると、結構遠回りで2~30分かかりそう「ではどうするか?」日も沈み、暗くなるのも時間の問題だし、この停留所には私たち2人きりで、ここでシャトルを待っている間に暗くなってしまうかもしれないし、それも怖いし・・・。
熊に遭ったトレイルを帰るのが一番早いので、意を決してトレイルを歩くことに、でも今度は2人して手をたたき、私は歌を歌って足早に車道まで歩きましたが、第3者が見ていたら滑稽だったとおもいます。
熊のことをロッジの人に報告するかどうか迷ったのですが、ツアーでご一緒したご夫婦が「夜8時ごろ出かけて、星を見に行きましたが、暗いのでライトを持ってくればよかった。」と話されていたのを思い出し、ロッジからもそんなに離れていない場所だったので一応報告することにしました。
ロッジの人を探し「私たち熊を見ました!」と言うと、最初気難しそうに眉間に皺を寄せていた男性が、両手を広げ満面の笑みで「ワンダフル!!」と言うだけなので、「いいんですか?」と聞いても「何の問題もないよ。ワンダフル」との返事だけでした。
2人共拍子抜けって感じで「日本だとちょっとの騒ぎだよね~」と、さて、夕食のためフードコートに来ましたが、時間が少々遅かったせいか、コックさんもいなくて暖かい食べ物もあまりない中、ピザがあったので、ピザと果物をテイクアウトして部屋で食べることにしました。
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ヨセミテの朝
昨日は9時に寝たので6時前には目が覚めて、カーテンを開けると昨日と同じ鳥なのか?‘啄木鳥’が庭にいます。
身支度を整え、朝食を取るためにフードコートへ行こうと部屋を出ると、ドアの前の木に‘啄木鳥’の巣があるようで、よく見かける理由が分かりました。
私たちは朝食付きを予約したので、そのチケットをもって行くと、1人15ドルまでなら何を取って食べても無料ですが、それ以上の料金になると差額を支払うことになり、お釣りの小銭はチップとして渡せば喜んでもらえます。
朝早いためかフードコートはよく空いていて、選んだクロワッサンもオムレツも美味しくて満足でした。