サンフランシスコで、バートには乗りましたが、まだ列車らしい列車に乗っていないのと、私の1度目の訪問が、旅行社の乗り合いバンだったこともあり、今回は列車の‘サン・フォアキン号(SAN JOAQUINS)’でヨセミテに行こう(料金が安い)と計画を立てました。
今日の行動予定はサンフランシスコ・ショッピングセンター(SAN FRAN-SHOPCT,CA)(6:35発)バス6662→エメリービル(EMERYVILLE,CA)(7:30着)、列車サン・フォアキン号712(7:40発)→マセード(MERCED,CA)(10:31着)、(11:00発)YARTSのバス8412→ヨセミテロッジ(YOSEMITE LODGE,CA)(13:20着)です。このチケットはアムトラックのチケット売り場で購入。
ヨセミテ国立公園
その時はヨセミテロッジフロントで、大きさはA4で厚み1cmはある日本語の‘YOSEMITE アメリカの誇り’と題した写真集をもらったのですが、今回はなくて、以前より観光化されているように感じます。
ハーフドームやカテドラルロックなど懐かしく思いましたが、ヨセミテ滝はぜんぜん水が無く、以前見たブライダルベール滝は、名のとおり長いベールをなびかせていましたが、雪解け水は春よりは夏、夏よりは秋のほうが少なくなるので、今回はほんの少しの水しか流れ落ちていませんでした。
ヨセミテロッジにて
ロッジに到着、中国人の団体さんなど、まず人の多さにびっくり、チェックインで‘熊に注意!’の書類にサインをし、部屋には5時以降にしか入れないので、かばんを預かってもらい散策をすることにしました。
フロント横のツアーデスクで「今夜のムーンライトツアーの申し込みをしたい」と言うと、係りの方が「ツアーは夜9時~11時まで、眠たいですよ」言われたのでそのツアーはパスすることにしました。
「では、明日のランチ付グランドツアー(1人94.5ドル)の予約をお願いしたい」と言うと「オーケー」で、いまここで料理を決めないといけないそうで、メニューの中からお勧めを聞いて2つを選びました。
※ 参照: ヨセミテ国立公園
ヨセミテバレー
夕方までバレーの中を散策することに、まずはヨセミテ滝へ「残念!」心配していた通り水が一滴も落ちていなくて、枯れた滝を見上げながら「あそこの上から(滝の写真を見ながら)こんな風に水が落ちてくるねん」と主人に説明するも、水のある時の迫力は伝わらず・・写真だけでも水のある時のものを載せます。
次はバレー内を走る無料シャトルに乗って(8年前はほとんど乗らなくてもバレー内を隈なく歩けました)センチネル橋へ、バスの中からは鹿を見たり、ここからはハーフドームがよく見え、又、マーセド川に写る姿も見逃せません。
もう一度シャトルに乗って、ロッジへ帰るのですが、その途中に‘ミラー湖’への入り口でシャトルが停車した時、降りようか迷ったのですが、4名の人は降りて行かれてましたが、結局、マーセド川の水の量を考えると湖に水は無いのでは?と考えやめることにしました。
それと、湖までの道はけっこう木が生い茂っているので、日が沈むと暗くなるのが早いとの考えも頭に浮かんだので・・、翌日知り合ったご夫婦に聞くと、やはり水は無かったそうです。
ロッジへ帰る途中で‘ビジターセンター’や‘アンセル・アダムス・ギャラリー’を見学して、トレイルを歩いていて、鹿や啄木鳥を見ることが出来て、うきうき気分で、フードコートがイエローストーンのように込み合うことを避けるためにも、早めの夕食をとることにします。
ヨセミテロッジのフードコートはセルフサービスでですが、コックさんに直接注文して、その場で作ってもらう形式で、私はスパゲッティーを、主人はバッファローのハンバーグにサラダを注文、スパゲッティーは水臭かったけれど、ハンバーグはまあまあでした。
食事を終え外に出ると、目の前に‘リス’がいて、こちらにお尻を向けて何かを一生懸命食べているので、私が写真を撮ろうとカメラを向けると、リスがくるっと私のほうを向いたのを見ていたおじいさんが「ナイス ポーズ」とリスを褒めたのが面白かった。
フロントで部屋の鍵とバッグを受け取り部屋へ、バスタブが無いのを見て残念に思いましたが、コーヒーメーカーはあったし、窓の外には‘啄木鳥’がいたり、リスが顔を出したりしたので満足とします。
今日は大変な1日だったので、早めに休んで、明日の8時間のグランドツアーに備えましょう。
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いざ!ヨセミテ国立公園へ
朝6時35分発のバスに乗る為、4時50分起床、朝食用に買っておいた、くだものとパンを食べたあとチェックアウト、その時、ホテルにスーツケースを預けて、2泊分の荷物だけを持って「いざ!出発!」となるはずだったのですが・・。
目覚まし時計のベルの音で起き、私は部屋を片付けかけていると、主人は洗顔の後、いつもならコーヒーを入れてくれのに、今朝は慌てたようにバナナを食べていて「何時出発?」と聞きます。
私が「6時10分出発予定やから、もっとゆっくり食べたら」と言いながら時計を見ると、何と5時55分です。
「うそ!!昨日4時50分に目覚まし鳴らしてね。と言ったのに・・まさか、1時間間違ってるやん~」
もう、ここから戦争です。私は顔も洗わず身支度を整え、2人してヨセミテへ持っていく荷物を詰め、ホテルへ預けるスーツケース(中は昨日の夜に整理済み)に鍵とベルトを掛け、忘れ物が無いかチェックをして部屋を出たのが6時5分です。
朝が早いせいかフロントに人がいなくて、ロビーにいたホテルの関係者らしき人に「チェックアウトしたい」と言うと、奥の部屋へ呼びに行ってくれて、どうにか予定の時間にホテルを出ることが出来ました。
サンフランシスコ・ショッピングセンター・バスストップ
しかし、‘一難去って、又一難’慌ててホテルを出たものだから、ホテルを出て右に曲がる主人に、今度は私の失敗で「真っすぐじゃないの」と言ってしまい、きのう下見した‘アムトラックのバス亭’を見つけるのにたいへんな思いをすることになります。
外はまだ夜が明けてなくて、街灯やネオンの明かりはあるものの薄暗く、人通りも疎らで、酔っ払い(息子はドラッグだと言う)もいたりする中、バス亭は道を渡って左手すぐと覚えていたので、道を渡り左手へ歩きました。
その行為が、バス亭からより離れているとは気づかず、その上見つけた‘ミュニバスのバス亭’を‘アムトラックのバス亭’と勘違いしてしまったのです。
勘違いしたまま、道路の反対側を見ると同じバス停が有るではありませんか、もしかして反対側から乗るなら困ると思い、一人ひとり両方のバス亭立っていて、バスが来たら待ってもらうことにしました。
これで安心と思ったのも束の間、はたとバス亭の間違いに気づいた時は6時20分を回っていて、又もやパニック状態に!
走りながら移動しつつ数名の人に尋ねてみますが分らず、そんな時おまわりさんを見つけることができ、尋ねると「2ブロック戻りなさい」と言われて、主人も私も宿泊用の荷物を持って全速力で今来た道を帰り、よれよれになりながら‘アムトラックのバス亭’を見つけた時は、バスの時刻の5分前になっていました。
が、心の不安はまだ消えず、キョロキョロしていると、見覚えのある若い男性がそばに・・「昨日アムトラックのチケット売り場でお会いしましたね?」と言うと「はい」と男性も覚えていてくれて、「このバス亭エメリービルへ行くバス亭ですね」と聞くと「そうです」との返事で、やっと安心、そこへバスが来ました。
Amtrakバス6662
バスに乗り、やっと落ち着いたところで、主人に「乗れてよかったね、一時はどうなることかと思ったわー」と言うと「昼からもう1便あるやろ」とのん気に言います。
「ホテルはチェックアウトしてしまったし、まだ真っ暗やし、薬物中毒かよっぱらいかわからへん人はいるし、その上、チケットの買い直しをせなあかんかも知れへんのに・・」
でも、私も道を間違ったので、主人ばかりのせいではないと思い、すこしでも醜くないように暗い中化粧し、朝食のパンや果物を食べていると、徐々に明るくなり始め、ベイブリッジ(Bay Bridge)を渡るころにはすっかり夜も明け、橋からはすばらしい景色が眺められました。
エメリービルの駅は小さくて周りにはお店もなかったので、バスの中で買っていたものを食べていて良かったと思いました。
おおきな荷物のある人は、駅の窓口で荷物のチェックインをするようですが、私たちは無いので、待合室の掲示板に、行き先と時刻が表示されればホームへ出て行きます。
ホームへ行く途中、主人がくしゃみをすると、後ろを歩いたおばあさんが「Bless You!(神のご加護を!)」と言ってにっこり笑ってくれたので、「Thank You」と返事をしましたが、「知らない人にも言うの?」と帰ってから息子に聞くと、やっぱり言うらしいので、私も聞いたら言うことにします。
ホームが2つあって迷ったので、ちょうど隣にいた若い女性に聞くと、ホームの電光掲示板を指して「ここに表示されているからこのホームで合ってますよ。どちらから来られたの?」と聞かれ「日本から」と言うと「一度行ってみたい、ぺらぺら・・」と、わたしが「英語は難しいくて」と話すと「私の父もそう言っている」と言ってました。
彼女のお父さんはメキシコから来た人なので英語が難しいらしいのですが、メキシコと聞いて私が「息子はメキシコに友達がいて2年ほど前、訪問したことがある」と言うと、「メキシコシティ?」と聞くので「もう少し北の東で、町の名前は分からないけど、危険なところらしい」と言うと「アメリカとのボーダーライン地帯は危険だけれど、文化や歴史的建造物や音楽も同じものが無くて、メキシコはエキサイティングな国ですよ。」と言っていた。
サン・フォアキン号
お話をしていると列車が入ってきました。乗客は多くなく、好きな所に座れたので、海沿いの景色が見えるように、進行方向に向かって左側の席に座りました。
サン・フォアキン号は2階建ての列車で、私たちは2階席に座りましたが、座席もゆったりと快適で、軽食堂車もあって、ハンバーガーなどや飲み物などがあり、テイクアウトして自分の席で食べることも可能です。
エメリービルの駅を出るとすぐ、海の上を渡る高速道路が見え、リッチモンド(Richmond)の駅を過ぎしばらく走ると、マーチネズ(Martinez)そしてアンティオック(Antioch)と列車は海沿いを走り、鳥たちがいっせいに飛び立つ姿とか海峡を行く船が見えたりと飽きることはありません。
列車に乗ると車掌さんが切符のチェックに来ますが、そのとき座席の上部に、乗客の降りる駅名の頭文字を書いた紙を貼り付けていき、降りる駅になると車掌さんが回ってきて次は「どこそこ」と駅名言って紙を取っていきます。
この列車の車掌さんは中年の貫禄のある男性ですが、車内放送がとてもユニークでしわがれ声といい、イントネーションといい、英語が分からない私たちでも楽しくなるような放送で、ビデオには撮ったのですがお聞かせできないのが残念です。
快適な列車の旅で、途中飛行機の博物館も見れて、3時間弱の乗車でしたがあっという間に過ぎ、マーセドの駅に到着です。
マセード(MERCED,CA)
マーセドの駅は何もないちいさな駅で、ここから‘YARTS’のバスに乗って‘ヨセミテロッジ(YOSEMITE LODGE,CA)’まで行く予定で、駅の正面から出ると、前にバス停がいくつかあったので、あれかな?これかな?とうろうろしていると、バスを待っている人が親切に声を掛けてくれて「ここはローカル線のバス停で、ヨセミテ行きは、駅舎の横のバス停だよ」と教えてくれました。
そちらへ移動すると、大きな荷物を持った人が、駅の横のバス停にいたので聞いてみると、ここがそのバス停で、列車から降りた場合は駅舎に入って右手奥にあるドアから出たところに、このアムトラックのバス停があります。
その中に日本人だろうなと思う若い男性がいたので声をかけてみると、やっぱりそうで、彼は去年の夏から世界一周をしているそうで、アジア、アフリカとか回って来て、ヨセミテを訪れたら日本へ帰って10月から大学に復帰すると言っていました。
YARTSバス8412
ここから2時間20分乗りますが、田園の風景からだんだん森の中へ入っていきますが、あちらこちらに黒く煤けた木が立っていて、今年の火事のせいではないようで、山火事は頻繁に熾っているようでした。