滞在日数に制限があったり、旅行ルートや希望する体験によっても、利用する交通手段が変わってきますので、事前に知識を得ることは大切だと思います。
アムトラック(鉄道)
アメリカの長距離列車は‘走るホテル’と称されるほどですが、何しろ遅いのと、東部と西部を結ぶ列車では、始発と終点では比較的明るい、安全な時間に列車が発着しますが、中部地帯は真夜中や早朝に通過するので、駅までや駅からの安全を確保した上での利用が望ましいと思います。
チケット購入(近距離は日本での予約購入は無理)や時刻表を調べるには、アムトラックのホームページ(http://www.amtrak.com)を利用すると便利です。
長距離バス
グレイハウンドバス(長距離バス)は、全米を網の目のように走っていて、とても便利で、値段も安いので利用価値はあると思いますが、バスデーポやバスターミナル周辺は、治安が悪い所が多いので、バス利用以外は行かないようにしましょう。
ホームページ:http://www.greyhound.com
電話:(フリーコール)1800 231 2222
自動車(レンタカー)
予約はアラモレンタカーの日本支社に電話で予約できるので、電話する前にウエブサイトで予め、車のサイズ、保険の有無、運転者数、借りる日数などを入力して大まかな料金を確認した上で、電話しました。
運転数が増えれば、一人当たり5千円ほど上がるように書いてあったと思いましたが、車種を中型車にしたこともあり、運転数は2人まで同一金額だったので、万が一の事を考えて、私も国際免許書をとっておくことにしました。
電話での予約が済むと、eメールで予約の確認書が送られて来ましたが、何気に名前の欄を見ると、アルファベットが一字違っていて別名に・・・、電話だと、こうゆうミスも起こるんだと再認識させられました。
もっと困惑したのは、予約は日本でオーケーですが、本契約は現地でするとのこと、つまりアメリカで契約書も英語で、それにサインをすることに・・・「これは大変、困ったことに???」と思いました。
それで、名前の件もあったので、もう一度、日本支社に電話した際「海外でレンタカーを運転するのは初めてなので、契約時の注意点を教えてください」と言うと、「よく現地では、車種のグレードアップを勧めるようですが、日本で契約した通りでよければ‘NO’と言って、サインの前に金額が予約時の金額と合っているか確認されてからサインしてください」と教えてもらっていました。
アメリカ大手レンタカー会社
下記に、大手レンタカー会社5社の、日本での連絡先を載せておきます。
アラモレンタカー
TEL:0120-31-1911(無料)
ホームページ:http://www.alamo.jp
営業時間:月~金9:00~18:00、(休み)土、日、祝
エイビスレンタカー
TEL:0120-088-980(無料)
ホームページ:http://www.avis.japan.com
営業時間:月~金9:00~18:00、(休み)土、日、祝
ダラーレンタカー
TEL:0120-117-801(無料)
ホームページ:http://www.dallar.co.jp
営業時間:月~金9:30~17:30、(休み)土、日、祝
パジェットレンタカー
TEL:0120-150-801(無料)
ホームページ:http://www.budgetrentacar.jp
営業時間:月~金9:00~18:30、(休み)土、日、祝
ハーツレンタカー
TEL:0120-489-882(無料)
ホームページ:http://japan.hertz.com
営業時間:月~金9:00~18:00、(休み)土、日、祝
交通ルール
アメリカで車を運転する場合‘左ハンドル右側通行’の他にも、注意すべきアメリカ特有のルールやマナーがあり、右折や左折時、駐車場から一般道に出る時、また中央線の無い狭い道などでは特に間違いやすいので注意してください。
なお、ウインカーとワイパーのレバーが日本車とは逆の位置になっているのでこれも注意です。
速度表示(マイル)
アメリカの速度単位は‘マイル’で、1マイルは約1.6kmで、一般的に、街中は25から45m/h(マイル/時)、一般道では35から65m/h、フリーウェイでは55から75m/hが制限速度です。
上記はあくまで一般例で、地域によって制限速度は異なり(同じフリーウェイでも、州が変わった途端に制限速度が変わることもある)、常に標識をチェックしておく必要があります。
黄色信号に注意!
日本に比べて黄色の間隔がとても短く、すぐに赤に変わる地域があり、また反対の交差点もすぐに青に変わる地域もあって、日本での運転のように‘黄色は進入OK’のような運転はは避けましょう。
赤信号でも右折OKな交差点
アメリカの信号付き交差点のほとんどは、赤信号でも右折できます(赤信号右折が一切禁止されている地域もある)が、必ず一時停止して歩行者や車を確認してから右折してください。
なお、‘NO TURN ON RED’の標識では右折不可で、その他にも右折に関する標識が出ている場合もあるので、右折前に必ず確認してください。
信号の無い交差点
信号機の無い交差点では、一旦停車し‘STOP’標識の下に‘4-WAY’や‘ALL WAY STOP’‘ALL WAY’と書かれた補助の標識を確認し、有る場合、先に 交差点に入った順に優先権あり、どちらが先か微妙なときは右側の車が優先です。
ロータリーでは
ロータリーは反時計周りの一方通行で、STOPなどのサインがなければ、ロータリーの手前で必ずしも一旦停止しなくてもよくて、ロータリーから出て行く車が優先になります。
有料道路料金所の窓口の種類に注意
フリーウェイは無料が一般的ですが、東海岸の都市部を中心に、一部に有料高速道もありますが、基本的には日本と同じように運転すればいいのですが、料金所窓口では注意しましょう。
具体的には、(1)FAST LANE(日本のETCに相当する、料金自動支払システム)ゲートに間違って入らない事、(2)EXACT AMOUNT(お釣りなし、多くの場合、無人の機械にコインを投げ込む)のゲートに入るときはコインの持ち合わせがあるか確認する事。
駐車違反は即アウト
駐車違反は警察のほか、市の職員が巡回してチェックしていて、日本のように‘線を引いて15分待って駐車違反成立’などということはなく、駐車禁止の道路で運転者が車から離れていれば即違反成立、パーキングメーターも1分でも超過していれば違反を取られます。
また、同じ駐車違反でも、バス停、障害者用駐車スペース、消火栓の前だと違反料金が2~5倍に跳ね上がります。
スクールバスには要注意
黄色いボンネットバスは典型的なスクールバスで、生徒や児童の乗り降りのために停車する場合、赤い派手なランプが点滅するとともに、車のサイドに折りたたんである‘STOP’の標識が出されます。
この間、安全確保のため、スクールバスの追い越しはが禁止で、対向車もバスの手前で停止する必要があります。
速度違反は要注意
一般に、アメリカの規制速度は日本より2~3割ほど高いと考えられ、住宅街で25マイル(40Km)、通常の2車線道路で35マイル(55Km)、高
速道路だと65~75マイル(100Km~120Km)です。
パトカーには速度違反検知のためのレーダーが取り付けられていて、パトカー車載のレーダーは、後ろからでもすれ違いざまでも検知できるようです。
ただ、通常の速度取締りは日本と同じですが、高速道路に‘強制レーダー装置(radar enforced)’の標識があるところは、速度取締りをしていることが多いそうです。
周りのクルマの流れと同じでも、超過速度が大きいと一番後ろの車が捕まることも有り、空から飛行機で違反者をチェックしている場合も有るようです。
踏切前で一旦停止しない
踏切前では‘止まらないで徐行’が正しいのルールですが、ほとんどの踏切では電車が滅多に来ないこともあって、徐行している車はあまり見かけないようです。
その他のルール
- 酒気帯び運転、薬物使用運転の禁止(エンジン稼動中でも抵触します)
- 運転中の携帯電話の使用、運転中の化粧・道路地図の使用等の禁止
- 運転中のシートベルトの着用義務
- チャイルドシートの使用義務(DCでは7歳以下、MD・VAでは5歳以下)
パトカー
サイレンを鳴らしていなくても、すぐ後ろのパトカーのライトの点滅は‘止まれ!’の合図です。
例)邦人旅行者が合図に気づかず、走行を続けた結果、逃亡罪で逮捕される事件も起きていて、停車後は運転席から離れず、全て警官の指示に従い、誤解を与える行動を取らない。
例)勝手にダッシュボードの中の免許証などを取ろうとしない。銃や武器を隠し持っていると思われます。
交通事故にあったら
在アメリカ日本大使館の公式ホームページ:http://www.us.emb-japan.go.jp/j/
意識して‘落ち着く’こと、そして、次の処置をとる。
- 怪我人の有無、自分の怪我の有無などを確認する。
- 車輛の移動が可能か、適切に判断する。
- ‘911’に電話する。
- 相手の情報をメモする(氏名、住所、連絡先、運転免許証番号、保険会社名、保険証番号、プレートナンバー、車種、ボディーカラー)
- 目撃者がいればその方の氏名、連絡先等をメモする。
- 立会警察官から‘事故証明書’をもらう。
- 立会警察官名、所属、連絡先等の情報をメモする。
- 自分が契約している車両保険会社に連絡する(レンタカー会社に連絡する)。
飛行機
さすがに飛行機大国のアメリカで、小さな町にも飛行場があり、数人乗りのセスナ機から大型ジェット機まで多種多様で、日本から入国後に乗り換えての移動もスムーズに出来ますが、空港での待ち時間も考慮して計画を立てましょう。
アメリカ国内線利用の場合は‘ドメスティック(Domestic)’と書かれたカウンターでチェックインを行いますが、セルフチェックイン機でする場合も多いです。
セルフチェックインの方法