イタリア旅行2日目は、ツアーですので移動と観光が主となり、ミラノからベローナへ、そしてヴェネツィアへ向かいます。
初めて友達と洋画を映画館で見たのが、高校1年生の時で「ロミオとジュリエット」でした。オリビア・ハッシーの可愛さと悲劇の結末に衝撃を受けたのをいまでも覚えています。その舞台となったベローナへ行けるとは考えもしていませんでした。さて、どんな町でしょう・・楽しみです。
その前に腹ごしらえです。7:00から朝食で、ヴュフェスタイルです。イタリア人は野菜をあまり食べないそうで並んでいる食べ物にも野菜サラダらしきものは有りません。そもそも、夕食が遅いこともあり、朝食を食べる人は少ないそうです。コーヒーと甘ーいパン1個という感じだそうです。
ミラノ市内観光
ミラノは2つの顔を持っていると言われていて、1つはゴシック建築の最高峰のドゥオモや芸術作品、もう1つが商業の中心「ミラノ・ファション」です。
私はイタリアと聞くと、色鮮やかな色彩のファッションを想像していましたが、イタリア人はシックなモノトーンを好むらしく、町で見かける人達も黒やグレー、茶といった色のコートを着ているひとがほとんどです。
若い女性などは、綺麗だしスタイルが良くて、ファション雑誌から抜け出たような、洗練された装いの人を多く見かけました。
中高年の人もあまり太った人は見かけまなくて、ふくよかな人が多いのはイタリア南部の人達でしょうか?ちょっと想像外でした。
イタリアはほとんどの物が、安いものと高いものに分けられ、ファション関係の物にしても、食事をする所にしても、ほどほどの中間が無いそうです。
ミラノの見所は限られていて、ドゥオモとスカラ座から約10~15分の徒歩圏内にあるので、季節の良い時なら徒歩での観光もいいでしょう。
私達が訪れた日は真冬ながら晴天に恵まれて日差しがあったため、寒くて困ったということはありませんでしたが、通常、冬は氷点下の日もあって雪もよく降り、結構寒いそうです。
スフォルツァ城
ホテルを出て、バスで最初に訪れたのがスフォルツァ城で、スフォルツァ城の前にはステキな大きな噴水があります。
このお城はミラノを治めたスフォルツァ家の居城だったそうですが、現在は博物館と美術館になっているそうですが、私達は中庭までの観光だったので見ることは出来ませんでした。
(※ スフォルツァ城の観光参照:スフォルツァ城 - 北イタリアの見所)
ドゥオモ Duomo (大聖堂)
次に訪れたのがドゥオモ(大聖堂)で、繊細で優雅な姿はレース編みの建築物のようでとても美しいです。
この大聖堂はスペインのサクラダ・ファミリアに匹敵するほどの感動を受けましたが、サクラダ・ファミリアの西側はアントニ・ガウディの建築様式ではない、現代彫刻で造られていたのでそれを見た時はショックで、個人的にはこちらの方が好きですね。
このドゥオモは階段か、エレベーターを使って屋上へ行くことができ、添乗員さんが「まだ今は観光客が少ないので、登られる人はドゥオモの中を見る前に行かれたほうがいいですよ」とアドバイスして下さったので、先に上ることにしました。
チケット売り場は、ドゥオモの正面を見て左方向に進むとあり、入り口には兵隊さんが護衛しているのですぐわかります。
チケット売りのおじさんは気難しそうな人で、私はチケットを買うまで、階段とエレベーターとで値段が違うとは思っていなかったので、「大人2枚」としか言いませんでした。
すると、おじさんは、たぶんイタリア語で「歩いてあがるのか?」と聞いたのだと思いますが、私がまごまごしていると眉間に皺を寄せて「リフト?」と聞いてきました。初めからそう聞いてよ~~。
チケット売り場を出て、また左方向に建物にそって歩くと、兵隊さんがいて、そこがリフト乗り場の入り口でした。
ここで、男性には「かばんの中をチェックします」と言われる可能性もあるそうですが、主人は何も言われませんでした。
建物の中に入ると、エレベーターがあり、係りの人が操作してくれますが、定員は6名ほどなので、混んでいると上がって降りてくるのに時間がかかると思いますが、私達はラッキーなことに、待つことなく上がれ、待つことなくスムーズに降りてこれました。
ぜひ、ここに来られた方は屋上に上がるべきだと思います。まず第一に大聖堂の屋根の上に上がれる(一瞬、バチが当たるのではと思いましたが)ことって珍しいと思います。
第二に今回はお天気も良かったのでミラノの町が見渡せ、イタリア側の雪を頂いたアルプスの山々をも見ることが出来ました。
第三に尖塔に取り付けられた彫刻が手に取るように見られ本当に素晴らしいです。(※ ドゥオモ Duomoの観光参照:ドゥオモ Duomo - 北イタリアの見所)
ビットリオ・エマヌエレ2世ガレリア
ドゥオモの前のアーケードがビットリオ・エマヌエレ2世ガレリアで、アーケードの名称で、2つのアーケードに覆われ、ドゥオモ広場の北側に位置し、ミラノのスカラ座広場に通じています。
アーケードには有名ブランド店やデパート、レストランなどいろいろなお店が有りますが、コーヒーでもと思ったら、アーケード入り口近くのお店がいいそうです。
ドゥオモ近くのカフェは値段が高いそうで、そんなお店はお客さんも少ないから分ると思いますが、お客さんが多いお店は値段が安いそうです。
通りが十字に交わる所にはモザイク画が有り、青い牡牛のモザイク画の股間部分にかかとを合わせてくるりと一回転、一度に三回転以上できると幸せが訪れると言われています。若い人には人気です。
(※ ビットリオ・エマヌエレ2世ガレリアの観光参照:ビットリオ・エマヌエレ2世ガレリア - 北イタリアの見所)
スカラ座
最後に訪れたのが、世界で一番有名な劇場のスカラ座で、イタリア「オペラ界の最高峰」と呼ばれ、現在の建物は2代目で、2004年12月にリニューアルを終え、再オープンしました。
劇場ロビーから入場可能な付属博物館には、楽譜や衣装などオペラに関わる貴重な品々が展示されています。(※ スカラ座の観光参照:スカラ座 - 北イタリアの見所)
昼食
午前中のミラノ観光を終えて、今から楽しみにしていた、初めてのイタリア料理をいただきます。
アンティパスト(前菜)には野菜サラダ、第一の皿(パスタ)にはサフラン風味のリゾット、第二の皿(メイン料理)がミラノ風カツレツ、ドルチェ(デザート)にパンナコッタが出ました。
野菜サラダではお皿にサニーレタスのような野菜が盛り付けられて、味付けはオリーブオイルと塩だけのようですが、みんなは野菜に飢えていたので「美味しい」と言いながら食べていました。
イタリア人は野菜はペースト状にしてソースとして食べることが多いようで、冬の季節のせいかもしれませんが、スーパーでもあまり見かけませんでした。
第二の皿はこれも何の具も入っていないサフランで色付けされたリゾットで、味は塩味だけだと思いますが、おかゆのようで胃にやさしそうです。
サフランは血圧の抑制とか、血中コレステロールを下げる働きがあるそうで、本物のサフランで色づけされたリゾットほど漢方薬のような味がするそうでが、ちょと分らなかったから、私達の食べたのは・・・かな?
第三の皿はミラノ風カツレツ、これはウィーン風カツレツ(シュニッツテル)とまったく同じですが、カツレツの大きさが違って、ウィーンではお皿からはみ出るくらい大きいカツレツですが、こちらでは手のひらサイズです。
カツレツはレモンを絞って食べますが、付け合せのジャガイモはとっても黒胡椒がきいてて美味しいかったです。
そしてデザートに出てきたパンナコッタが絶品で、私はこれが大好きでしたが、添乗員さんもこの店のは「そんなに甘くなくて美味しい」と言ってましたが、通常はもう少し甘い店が多いようです。
美味しくいただいて店を出ようとした時、ビンの割れる音がして、びっくりして振り返ると、床に液体がこぼれています。
ジャャケットを着ようとした主人が、テーブルのそばの棚にディスプレイされていた、高さ20センチほどのオリーブオイルの瓶を落とした音でした。
床は油まみれになりましたが、お店の方は「いいですよ」と言ってくれて、「弁償をしないと」と思っていたら、それも「いりません」と言ってくださって・・・。
添乗員さんに「チップを渡したほうがいいでしょうね?」と聞くと「いいよ。と言ってくれてるから渡さなくて大丈夫」との返事でしたが、掃除もたいへんだし、こちらの気もすまないのでチップを渡して店をでました。
ちなみに、 ビール(ジョッキ1杯)6ユーロ、グラスワイン5ユーロ、水1瓶 5ユーロでした。
お腹もいっぱいになって、これからベローナへとバスは走って行きますが、途中の車窓からは、雪で覆われたイタリア側のアルプスの山々がくっきりと見え、絵葉書のように美しく、昼寝もすることなくベローナに着きそうです。
添乗員さんが何度もイタリアに来ましたが、「真冬なのに、こんなに暖かくて天気のいいミラノは初めてです」と話されてましたが、すばらしい景色に見とれていると1時間30分の時間があっと言う間でした。
ベローナ観光
ミラノから東に向けてベネチアへ行く丁度、中間にある街で、イタリア共和国ヴェネト州ベローナ県の県庁所在地です。
街の中心に古代ローマ時代の円形競技場跡(アレーナ・ディ・ベローナ 2万2000人収容可能)があり街の象徴になっていて、夏季には多くの観光客で賑わうそうです。
ベローナは城壁と大きく蛇行して流れるアディジェ川で囲まれ、シニョーリ広場にはダンテ像が立ち、その右は14世紀に建てられたスカラ家の宮殿、左にはかつては議会がおかれていたコンシリオの回廊です。
ここは人が多く、特に私達が行った日は日曜日で天気もいいということで、観光客だけではなく、近隣の人々がくり出だして来ているそうです。
そのせいか、映画の舞台の面影に浸る余裕も無く、スリに遭わないようにバッグを手で押さえながら、人を避けて歩くのに必死です。
特に人気のジュリエットの館のバルコニー前は映画のイメージと程遠く、建物で囲まれた小さな中庭にあって、一角にはお土産物屋さんも有り、混雑この上なしで、そんな中でも、おばちゃん精神丸出しでジュリエット像の横に立って写真を撮りました。
ジュリエットの像に触ると幸せな結婚ができるということで、女性は像の腕を男性は像の右胸に触るのでその部分はピカピカに輝いていますが、この年で結婚は無いので像には触りませんでした。
それに引き換え、ロミオの家と言われている所は、ひっそりと静まりかえり、地元の人が数人歩いているだけで、ここの方が中世が偲ばれてやっと映画の一場面に出会えたような気になりました。
(※ ベローナ観光参照:ベローナ観光 - 北イタリアの見所)
ベネチア(メストレ)へ
さて、又ここからベネチアのメストレ地区まで114キロ走りますが。横を走っている車を見ても、ドイツ、日本、フランスの車が多く、イタリアの車をあまり目にしません。
添乗員さん曰く「イタリア人はイタリア人をあまり信用していなくて、ドイツや日本の製品ほうが故障も少なくて良い物」と思っているそうです。
綺麗な夕日を見ながら走ること1時間ちょっとで夕食を取るレストランに着きましたが、ここでの夕食は生野菜のアンティパストの次にマカロニのような形のトマト風味のパスタ。
メインは野菜ソースがけの牛肉で付け合せに、ゆでたジャガイモ、インゲン、ニンジンです。デザートはジェラート。
私はあまりお腹がすいていなかったせいか、どれももうひとつで、肉は野菜ソースといっても味がついて無いような感じで美味しくなかったです。
ビール5ユーロ(イタリアのビール美味しくなかったようです)、水(小さめの瓶)2.5ユーロ、グラスワイン4ユーロ。
ホテル-NH LAGUNA PALACE(ラグーナ・パレス)
メストレ地区の4つ星クラスのホテルで、このホテルはどうにかスーツケースを2つ並べて開くことができ、浴室も清潔ですが、ここも湯沸しポットがありません。
メストレ地区はベネチア本島の外に位置しているので、本島にいくには橋を渡るか船でいくことになりますが、本島のホテルは数も少なく、値段も高いそうで、人気観光地なので予約がたいへん取りにくいそうです
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朝食
「ラディソンBLUホテル」の朝食は7時からとなっており、ヴュフェ(食べ放題形式)スタイルで、朝からしっかり食べる私達にはうれしいスタイルです。
聞くところによると、そもそも、イタリアでは夕食が遅いこともあり、朝食を食べる人は少ないそうで、コーヒーと甘ーいパン1個という人が多いそうです。
それに、イタリア人は生野菜をあまり食べないそうで、ホテルのレストランに並んでいる食べ物にも、野菜サラダらしきものは無く、野菜はトマトくらいで、生のくだものはそのままか、缶詰が多かったですね。
パンはスペインやポルトガル(2012年1月旅行)同様に美味しくて、甘いパンは触感が柔らかくて、甘すぎず、日本人には丁度良い甘さで、塩味のパンは固いパンが多いようです。
ベーコン、生ハム系はオーストリアもスペインやポルトガルもそうでしたが、相対的に塩分過多で、血圧高めの人は食べすぎに注意が必要だと思います。