空港で一夜を明かした私達、今日は是非ともホテルのベッドで寝たいと思っていますが、ヘルシンキ空港からの列車に遅れずに乗れるか?心配の種は尽きません。
サンタクロースの住むというロヴェニエミの町を目指して、飛行機と列車の旅です。
北欧旅行2日目(9月12日)の日程
9月12日コペンハーゲン空港 6:50発 ➡(スカンジナビア航空にて)ヘルシンキ(バンター国際空港
着)9:30到着 ➡レントアセマ駅(バンター国際空港内)(列車にて)➡ティックリラにて乗り換え
(列車にて)➡オウルにて乗り換え(列車にて)➡ロヴェニエミ(クリスタル スイーツ1泊)
当初予定では、ヒルトン ヘルシンキ エアポート(バンター国際空港内)徒歩約3分➡
レントアセマ駅(列車にて)9:21発➡ティクリラ(列車にて)➡オウル(列車にて)➡
ロヴァニエミ17:17到着➡徒歩約10分 ホテル クリスタル スイーツ1へ
コペンハーゲン空港からヘルシンキへ
コペンハーゲン空港にあるセブンイレブンのカフェゾーンで2時間ほど仮眠を取りました。
私達の他に10名程の人が、思い思いのスタイルで一夜を明かしていましたが、4時前になるとどこからともなく人が増えてきました。
私達の飛行機は、朝一番(6:50発)なので、5時になったのでセキュリティーチェック カウンターへ移動しました。
セキュリティーチェックを受けている時、係員の可愛いい女性が私のパスポートを見て「日本は物価が高いでしょ?」と聞いてきたので「ここのほうが高いですよ。」と答えると「確かに、この国は高いね。」
と言って笑っていました。成田以来の心安らぐやり取りでした。
コペンハーゲンからヘルシンキへの機内食
3時間半ほどのフライトですが、温かいパンが付いた朝食は美味しかった。
ただ、ヨーグルトにフレークのようなものを入れて食べるのは遠慮して、入れずにいただきました。
食後、寝不足の私達は爆睡しました。
ヘルシンキ空港から列車でロヴァニエミへ
予想通り、予約の列車には間に合いませんせんでした。
レントアセマ(Lentoasema)駅(バンター国際空港内、下記写真)にはチケットオフィスが無いのでホームにいた駅員さんに確認すると、乗り継ぎするティックリラ(Tikkurilla)の駅にはあるのでそこで聞くようにとの事です。
フィンランドの列車の乗り方
チケットは日本でVR(フィンランド国鉄)のホームページ(https://www.vr.fi/cs/vr/en/frontpage)から予約、購入が出来ます。
長距離列車の場合は日本で購入しているのが良いと思います。
現地で購入する場合は、駅にあるチケットオフィスかキオスク又は券売機での購入となります。
駅には改札機が無いのでそのままホームへ進みます。
ホームには次に来る列車の行先、時刻、そして列車の停車位置が表示されるので、自分の乗る車両が停まる場所で待ちましょう。
社内で大きな荷物を持っての移動は大変です。しばらくすると車掌さんがチケットの確認にきます。
新しいチケットの購入
ティックリラ(Tikkurilla)の駅に着き、早速チケットオフィスで事情を説明しましたが結局はダメ、考えてみると時間超過は日本でも無理ですよね。それで新しいチケットを136ユーロ(2人分)出して購入。
予約の列車は93,6ユーロ(2人分)だったので、係員の女性は申し訳ないという風に対応してくれました。
列車はノルウエーも同じで、曜日や時間帯によって値段が全然違います。
チケットは手に入れたのですが、ただ出発が12時40分で、オウル(Oulu)で乗り換えロヴァニエミ(Rovaniemi)到着が20時44分です。
当初は17時17分到着予定だったのがずいぶんと遅くなり、到着時は暗くなっているだろうし、ホテルのチェックインは大丈夫かな?と頭をよぎりましたが、英語での電話は難しいので勝手に大丈夫と判断して、あとはそれほど心配せずに車窓からの眺めを楽しみました。
フィンランド車窓からの風景
列車は、予約ではティックリラ(Tikkurilla)オウル(Oulu)間はアッパーデッキ(2階席)でしたがそれは取れませんでした。
車内は清潔で、座席はセカンドクラスでしたがゆったりで、約7時間の移動でしたが快適でした。
フィンランドは"森と湖の国"とよく言われますが、国のほとんどに高い山が無く平原で、牧歌的風景が続きます。
飛行機の移動より列車の旅が好きです。思った通り夜8時を過ぎたころから外は暗くなりました。
ロヴァニエミでのホテル探し
ロヴァニエミ駅に到着。他の乗客たちはお迎えの人々の車へ。
見渡してもタクシーはありません。でも駅からホテルまでの道はグーグルマップで確認済みだったので大丈夫と思っていました。
そうそう、この道間違いない!でもこんな坂道だったのかしら?10分ほど大きなスーツケースを引っ張って歩き橋に、ここでちょっと待って!
グーグルマップで見た時、橋なんて無かった!!道に迷ってしまいました。
車は何台も走っていますが歩いている人はいません。「わー どうしよう」と思っていると、前方の暗闇の中からカップルがこちらに歩いて来るのがわかりました。
"これぞ天の助け"とホテルへの道を尋ねると、我々と同年代と思しき彼らは英語が話せないと言います。
それで私は「ホテル」とだけ言って、私が通り名などもフィンランド語で書いた、駅からホテルまでの地図を見てもらいました。
すると、奥さんが理解してくれて "ついてらっしゃい" と言う風にジェスチャーで示してくれました。
ホテルに着いたものの明かりは付いていますが入口には鍵がかかって開きません。窓越しに中を覗いても人の気配がありません。
どうしたものか?と思っていると、奥さんが "大丈夫!裏口に行けばいいから" とまたジェスチャーで連れて行ってくれましたがこちらのドアにも鍵がかかっています。
ホテルへ電話をしてくれましたが応答は無しで、ちょうどそこへ隣のアパートに住んでいる若い女性が帰ってきました。
その人と一緒になって奥さんはいろいろな方法を試してくれましたが時間は過ぎていきます。
ご主人はその間嫌な顔ひとつせずニコニコとして、寒い中本当に親切にして頂いて、私達は恐縮するばかりでした。
それで、主人が「これ以上は迷惑をかけられないので、このホテルは諦めてタクシーで違うホテルへ連れて行って貰おう」と言うので、奥さんに「タクシー」と伝えると又一緒に行ってくれたのです。
タクシー乗り場は駅からは少し離れた所に有ったので、暗い中、私達だけで探すのは無理だと思いました。
そのうえ、タクシーは電話で呼ぶシステムなので、場所がどこか?と聞かれても私達には難しいハードルでしたが、奥さんの指示でご主人が電話掛けてタクシーを呼んでくれました。
道をお聞きしてから約1時間、寒くて遅い時間にも関わらずあれこれと親切にして頂いて、心強くて言葉に出来ないくらい有難かったです。
下記写真は親切な、親切なご夫婦です。
ご夫婦とお別れしてからタクシーが来る間ちょっと不安でしたが、5分ほどでタクシーは来てくれました。
運転手さんに今夜泊まれるホテルを探していると伝えるとOKの返事。英語が話せる方でした。
途中、五つ星ホテルの前に来たので”まさか!ここ?”と、主人に「いくらまでなら泊まる?」と相談していると通過してくれたのでホットしました。
そして案内してくれたのが”ホテル ヴァークナ ロヴァニエミ”でした。
運転手さんが「フロントで泊まれるか聞いてきてごらん」と言うので、私一人でフロントへ行き泊まりたいと言うと「ちょっと・・・無理だわ・・・」との返事、東洋人の女性が荷物も持たないで、夜遅くに泊まりたいと言ったら大体は警戒するよねと思い、「主人はタクシーの中で宿泊出来るか返事を待っています。」と伝えると、「それなら、もう一度調べるね。」と言ってくれて「OK!」と返事をもらえました。
運転手さんには通常以上のチップを渡し喜んでもらえました。
ホテル代は朝食付きで2万円ほどでリーズナブルで、部屋も清潔で朝食も普通で良かったです。
チェックインが終わったあと私がフロントの女性に「実は、私達ホテルを予約していたけれど、ホテルの入り口が閉まっていてそれでタクシーでここに来ました。貴方は私達のエンジェルです。」と言うと、彼女は「本当にごめんね」と言って、奥から下記の写真のチョコレートとノートを持ってきてプレゼントしてくれました。又嬉しい出会いになりました。