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ショッピング・免税手続き

ウィーンのお買い物パンフレット

オーストリア旅行に行かれる方の中には、目的をショッピングにしている方もきっと多いはずです。

ウィーンは、文化・芸術に対するセンスが高く、日常の中に音楽や絵画などが溶け込んむ中、しっかりと伝統は守られており、ウィーン独自に発展してきた品を手にする旅行客も数多くいます。

ショッピングガイド

 ウィーンは太古よりヨーロッパの南北を結ぶ「琥珀の道」(バルト海の琥珀うをイタリアへ運ぶ道)と東西を結ぶ「ドナウの道」の交差点であり、長らく国際政治の舞台でもあり、ヨーロッパ史の中心でもありました。

そのため、オーストリアとしての歴史は浅いものの、ウィーンの歴史は長く、その間、ヨーロッパ的伝統と国際性を失わずに育んできました。

このようなウィーンの歴的背景から、一般に文化や芸術に対するセンスが高く、人々の日常の中に音楽や絵画・色彩・配置などにも細かい配慮が自然になされおり、伝統が守られている事を如実に感じさせます。

そんなオーストリアならではのショッピングの対象として、ウィーンで生まれ発展してきた伝統品、オーストリアの地方や当時のハプスブルク帝国の各地から帝都ウィーンに送り込まれてきた特産品、また、ヨーロッパの有名ブランド商品などが旅行者に好まれています。

主なショッピングゾーン

ウィーン

ウィーンのショッピングエリアとして、「シュテファン寺院を中心とする旧市街(1区)全域」や、「マリアフィルファー通り」が代表的なスポットとなります。

便利なショッピングエリアとしても、やはり旧市街の「ケルントナー通り」や「グラーベン」、「コールマルクト」、「ローテントゥルム通り」などが上げられます。

また、これらの通りの他にも、細い枝道や路地、通りから少し入った中庭にもウィーンらしい個性あふれる店が多いので、積極的に歩き回ると旅行者にとって面白い発見があるので是非散策したいところです。

安い買い物をしたい場合には、「マリアフィルファー通り(特に国鉄西駅からリンクまでの約2キロ)」が好まれており、ウィーンでは数少ない日本式デパートのゲルングロスがある事で知られています。

店の営業時間と特徴

営業時間

店により多少ことなるが、月曜~金曜の9時~18時が一般的(昼休みある店もあります)。

また、土曜日は17時までの営業している店も多く、日曜、祭日は原則お休みとなります。

特徴

ほとんどの店は日本式のデパートは形式では無く専門店となっており、商品も一般的な価格の日常品が主流になります。

また、どの店に入っても店員が丁寧に接客してくれ、商品は陳列以外にも奥にしまってあることが多いので、遠慮せずに希望を伝えることが大切になります。

購入の際は、選んだ商品を自分でレジ(ドイツ語で「カッサ」)まで持参し支払い、商品は包装されずに紙袋に入れて渡されるため、プレゼントにする時には自分で包装紙やリボンを買うことになるので注意が必要です。

代表的なお土産

プチポワン

「プチポワン」は、ウィーン特産の世界的に有名な刺繍製品です。

見た目には単に多くの点の集まりにしか見えませんが、この点の1つ1つは、それぞれ2つの針歩からなり、一平方センチあたり121~225という莫大な数の針歩にからなっています。

その価値は、目の細かいものほど高価となっており、小さなブローチからコンパクト、メガネケース、財布、ハンドバッグに至るまで「手作りの宝石」と呼ばれるにふさわしい品格を備えています。

陶磁器

プチポワンと同じく、宮廷文化が育てたウィーンの伝統工芸品「アウガルデン磁器」が有名で、スペイン乗馬学校の置物やディナ-セット、コーヒーカップ、キャンドルスタンドなど種類が豊富です(スペイン乗馬学校参照:スペイン乗馬学校について)。

またオーストリアの伝統工芸品、ザルツカンマーグート地方のグムンデン陶器も広く知られています。

ガラス製品

ガラス製品はボヘミアンガラスのシャンデリアやグラス類は、オーストリアの人々の生活に溶け込んでいるため、お店も品揃えも大変豊富なっており、目移りしている何時間経っても購入できません。

手芸用品・生地

チロリアンテープやテーブルセンターのほか、カーテンやテーブルクロス、ベットカバーやシーツの生地は、民族色豊かな柄が多くあります。

菓子・チョコレート

モーツァルトの顔入りの「モーツァルト・クーゲルン」は日本でも有名になりましたが、その他にも思わず微笑んでしまうかわいい人形のお菓子やチョコレートもあります。

また、洒落た化粧箱入りのチョコレートボックス、キャンディーの詰め合わせ、ザッハートルテ、インペリアルトルテなども有ります。

ワイン・果実酒・コーヒー

ワインは「白」が有名で、ボトルが重いと思うなら「シュナップス」と呼ばれる果実酒がお勧めです。

また、コーヒー豆も通に喜ばれる人気一品となっています。

オーストリアのワイン・コーヒーについては、「オーストリアのワイン」、「代表的なコーヒーの種類」も参考にしてください。

楽譜・CD・音楽グッズ

音楽の都ウィーンにふさわしく、クラシックや、宗教曲からポピュラーまで、幅広いコレクッションがあります。

また、音楽関係の貴重な書籍も多く、ベートーベンやシュトラウスなど音楽家のレリーフ付き文鎮や置物、文房具もお土産として旅行客に人気です。

免税ショッピング

 オーストリアに居住していない人が、同じ日に同じ店で75ユーロ(税込み合計金額)を超える買い物をして、その商品を未使用の状態でEU(欧州連合加盟国)圏外に持ち出す場合、付加価値税(MWSt.)13%が免除されます(食料品、書籍、ホテル、飲食代は除く)。

免税対象の商品を購入する場合、「Tax Free」の表示のある店で、商品購入時に「タックスフリー、プリーズ」と言えば、店で免税書類を作成してくれるので、それにローマ字で氏名、日本の住所を記入します。

記入後、用紙と送付用封筒と領収書を貰い、店では一旦税込みの金額を支払い出国時に手続をする事で税金分が返却される事になります。

また、商品を持ち帰らずに店から直送する場合は免税書類は不要で、商品購入時に税金分を差し引いた金額を支払う事になります。

出国時の免税手続き

免税商品が手荷物の場合

ユーロ圏から外に出る場合、出国する空港で、「店で貰った免税用紙」・「購入品」・「パスポート」を税関で見せ、スタンプとサインを貰います。

その後、手続きが終了すると最後に小切手をくれるので、その小切手を空港内の銀行に持っていくと換金する事ができます。

また、後日、日本で小切手や返還金を受け取りたい場合は、免税スタンプとサイン済みの免税書類を、「商品を買った店」あるいは「免税代理会社」へ郵送します。

免税商品をトランクに入れて出国する場合

トランクに入れてユーロ圏を出る場合、チェックインでトランクを預ける時に「タックスフリー」と言ってスーツケースの重さを測って貰います

その後、もう1度スーツケースを引き取り税関の所へ行き、手荷物の場合と同じようにして手続きし、スーツケースは税関から流してもらうようにします。

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