ホーフブルク王宮周辺の観光情報について紹介しています。
主な情報は、ホーフブルク王宮・皇帝と皇后の部屋・宮廷銀器、食卓調度保管室・シシィ博物館・シシィチケット・スペイン乗馬学校などです。
皇帝と皇后の部屋
広大な王宮には18棟に19の中庭が有り、部屋の数は合計すると2500以上にものぼる。
見学の中心が宰相宮とアマリア宮でふたつ合わせて皇帝の部屋として公開されています。
華麗な皇帝の階段を上がると、フランツ=ヨーゼフ皇帝の執務室や私室、エリザベート皇后のサロンや居間など19の部屋を見ることが出来ます。
過去数年に修復され、当時の様子を忠実に再現した部屋の数々では、皇帝夫妻の日常生活の様子を垣間見ることが出来ます。
皇帝の居住空間には、謁見の間、執務室、寝室なども見学でき、隣接するエリザベート皇后の居住空間では、居間兼寝室、バスルーム、化粧と、皇后が体操に励んだ体操の部屋などもあります。
宮廷銀器、食卓調度保管室
ハプスブルク王朝の終焉とともに、宮廷銀器、食卓調度保管室の所蔵品はオーストリア共和国の財産となりました。
現在、皇帝家の日常生活に用いられた豪華な品々は、宮廷銀器、食卓調度コレクションとして一般公開されており、高価なグラス類、銀器、磁器、などに加え、テーブルクロス類や、厨房で用いられていた調理用品の数々も展示されています。
また、王宮銀器コレクションでは、豪華な祝宴の模様、食文化、ディナーのデコレーションなど、当時の宮廷生活の多彩な側面も見ることができます。
展示品のハイライトは、ハプスブルク・セットと呼ばれる磁器セット、全長30mに及ぶセンターピース、ヘレンド、セーブル、ミントンなどの磁器セット、ウィーン宮廷の銀器シリーズ、伊万里コレクション、名高いグラン・フェルメイユ、ウィーン会議に用いられたセットなどです。
さらに、エリザベート皇后の食卓セット、マリア=テレジア女帝の食卓用品、歴代皇帝の愛用品などの展示があります。
シシィ博物館
シシィ博物館の「シシィー」とはエリザベート皇后の愛称で、館内の6つの部屋には、ユニークな生き方を貫いた皇后の面影が蘇ります。
展示の中心テーマはエリザベート皇后のプライベートな日常生活で、彼女の残した詩の数々が、彼女の内面への導きの糸となります。
因習的な宮廷への反逆、美貌への逃避、スリムなボディーラインを保つための異常な努力、スポーツへの情熱、そして、夢想的でメランコリックな詩の数々。
席の暖まる暇も無く旅を続け、自己から逃避し続けた皇后の生涯が、1898年、ジュネーブでの暗殺まで紹介されておいます。
展示品のハイライトは、皇后の日用品、若き花嫁が婚礼前夜に着用したドレスのレプリカ、名高い肖像画、アクセサリーなどで、中でも日傘と扇は、人目にさらされるのを嫌った皇后の必需品でした。
また、一部を再現したサロン列車からは、当時の豪華なたびの模様を想像でき、1898年暗殺当時のデスマスクも展示されています。
個別入場料(シングルチケット)
銀器コレクション、シシィ博物館、王宮の皇帝の居室の入場料:大人10.50ユーロ。
60才以上のシニアの特別パッケージ
- 期間:2012年10月1日~11月30日、2013年1月7日~3月22日までの月曜~金曜
- 入場料:12.50ユーロ(通常19.50ユーロ)で皇帝の部屋、シシィ博物館、銀器コレクションの見学チケット
- サービス:カフェ・ホーフブルクでのスナック(アプフェルシュトルーデル1皿+ホットドリンク1杯、又はソーセージ2本とパン+ノンアルコールドリンク1/4リットル)
シシィーチケット(全体入場料)
シシィーチケットは、以下の施設に各1回づつ入場できる有効期限1年のチケットです。
(1)銀器コレクション、シシィ博物館、王宮の皇帝の居室
ウィーン1区:ミヒャエル門ドーム下 地下鉄U3「Herrengasse駅」下車
ホームページ(日本語無し):http://www.hofburg-wien.at
(2)宮廷家具調度品博物館 展覧会「映画で見るシシィ皇妃愛用の家具調度品」
ウィーン7区:Andreasgasse7 地下鉄U3「Zieglergasse」(ホーフブルク王宮から約10分)
※ 月曜休館
ホームページ(日本語無し):http://www.hofmobiliendepot.at
(3)シェーンブルン宮殿
ウィーン13区:地下鉄U4「シェーンブルン駅下車」(ホーフブルク王宮から約20分)
詳しいアクセス方法:シェーンブルン宮殿へのアクセス
シェーンブルン宮殿について詳しく:シェーンブルン宮殿について
ホームページ(日本語無し):http://www.schoenbrunn.at/
シシィーチケットの特徴
- 個別チケット(シングルチケット)と比較して、大人料金は約25%割安
- シェーンブルン宮殿内見学の待ち時間が無い(シングルチケットの場合、入場時刻が刻印されており、その時刻にならないと入場ゲートを通り抜けることはできない)
- グランドツアー(約40室)に参加できます。(インペリアルツアーは約20室)
- 有効期限が1年間、期間中各施設に1回づつ入場可
スペイン乗馬学校
1572年に創立された世界で最も古い乗馬学校で、学校名である「スペイン」の名称は脚力が強靭なスペイン種の白馬にちなんだものです。
高度なテクニックを誇る乗馬学校として、その名を世にとどろかせたのは、マリア=テレジアの父、カール6世(在位1711~40)時代で、当時最も高度な技術とされるスペイン式馬術を取り入れたのがきっかけです。
公演も開催されており、本公演ではシャンデリアの明かりのもと、ワルツにのった名馬の優雅なステップが披露されます。
公演・プログラムの詳細については、英語・ドイツ語版となりますが(the Spanish Riding Schoolのホームページ)で確認でき、オンライン予約もできます。
朝の調教(Morgenarbeit)なら手ごろな料金で名馬のステップが見られます。
ただし、火曜~土曜10:00~12:00で不定期ですので予約は出来ません。
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ホーフブルク王宮
1918年まで約650年間のハプスブルク家皇帝の居城。
旧王宮には皇帝の居室(ガイドツアー有り)(オーディオ ガイドは無料)、スペイン乗馬学校、国立図書館、宝物館、礼拝堂(ウィーン少年合唱団がミサで歌う)などが有り、新王宮には民俗学博物館、武器、古楽器コレクションがあります。