旅行5日目からは、サウンド・オブ・ミュージックの舞台となった「ザルツブルク」と「ザルツカン・マーグート」の観光が始まります。
ザルツブルクにはザルツブルクカードといって、市内バスが乗り放題で観光スポットのほとんどが無料または割引になるカードがありますが、私達は市内バスに乗る予定が無いので買いませんでした。
ザルツブルクについての情報や予備知識などについては、参照も参考にしてください。
※ 参照:ザルツブルクについて
モーツァルトの生家
ミラベル庭園から、遠くに見える「ホーエンザルツブルク城塞」に向かって歩いていき、庭園を出た所の道を右に曲がって行くと、歩行者専用の「マカルト橋」に出ます。
ミラベル庭園からだと、ちいさかったホーエンザルツブルク城塞が、マカルト橋(太鼓橋)の上からだと左手前方に大きく見えるようになっていました。
そして、橋に目をやると、日本でもよく見かける風景ですが、いくつもの鍵ぶら下がっていて、ここでも、若者たちが恋の成就を祈って付けているそうです。
この川も、ドナウ川同様あまり綺麗とは言えませんが、遊覧船も出ているようで、美しい景観で有名なザルツブルクの街を船で巡るのもいいかもしれませんね。
橋を渡って左へ、川沿いの道をしばらく進むと、右手に広場のような広い通りがあり、その突き当たりにある黄色い壁の建物がモーツァルトの生家です。
(※ モーツァルトの生家の参照:モーツァルトの生家 - ザルツブルクについてより)
主人は7~ 8年前(モーツァルト生誕150年)にオーストリアに来たことがあって、主人の意見では「生家の中はたいしたことないよ」と言うので見学は止めにして外からの記念撮影だけにしました。
生家のあるゲトライデガッセ通りからちょっと入った所にホットドックの美味しいお店があると「地球の歩き方」の本に書いてあったので食べてみようと思っていました。
ゲトライデガッセ通りにある「ホテル・ゴルデナー・ヒルシュ」近くの、建物の通り抜け路地を入った右側にあるそうなのですが・・ホテルの看板を目印に探しました。
細い通りの中ほどにそのお店はありましたが、たたみ1畳くらいの小さな店で、店の名前は「ボスナBosna」といい、店の中では、おばさんが1人で調理しています。
この店の一番人気はNo.2(たまねぎ、パセリ、香辛料、マスタードが入ったもの)で、、それを頼みましたが、値段はレシートを失くしたのではっきりとは覚えていませんが、2つで6ユーロちょっとだったと思います。
私が注文しているあいだにも次々とお客さんが来て、よくはやっていますが、食べるところが無いのがちょっと残念です。
それで、通りを出で、広い道の歩道で食べることにしましたが、ちょっとはずかしかったのですが、同じものを買い求めた同年代の西洋人のご夫婦や子供連れも出てきて、みんな立ち食いを始めたので、恥ずかしくなくなりました。
さて、お味はというと、香辛料がちょっと効きすぎかなという感じがして、美味しかったのですが、後でのどが渇いて・・ジュースもいっしょに買えばよかったですね。
レジデンツ広場
少し南西に歩くとレジデンツ広場に出ます。この広場はマリアがノンベルク尼僧院からトラップ家に向かう途中にこの広場をバスで横断し「自身を持って」を歌う所です。
ここにも、ウィーンと同じく観光用の馬車が停車していますが、石畳の道なので人でも滑りそうになる時があるのに、馬の蹄鉄がすべらないのか気になりました。
ウィーンでもここでも感心したのですが、道に馬の糞が落ちていなくて、今日も晴天で、日差しが強く、太陽があたる所は結構暑く感じられるので糞があれば、臭ったりもするのにそんなことがありません。
ここでトイレに行こうということに、トイレは入り口に人が居れば有料で、料金は50セントくらいかかり、ここは有料でしたが、オーストリアは無料のトイレ(国鉄の駅やバス亭とか空港など)もきれいで、気持ちよかったです。
トイレの前には場違いな感じの現代的な大きな球体があって、これは何の為に造られたのか???周りの建物が歴史を感じさせるものなのに、雰囲気を壊すだけに思えました。
ザンクト・ペーター教会
レジデンツ広場から「ホーエンザルツブルク城塞」に向かって坂道を上って行くと、右手に「ザンクト・ペーター教会」の墓地があります。
ザンクト・ペーター教会は、映画「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ一家がナチスから逃れ、隠れ住んだ教会で、墓地に入ってみると、お墓は花や植木で飾られていて、歴代の神父さんとか信者さんの墓が並んでいました。
こんなことを言っては不謹慎かもしれませんが、見ていて墓地にいると言うよりは、かわいい庭を見ているような気持ちになります。
さて、墓地の横に、「ホーエンザルツブルク城塞」に上るケーブルカーの乗り口があって、この道を左へ、山づたいに行くと映画「サウンド・オブ・ミュージック」のマリアが生活していた、ノンベルク修道院に行けるようでしたが、行かずにケーブルカーに乗ることにしました。
ホーエンザルツブルク城塞
ケーブルカー(城塞入場料込みで1人11ユーロ)で5分ほどで着きました。歩いて上る道もあるようですので、健脚の方はためしてみられては?
この城塞はザルツブルクのシンボルで、現存する中世の城塞の中で一番保存状態がいいそうで、歴代司教が住んでいたそうです。
このチケットはオーディオガイド付きだったのに、私達はそのことを忘れて、ケーブルカーを降りたらすぐ、自由行動をとってしまいました。
本当はケーブルカーを降りたところで集まり、40分のオーディオガイドツアーに参加することができたのだと思います。
ところで、城塞にはレストランやお土産屋さんもあり、レストランではザルツブルグ市街を眺めながら食事をしたり、お茶することもできますが、私たちはホットドッグを食べていたので利用しませんでした。
とりあえず、城塞の中を1周してザルツブルク市街を見渡しましたが、旧市街や新市街そしてアルプスの山々が見渡せ、オーディオガイド無しでも十分楽しめました。
城塞の中には、マリオネットの人形の館や、売店、博物館などがあって、マリオネットの人形の館では童心にもどり、人形のパネルから顔を出して写真を撮ったりしました。
(※ ホーエンザルツブルク城塞の参照:ホーエンザルツブルク城塞 - ザルツブルクについてより)
城内は、階段が多く平坦な場所は少なくて、坂を上ったり下ったりしながら見学するようになり、健常者でも疲れますが、ここで、私達は親孝行(私が、かってにお母さんと子供たちと思ったのですが)な日本の人達に出会いました。
お母さんと思われる方は足が不自由で車いすに乗っていらして、若い女性が2人と若い男性が1人で世話をして、階段では、男性が車椅子を上まで運び、女性2人がお母さんを両脇から支えて階段を上っていました。
最初は日本人と思わず、狭い階段だったので「エックス キューズミー」と声をかけて追い抜こうとすると「すみません、お先にどうぞ」と返事が返ってきたので「親孝行ですね、良いご旅行を!」と返事をしました。
旅先で心温まる情景を拝見して、私達も幸せな気分になりました。
カフェ「トマッセリー」
一応、観光場所はめぐったのでお土産でもと、もう一度ゲトリデガッセ通りにもどり、めぼしい物を探して歩いているうちに、小腹がすいてきたので、本にあったトマッセリーでお茶することにし、お店を探しました。
レジデンツの建物前の広場に「花で飾られたベランダ」を念頭に置いて探してみますが、すぐ近くに「キオスク・トマッセリー」はありますが、なかなか見つかりません。
しかし、ベランダが花で覆われて、店の看板が見えなかったせいもあって、「キオスク・トマッセリー」の目の前の店だと気づくには、ちょっと時間がかかりました。
ベランダを見上げると席はいっぱいのようで、「店の中でもいいかな・・」と思って店に入りましたが、念のためベランダへ上がると、ちょうど席を立った人がいて、ラッキーにも柵寄りの眺めのいい席に座れました。
「地球の歩き方」によると、ケーキとオムレツが美味しいらしいのですが、暑い日だったので主人はビール、私はオムレツに心ひかれましたが、そこまでお腹もすいてないので、アイス(6.8ユーロ)を食べました。
アイスは日本のとよく似ていて、そんなに甘くなくて美味しかったのですが、何しろ、ボリューム満点で2人で食べていいくらいでしたよ。
ホテルへ
さて、まだ時間は3時ごろですが、1通り観光もしたし、お腹もいっぱいだし、それに暑いので疲れたし・・で、ホテルへ帰ろうか?と言うことになりました。
帰り道で、ラッキーなことに無料サンプルの牛乳を配っていたので、1つづつもらってホテルへ帰って飲みましたが、美味しい牛乳でした。
夕食はどうしようかな~きっとこのままホテルへ帰ると外へ食事にいくのはめんどうだし・・・スーパーによって、くだものなど適当に買って帰ることに意見が一致し、あとはホテルでゆっくりしました。
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「オーストリア旅行5日目|ザルツブルクとザルツカン・マーグート観光」関連記事
「オーストリア旅行5日目・2012年9月10日(月)」に関係する記事一覧となります。
ミラベル庭園とミラベル宮殿
ホテルからすぐの所にある、ミラベル庭園とミラベル宮殿から今日は観光しようということで、ミラベル宮殿の「天使の階段」と」呼ばれる、階段と2階のマルモアザール(大理石の間)を見ようと出かけました。
現在、ミラベル宮殿は市庁舎と図書館として使用されていて、入り口の門の所には警備の男性がいらしたので、許可をいただいて入りました。
門を入っていくと、丁度、日本人ツアーの人達が、中庭を挟んだすぐ前にある建物の右のドアから出てきました。
それで、「天使の階段」は、きっとあの建物の中だと思ったので、ドアを開けて入ると、「この階段だ」と分りましたが、あの人達が出てこなかったら、ちょっと分らなかったかも・・・。
階段にはたくさんの人物の彫刻があって、芸術のことは分りませんが、ギリシャ彫刻を見ているような、とてもステキな階段で、それを2人ジメとは何と贅沢なんでしょう。
このホームページを書いていて、ふと「マルモアザール」を見るのを忘れていたのに気がつきましたが、今思い起こすと、すべての部屋の扉は閉められていて、知らない部屋のドアをかってに開けるのは憚られた記憶があり、ちょっとショックです。
先ほど入った所から出て、右外にでると、すばらしい青空と色とりどりの花々、そして緑の木々が強烈に目に飛び込んできました。
ここがミラベル庭園で、「本当にすばらしい!」の言葉しか出てきませんが、どこの庭園もそうだと思いますが、美しい景観を維持するのはたいへんだろうなぁと思いますね。
そして、ここは映画「サウンド・オブ・ミュージック」のなかで主人公のマリアが子供たちと一緒に「ドレミの歌」を歌った場所なんですね。
(※ ミラベル庭園の参照:ミラベル庭園と宮殿 - ザルツブルクについてより)