主人のかねてよりの希望の地”北欧”へいざ出発!
北欧と一口に言っても4ヶ国もあります。さて、どの国に重点を置いて観光するか?
自然大好き人間の私たち田舎者は”森と湖の国 フィンランド”はまず外せません。
それに、私はクリスマスとかサンタクロースとか、クリスマスソングとか、赤、緑、銀色にイルミネーションとか、ちょっとうまく説明できませんが何しろ大好きなんです。よってフィンランドは絶対ですよね。
そして、赤に緑と言えばノルウエーの漁村の家並みの風景で、ノルウェーも外せないとなると、3週間で一周するにはスウェ―デンは1泊、デンマークはスルーという結論になりました。
2019年9月10日(火曜日)家出発~10月2日(水曜日)帰宅 22泊23日の旅です。
北欧旅行1日目(9月11日)の日程
9月10日成田に前泊(成田 東武ホテル エアポート泊)
9月11日(成田 東武ホテル エアポート)8:40発(ホテル・シャトルバスにて約10分)➡
成田空港(第一ターミナル)11:00発 ➡(スカンジナビア航空にて)コペンハーゲン空港乗り継ぎ
15:30着/17:30発 ➡(スカンジナビア航空にて)ヘルシンキ(バンター国際空港 第一ターミナ
ル)20:05到着 ➡ 徒歩5分(ヒルトン ヘルシンキ エアポート泊)
スカンジナビア航空の利用時の注意点
スカンジナビア航空は安いです。
でもその代わり、座席予約の案内メールは来ないので、チケット取得したら早めの予約をお勧めします。
なぜスカンジナビア航空を選んだのか?
どうして今回の旅行に”スカンジナビア航空”を選んだのか?そのことからお話します。
まず最初に検討したのがフィンランド航空でした。この航空会社はANAの系列(私たちはANAのマイルを貯めています)ではないのですが、関西から直行便でヘルシンキまで行ける利点があること。
そしてもう一点、今年の5月にイギリスへ旅行しましたが、その時利用したのが関西からロンドンへの直行便のあるブリティッシュエアーウェイ(JALメンバー)で、その時JALのマイレージカードを作っていたためです。
しかし、エコノミー座席の場合は良かったのですが、プレミアムエコノミ―座席となると二人で往復70万円以上、とても決める気持ちになりませんでした。
次に検討したのがANAとルフトハンザ航空です。ANA はパリで、ルフトハンザはドイツでそれぞれ乗り継ぎです。
でも両航空会社とも約80万円とそれこそ我々には”箸にも棒にも掛からぬ”って感じでした。
諦めかけた時、娘が見つけてくれたのがスカンジナビア航空で、成田発コペンハーゲン空港乗り継ぎヘルシンキ行き、二人で往復約50万円、もちろんプレミアムエコノミーシートです。
これなら私たちでも大丈夫”もしかしたらマイルでグレードアップしてビジネスシートに座れるかも?”
と淡い期待も持ちつつ、そしてスカンジナビア航空の口コミを読んでもそこそこのようなので決めました。
座席予約の案内メールは来ない
それが出発3ヶ月前のことです。Eチケットも入手したし、後は航空会社からシート予約のメールが届くのを待つばかりと毎日のように受信ボックスを確認していましたが連絡がありません。
ブリティッシュエアーウェイの場合は航空会社から連絡が来たので、今回も来るものと信じていました。
しかし、1ヶ月前になり不安になってスカンジナビア航空のホームページで座席の確認をすると、ほとんど決まっていて空いている席は残り僅かです。
慌てて往復並び席を取ろうとしましたが、帰りのコペンハーゲンから成田間が並び席で取れず、成田でのチェックインの時に尋ねると「帰りのヘルシンキ空港で係員に聞いてみてください。」と言われてました。
ぼんやりしていた私が悪いので、帰りのチェックインカウンターで”必ず並び席をお願いするゾー”と日程表に赤字で書き込みました。
ホテルから成田空港へ
ホテルのロビーでシャトルバスを待っていると、私たちの前に大きな荷物の乗客が3人ほどいらして、日本人スタッフが3人、日本人スタッフはみんなお揃いの”Columbia”と書かれたTシャーツを着ています。
私はもしかしてコロンビアのスポーツ選手では?と思ったので、スタッフがすぐ近くに来られた時に尋ねました。やっぱり思った通り「コロンビアのパラリンピックの選手の方ですよ。」との事。
”ワー ラッキー!”と思った私は、スタッフの方に「写真をお願いできないですか?」と聞いていただきました。すると快くオーケーを頂いて”パチリ!”。お礼に折り鶴を渡し、「グラッシャス、アディオス!」
「ありがとう、さようなら!」とスペイン語でお礼を言うとビックリしたようで、大変喜んでくれました。
とっさのスペイン語、我ながらよく出ましたね~自分でもビックリ!!。
”今日は朝から縁起がいいや!”なんて、関東弁でウキウキ気分の私でした。この時、これから訪れる地獄を誰が想像できたでしょうか(トㇹㇹㇹ∼)。
選手の方は杖をついていて、車いすが入っていそうなバッグがあったので陸上競技の選手なのかな?と、来年のパラリンピックで放映があれば応援したいと思っています。
さて、成田空港と言えば、以前は空港に入る前には必ずIDの提示を求められていましたが、今回はそういう事もなくに空港に入れました。
成田空港でスカンジナビア航空の機材トラブル
午前9時前に成田空港に到着。早速、スカンジナビア航空のカウンターへ。
チェックインもセキュリティーチェックも無事終わり搭乗口へ移動、旅行中に読む本も買ったしあとは搭乗手続きを待つばかりです。
ところが、搭乗時間になってもアナウンスはありません。出発時刻になって「機材不具合のため30分遅れます」とアナウンスが流れました。
”仕方が無いね”と思いつつ待っていると、待機時間が次々延期されて午後4時頃になって「今日のフライトはキャンセルとなりました。よって一名様につき3万円までお出ししますからホテルを
各自お探しください。」とアナウンス。今まで静かに待っていた人たちも流石にざわつき始めました。
私たちはというと”今後の旅行がどうなるのか?・・日程はビシッと決まっています。
では明日の飛行機には乗れるのか?????”
ヨーロッパへの飛行機は一日1便、それも昼前後と決まっているとのことです。
空席がなければ明日の飛行機に乗れない可能性もある。
娘と連絡を取り合って情報を収集、それによると「系列会社の運航便に空きが有ればそちらへ乗れる可能性もある。」とのことだが、空きが有ればの話ではっきりとはわからない。
しかし、まずは今日泊まるホテルを予約しようとした時、又アナウンス。
乗客はかたずをのんで聞き入ります「飛行機は5時30分飛ぶ予定となりました。」すると一斉に乗客から拍手が起こりました。
続いて「つきましては、今から金券をお渡ししますから、このフロアーにあるレストランで食事をしてください。一人につき、2000円の食事券を頂きました。
そして、只今から搭乗するクルーは非常勤のため、食事、飲み物等のサービスが出来ませんので機中内で必要な物、水、アルコール類、パン、菓子等を買っていただいて、後日メールにて請求をお願いします。」とアナウンスされました。
一安心というところですが、私たちにはまだ乗り継ぎが出来るか否か?という問題が残っています。
日本語での交渉は元営業マンの主人の出番です。私は左耳が少し悪いのでざわざわとやかましい所では聞き取りが苦手です。
主人が聞いたところによると、5時30分に飛行機が離陸すればヘルシンキへの最終便に間に合うという話、そこでやっと安心して食事にいきました。
やれやれ!と、エネルギー補給のため、ステーキを食べて、機中用の水、パン、ジュース、ビール、を買うためにコンビニの長蛇の列に並んでそれらをゲット!。残念ながらワインはありませんでした。
やっと機中へ。いざ!離陸!といくら思っても飛行機は動きません。
今度は「雷の影響で離陸出来ませんしばらくお待ちください」ショック!!!
”罰が当たったわ”と私。昨夜、関空から成田へ来る飛行機の中で、遠くの山並みの、夜空に光る稲光がきれいやなぁーと何枚も写真を撮っていたんです。
もしかしたら、その下にはお家が有ったり、お人がいらっしゃったかもしれないのにです。ごめんなさい。
午後6時30分、朝の9時から待った飛行機がコペンハーゲンへ向けて飛び立ちました。お疲れ、お疲れ。
スカンジナビア航空の機内にて
座席に座って一番にチェックするのが、フットプレートがが付いているかどうかです。
残念ながら、古い機種のようで前後の座席の感覚はエコノミーとは違い広いですが、足置きしか無くて、ふくらはぎを支える台がありませんでした。
あとは、ビデオですが、日本語又は日本語字幕の映画はそこそこ有って安心しました。
飲み物や食事のサービスは一切ないと聞いていましたが、時々飲み物のサービスもあり、一度軽食のサービスも有ったようです。
私たちは食事は無いものと思い、成田で買ったおにぎりとパンを食べて私は眠ってしまいどんなサービスがあったか知りません。
主人曰く、主人もお腹がいっぱいでいただかなかったけれど、サンドイッチらしきものだったように思うと言っていました。
ただここで、主人が成田で買ったビールを飲んでいると、CAさん(外国人)が見とがめてジェスチャーで”ダメ!”と顔をしかめられてしまいました。
空港で、スカンジナビア航空のGAさんは「アルコールを買って持ち込んでください。」と言っていたのでとても不愉快に感じたし、コンビニで多くの人達がアルコールを買っていたのでみんな注意を受けたのか気になりました。
後日、金額請求の時にこのことを書いて送ると「申し訳ありません。どのCAが言ったのか教えてください。」とメールが届きました。
飛行中も到着時間が気になって睡眠は少ししか取れませんでしたが、何はともあれ、やっとコペンハーゲン空港に到着しました。
しかし、ヘルシンキへの最終乗継便の出発時刻を10分過ぎていました。
コペンハーゲン空港
出発時刻を過ぎていましたが、機内で「乗り継ぎのお客様は、乗り継ぎカウンターへ移動してください。」とアナウンスがあったので”乗り継ぎ出来るかも?”と期待を持ちました。
なぜか?というと、スイスへ旅行した帰り便、ルフトハンザ航空でしたが同じように飛行機が遅延し、走って移動して待っていた乗継便に乗った経験があったからです。
さて、一番に飛行機を降りたものの、乗り継ぎカウンターが見つかりません。午後10時30分をまわっていて空港職員を見当たりません。
そんな時、スカンジナビア航空のラウンジを見つけたのでそこへ入っていきました。事情を説明すると「今日のフライトはありません。明日一番のフライトの搭乗券を出しましょう。」と言って新しいチケットをくれました。
そして「バッゲージカウンターへ行けばホテルとタクシーの手配をしてくれますよ。」教えてくれました。
バッゲージカウンターへ行くと多くの人で混雑しています。
みんなが並んで待っていると思い、待つこと約20分、何だかおかしい?
日本人らしきご夫婦を見つけ尋ねてみると、「私達もわからないけれど番号札を取って待つようですよ。」と教えてくれました。
日本人は私達も含めて若干6名のみ、あとのお二人は女友達同士で、彼女たちには私達が教えてあげました。
ご夫婦はベルギーへ、彼女たちはアイスランドへ乗り継いで行かれるそうでした。
番号札はチケットごと、エコノミー、ビジネス、スカンジナビア航空のマイレージメンバー、優先客、に分かれていて、私達はビジネスの札を取って待つこと約30分、私達の番になりました。担当者はホテルとタクシーを手配すると言ってくれましたが「ホテルまでどれくらいかかりますか?」と聞くと、
「今の状況だと分からない。」との返事で、今の時間は夜中の12時をまわっています。なので、「あすのフライトは6時55分と早く、ホテルで過ごす時間は少ししかないので空港に居たい。」と言うと、「シャワーだけでも浴びればすっきりするよ。」と親切に言ってもらったけれど「空港に居たい。」と言いました。
すると、空港内で利用できる金券、夕食と朝食用にと一人200デンマーククローネとお泊りセット(歯ブラシセット、櫛、アイマスク、2XLのTシャツ。主人のには3XLのTシャツ)を貰いました。
スーツケースはそのままヘルシンキへ行くし、今夜のホテルはヘルシンキ空港内の予定だったので、私達の服装は、半袖Tシャツに主人はカッターシャツにウインドブレーカー、私はカーディガンにウインドブレーカーを羽織っただけでした。なので”なんと大きなTシャツ”と思いましたが、ショール代わりにそれを羽織って寒さをしのぎました。
この年になって初めての空港泊で、先日からの睡眠不足と疲れで、目の下にはクマができ、どっと老けてしまいました。
スカンジナビア航空の遅延保証金は?
遅延保証金は航空会社のホームページから請求できます。
ヨーロッパ便へのフライトでは(EU261法)で規定が有り、距離と遅延時間(4時間以上)により保証の金額が変わってきますが、日本からだと3501km以上なので一人につき600ユーロ支払われます。
結局、成田空港での食事券(2人で4000円)+機内飲食代(約3000円)+コペンハーゲン空港での食事券(2人で400デンマーククローネ、日本円で約6500円)+遅延保証金(2人で1200ユーロ、日本円で140,000円)でした。
スカンジナビア航空の遅延保証金手続きは?
私達の場合、旅行期間が3週間強で、帰ってからすぐの請求も出来ませんでしたから、1ヶ月以上過ぎていましたが手続きをしました。
まず、ホームページでカスタマーサービスセンターの電話番号を調べ電話をしました。そして状況説明、メールアドレスを教えてもらいそこに機内食用に使った金額と機内でのCAの対応や振込先を書いて送信、すると1時間もしないうちに返信が有りました。
保証金は後日銀行振り込みにて送金しますと返信がありました。
後日とはいつなのかな?と思っていると、翌日にはちゃんと入金になっていて感心しました。