アメリカ旅行5日目・2013年9月14日(土)

山と森と川

 イエローストーン国立公園と別れ、アメリカの国立公園の中で‘一番美しい国立公園’といわれる、グランドティトン国立公園の観光をします。

 今日の行動予定は、グラントロッジを出発→グランドティートン国立公園⇒ジャクソン→モントピリアまで約350Km走ります。

グラントロッジ出発

木々に囲まれたグランドティトンへの道

 グランドティトン国立公園の観光は、動物を見るにも、景色を見るにも午前中がベスト(ティトン山脈が西側にあり昼からは逆光になる)なのでなるべく早くと思っていたのに、昨夜が遅かったので出発は8時を過ぎてしまいました。

 チェックアウトしていると、ポツリポツリと雨が降りだしてきて「どうなることか」と空ばかり見ていると、晴れたり又降ったりと・・でもグランドティトン国立公園に着くころにはすっかり上がり真っ青な空になりました。

グランドティトン国立公園

グランドティトン国立公園地図

 イエローストーン国立公園のサウス・エントランス・ロード(冬季は閉鎖)を南下すると、西(右手)の山すそにはルイス湖(Lewis Lake)が見えます。

イエローストーンを出て目にする森と川の融合 グランドティトン国立公園看板

 この道の横を流れる川はスネークリバーで、ワイオミング、アイダホ、ワシントン(コロンビア川に合流)と3つの州を流れ、太平洋へと流れる川ですが名前の通り、たいへんくねくねと曲がって美しい景色を私たちに見せてくれます。

 もう少し南下してムース・ホール (MOOSE HALLS)を通過すると、アメリカの大富豪のロックフェラー・ジュニアが寄付をして国立公園となったグランドティトン国立公園に入ります。

 道路もここからは、‘ジョン・ディ・ロックフェラー・ジュニア・メモリアル・パークウエイ(JOHN D. ROCKEFELLER JR. MEMORIAL PARKWAY)’と名づけられています。

開けた景色に湖とティトン山脈

 右手に大きなジャクソン湖と美しいティトン山脈が見えてきて、空も朝の灰色とはうって変わって、晴れ渡ってくれて気分は最高です。

コーターベイ・ビジターセンター

コルーターベイ・ビジターセンター看板と犬と人と

 公園の情報収集のため‘コルーターベイ・ビジターセンター(Colter Bay Visiter Center)’に立ち寄り、パンフレットを入手して、ティトンパークロードに入らないで車を走らせます。

移動式スピード掲示板

 昨日もパトカーを見かけましたが、国立公園内では時々電光掲示板が設置されていて、最高時速を知らせます。

オクスボーベンド

コヨーテの剥製 熊立っているの剥製

 オクスボーベンド(Oxbow Bend)では、早朝にはよく野生動物を見ることができるそうですが、私たちが訪れたのは10時くらいでしたが‘エルク’を4~5頭見ることができました。

 ‘ブラックベアー’‘コヨーテ’‘ムース’‘アオサギ(夏季)’や、スィート、スィートと鳴く黄色い‘アメリカムシクイ’なども見られるそうですが、私たちは見ることは出来ませんでした。

道路を横断して歩く熊と車 白頭鷲のポスター

 私たちは出会えませんでしたが、あなたが行かれた時、こんな状態の熊や白頭鷲を見ることが出来るのでは?幸運を祈ります。

 モラン(Moran)から‘ジャクソン・ホール・ハイウエー(Jackson Hole Highway)’に入りさらに南下を続けます。

カニンガム・キャビン

古い丸太小屋とゲート さみしげに立つ古い丸太小屋

 ジャクソンホール開拓時代の、開拓者が暮らしていた家を保存してあり、平原にポツリとある家で、その当時どのような生活をしていたのか想像すると、私たちは野生動物に遭いたいと思っていますが、夜、大型動物の泣き声や、物音をなどにも怯える生活は、想像を遥かに超えるものでしょう。

すずめに良く似た小さな鳥

 ここで、すずめに似た小さな鳥が、草むらに巣を作っているのを発見した時思わずうれしくなりましたが、その当時も小さな生き物は、きっと人々に心の安らぎを与えていたと思います。

スネーク・リバー・オーバールック

ティトン山脈に川 川くだり楽しんでいるようす

 ‘スネーク・リバー・オーバールック(Snake River Over Look)’は有名なフォトスポットでスネーク・リバーとティトンの山々とを見渡すことができるとても素敵なところで、ラフティングを楽しむ人々を見ることができました。

 ここで中国人観光客の団体といっしょになりましたが、イエローストーンでも日本人よりも多いし、本当によく中国人観光客の団体を見かけます。

ティトンの絶景の前に立つ男と女

 写真をとっていると、白人の女性が「2人一緒に撮りましょうか?」と声をかけてくださったので、お願いしました。

雄大さが伝わる平原と山々

 ここからもう少し南下して‘Schwabcher Road(未舗装)’へ入ってスネーク・リバーの近くへ行く予定でしたが、入り口がクローズされていて入ることはできませんでした。

アンテロップ・フラット・ロード

シェーンに出てくるふるい納屋

‘アンテロップ・フラット・ロード(Antelop Flat Road)’は、映画‘シェーン’でおなじみの、最後の有名なシーンが撮影された場所に通じる道路で、1Kmほど入った所には、今も開拓時代の家が残されていて、どこららともなく馬に乗ったカーボーイが現れそうなところです。

モルモンの看板

 ここは、敬虔なモルモン教の信徒たちが暮らす‘開拓村’だったそうですが、今は1軒だけが生活されていて、宿泊客を受け入されているようです。

庭の植木鉢のかざりの牛の頭蓋骨 鶏の置物がある植木鉢

 庭は手入れが行き届き、なんといってもティトンの雄大で美しい景色、一日中見ていても飽きることはなくて、こんなところに泊まってみたかったですね。

牧場に続く一本道と大きな木

 ハイウエーに戻り少し南下して、ムース(Moose)料金所から、今度はティトンパークロードを北上しながら観光するため右折します。

ムース(Moose)料金所

 ムースの料金所の手前にあるビジターセンター(Craig Thomas Discovery and Visitor Center)に立ち寄り、しばし休憩をとり料金所へ、イエローストーンに入る時貰ったチケットを提示すると、係りの人がグランドティトン国立公園のパンフレットを見せて「貰ってないでしょ?」と言ってくれました。

トランス・フィギュレーション礼拝堂

おばちゃんとトランス・フィギュレーション礼拝堂の入り口

 北上してすぐを右折(案内板あり)すると、木で造られた小さな教会があって、中に入ると正面の窓にティトンの景色が、まるでステンドグラスのように目に飛び込んできます。

木造りの釣鐘の門と教会

 教会の門には‘鐘’が取り付けてあったので、怒られるかなと思いつつも鳴らしてみると、予想外に大きな音で、びっくりしましたが、なんとも心温まるような音色でした。

教会内から見るティトンと十字架

 大きな教会にも感動しますが、ここの開拓者の人たちがこの教会を愛し、心の拠り所として大切にし、また、今現在も教会として使われていると知って、たいへんすばらしいと思いました。

メナーズ・フェリー

岸にあげられた双胴船

 教会の駐車場か、教会とは反対方向に5分歩くと‘メナーズ・フェリー(Menor's Ferry)’があり、現在も復元された船が、夏季には昔どうりの動かし方で乗れたり、開拓時代に使われていた幌馬車があったりします。

椅子に腰掛けたカーボーイ風の男性とショップ

 小さなショップもあり、お土産や、キャンディ、ビール(飲み物はビールだけ)などを売っています。

ジェニー・レイク・シーニック・ロード

 ジェニー・レイク(Jenny Lake)を通り過ぎ、リー・レイク(Lee lake)の手前を左折、大型車乗り入れ禁止の南行き一方通行の‘ジェニー・レイク・シーニック・ロード(Jenny Lake Scenic Rd.)’に入りました。

道路脇の木立にいたエルク

 木々に囲まれた道路はメインドーロから遮断され、車の音も聞こえず自然を満喫でき最高の気分で、その上、メスのエルクが現れて私たちの車の前を横断していきます。

ジェニー・レイク・ビジターセンター

 この道の終点がビジターセンターになっていて、ビジターセンターの奥に渡船場があってジェニー・レイク(Jenny Lake)の対岸まで行くことが出来ます。

ジェニー・レイクの桟橋と渡船

 この日の最終船は午後3時で、1時間も時間が無ないのと、15分毎の出発なので、単純に往復するだけでも30分以上かかると思うし、先がまだ長いので、乗ることは諦めました。

子供と熊の毛皮

 ビジターセンターでは、子供たち向けの野外教室が開かれていて、いろいろな野生動物の毛皮が広げられて、動物の大きさや特性、ロープの使い方など、いろいろレンジャーの人に教わっていました。

ジェニー湖の岸辺と山並み

 ショップでサンドイッチとコーヒーを買って食べたので、お腹もいっぱいになったところで近くを散策、この湖の名前は、昔、リーとジェニーの夫婦がこの湖の畔に住んでいたそうで、その夫婦の名前からとって付けたそうです。

ウエディングスタイルの幸せなカップル

 そんな中のいい夫婦が住んでいたこの湖の畔で、結婚記念写真を撮っている、とっても綺麗な花嫁さん見つけ、あわてて車を停めてもらい、迷惑も顧みず、ほんとにおばさん根性丸出しで、走っていき写真を撮らせていただきました。

 写真をお願いすると喜んでポーズをとってくれて、カメラマンの方もにこにこして待ってくれて、あわてて車に帰り‘折り鶴’を持っていき「永遠にお幸せに!」とプレゼント、ハッピーな気持ちにさせていただきました。

 私も主人も「ここで1泊したかったね」と言うほど気に入った所ですが、時間は3時だし、まだ今日はこれから200Km以上は走らないといけないので、後ろ髪を引かれる思いで出発です。

ジャクソン

ウエスタン風の町並み

 西部劇に出てきそうな、ちょっとおしゃれなカウボーイが似合う小さな町で、ビジターセンターでは、入り口を入ると、すぐに剥製ですが‘エルクの群れ’が出迎えてくれます。

白いペンキの酒場風のウエスタンのお店 ビジターセンター看板

 そして、奥のデッキにでると広ーい草原が広がっていますが、ここでは冬になるとグランドティトンや、遥かに見える山々の向こうにいたエルクが越冬(冬の間、餌付けをしています)のためこの地にやって来るそうです。

ジャクソン郊外に立つエルクの銅像 インディアンのテント 冬に越冬のため集まったエルク

 以前は冬になると、多くのエルクが寒さと飢えのため命を落としていましたが、1912年ジャクソンホールの議会は‘国立エルク保護区’の制定を認可して依頼この地で越冬するようになったようです。

エルクの角のアーチ

 町の数箇所に、抜け落ちたエルクの角を使ってアーチ‘アンティーロープ・アーチ’が作られており、それが町のシンボルとなっています。

家の裏にそびえる赤い裸山

 でも、町はずの住宅のすぐ裏手に赤土の山が迫っていたり、その山の崖になった狭い所に、羊がいたりするなど、日本では見たことも無いような風景にはびっくりしました。

モントペェリアーへ

 ジャクソンの町を過ぎるとホバック(HOVACK)の町の手前で、直進して189号線と191号線と別れ、アルパイン(ALPINE)手前のT字路を左折し、パラセイズ貯水池の横を走り抜けると、道の両側には牧場の風景が広がり、牛や馬が放牧されていて、それを見ているだけでも心が癒されます。

牧場入り口にある白頭ワシのゲート

 牧場の門は一軒一軒工夫が施されていて、たいへん手の込んだ門もあれば、ただ単に木枠だけの牧場もあったり、と牧場主の性格が表されているようでおもしろいです。

広い牧場で草を食む牛たち

 ジャクソンではあんなに晴れていた空が、急に暗くなったかと思うと雨が降り出しましたが、馬や牛はのんびり草を食べているのですが、ふと厩舎はどこにあるのかな?近くにはないのですが・・。

動物の付いた町のゲート

 アフトン(Afton)の町に着くころには、降っていた雨もすっかり上がり、青空が広がって、ワイオミング州の大好きな景色を堪能することが出来ました。

峠からの風景

 アフトンの町を過ぎ、しばらく走ると道は坂道に変わり、ワイオミングからアイダホへの州境いにさしかかり、ぱーと目の前が開けたので、車から降りて腰をのばすことにします。

余談ですが、坂道を登って来る途中に、自転車で坂を下りて来る人に会いましたが、私たちの車は人里を離れてからずいぶん走ってきたし、この先もまだまだ人家はなさそうなのに、私は「どこから来て、どこまで行くの?」と一人ツッコミを入れてしまいました。

ソルトリバー峠の説明の看板

 ここは標高7630フィート(2300m)の地点で‘SALT RIVER PASS’と呼ばれる地点らしく、北へは、スネークリバーとなり最終的には太平洋へと流れ南へはベア・リバーとなりグレイト・ソルトレイク湖へと流れるそうで、眺めも最高です。

ここからアイダホ州ですと示す看板

 さあ、ついにアイダホ州に帰って来ました。今日の宿までもう少しです。

スーパー 8 モーテル モントピリアー

モーテル外観 モーテル内の様子

 ここはモーテルで、道端におおきな‘8’の字の看板があったし、私たちは明るいうちに着きましたが、もし、暗くなっても看板はライトアップされているので、すぐ分かると思いました。

 受付の女の子も感じ良かったし、ここもプールやジムがあるようでした。

レンジ他

 ティッシュ、ドライヤー、レンジ(さすがにお皿は無かった)、冷蔵庫とそろい、部屋の大きさも十分だし、清潔で、バスタブがあるのがうれしいですね。

ネオンで輝く看板

 今夜の食事はモーテルへチェックインしてから、近くの店で何か食べようと考えていましたが、近くの店と言っても目の前にはリカーショップはあるものの、食事が出来そうな店はありません。

 数百メーター先に何かしらの店のネオンは見えますが、何しろ真っ暗だし、車で行くのも面倒で・・カップ麺とくだものとヨーグルトの寂しい食事で済ますことにしました。

 今日の走行距離は195マイル(312Km)でした。

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