イスタンブール

2つの塔のあるモスク

 イスタンブール(Istanbul)は、街の中心を流れるボスポラス海峡によって、東のアジア(アナトリア半島)側と西のヨーロッパ(トラキア地方)に別れています。

 ヨーロッパ側は商業や歴史の中心であり、アジア側は住宅地としてイスタンブールの人口1,410万人の3分の1が住んでいます。

 また、ローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン帝国という3代続いた大帝国の首都であったことから、偉大な歴史的遺産がヨーロッパ側の街のあちらこちらに残っています。

市内の乗り物

イスタンブールの街の様子

 イスタンブールの市内公共交通機関の料金は定額制で6TLで、電子チケット(Elektoronik Bilet=エレクトロク・ビレト)を購入するとすべて5回乗車できますが、割り増し区間は2回カウントされます。

 電子チケットは主要バスターミナルやチケット売り場で購入できます。

路線バス(Otobus)

バス

 市内に市営(Belediye Otobus)と私営(Halk Otobus)の二つのバス会社があり、どちらも料金は同じでバス亭や路線番号は共有です。

 乗車は前のドアからで降りたい時は車内のボタンを押して知らせます。

メトロ(Metro)

 旧市街地のアクサライ(Aksaray)からオトガル(Otogar)経由アタチュルク(Ataturk)国際空港行きと、新市街にあるガラタ塔の北、シハーネ(Sishane)からハショスマン(Haciosman)へと北に伸びる2本の路線があります。

トゥネル(Tunel)

 トゥネルは地下ケーブルカーで、1875年に完成した世界一短い地下鉄で1区間しかありません。

 路線はガラタ橋近く、カラキョイ(Krakoy)からトゥネル(Tunel)までです。

トラム(Tramvay)

 トラムは観光スポットの集まる旧市街から新市街へと路線も多く観光には便利な路面電車です。

 朝6時から深夜0時まで、5分~15分間隔で運行されていますが、通勤時間帯はたいへん込み合いますので、スリなどの被害に遭わないよう注意しましょう。

 レトロな車体はタクシム(Taksim)広場からイスティクラル(Istiklal)通りに沿ってトゥネル(Tunel)までの路線で走っています。

タクシー(Taksi)

黄色いタクシー

 黄色い車体がトレードマークになっていて、個人タクシーや流しのタクシーもありますが、なるべくホテルやレストランなどの前に停まっているタクシーに乗りましょう。

 メーターが動いているか必ず確認しないと高額な要求をされることがあります。

 イスタンブール市内は車の渋滞が激しいので歩いたほうが早いという場合も多々おこります。

市内の見所

 イスタンブール市ヨーロッパ側にある新市街と旧市外、そして、ボスボラス海峡によってヨーロッパ側とアジア側に分けられています。

イスタンブール市内地図

 見所が集中しているのがヨーロッパ側で、とりわけ旧市内には多くの歴史的建造物があります。

 市内にある水道橋(写真左下)と金角湾(写真右下)の風景です。

水道橋 金角湾

トプカプ宮殿(Topukapi)

 トプカプ宮殿は、メフメト2世の命により1460年~1478年に建設、イスタンブール旧市街のある半島の先端にあり、オスマントルコ帝国の歴代皇帝の居住となった宮殿です。

トプカプ宮殿の門 トプカプ宮殿の中庭

 宮殿には、たくさんの建物といくつかのおおきな庭園で形造られていて、皇帝(スルタン)と家族、そして多くの家来達が生活していました。

 その生活は、祖国解放戦争によって1922年にオスマントルコ帝国が崩壊するまで何百年と続きました。

トプカプ宮殿のハーレム

 現在、トプカプ宮殿は博物館となり多くの観光客が訪れ、クリスタル、銀、中国陶磁器のコレクションを始め、スルタンの多くの妻や子供たちが暮らしたハーレムの部など見所が多くあります。

トプカプ宮殿からボスポラス湾を望む

アヤソフィア博物館(Hagia Sophia)

 聖ソフィア大聖堂は、ローマ帝国の皇帝、コンスタンチヌス大帝(272年~337年)によって建てられ、東ローマ帝国の第2代皇帝、ユスチニアヌス帝によってキリスト教の大聖堂として、6世紀に再建されました。

アヤソフィア博物館外観 アヤソフィア博物館ローカの天井

 現在はアヤソフィア博物館として開放され、建物の巨大なドームは、地上55m、直径31mもあります。

アヤソフィア博物館ドームの入り口

 1985年には世界遺産に指定され、内部には見事なビザンチン文化のモザイク画が残されています。

地下宮殿(Yerebatan Samici)

 イェレバタン・サルヌジュ(地下宮殿)の名で知られる6世紀ビザンチン時代の貯水池には高さ9mの大理石の柱が336本あります。

地下宮殿

 その柱で天井を支え、78,000平方メートル水を蓄えています。

 貯水池の大きさは縦138m、横65mもあり、現存する東ローマ帝国時代の貯水池としては最大級の大きさを誇っています。

ドルマバフチェ宮殿(Dolmabahce)

 ドルマバフチェ宮殿は、アブデュルメジト1世の命によって1843年~1856年かけ建設、新市街地のベシクタシュ地区にあり、ボスボラス海峡に面して建つ姿は優雅で、その名前は、‘埋め立てられた庭’ と言う意味です。

ドルマバフチェ宮殿の外観

 ヨーロッパのバロック様式と、オスマン様式が交わった豪華な造りの建物で1856年に完成しました。

 19191年~1922年の祖国解放戦争によりオスマントルコ帝国が崩壊する1922年まで、最後の皇帝メフメト6世が住んでいました。

 宮殿の長さは600m、ボスボラス海峡側が正面で、海からの訪問客を意識して建てられています。

 部屋数は285、大小46のホールが有り、必見はレセプション・サロンで、56本の柱と750個のキャンドルが着いた重さ4.5トンもの巨大なクリスタルシャンデリアがあります。

ガラタ橋(Galata Bridge)

ガラタ橋

 ガラタ橋は、長さ490m、幅42m、金角湾に架かる跳ね橋で、初開通は1845年です。

 現在の橋は1994年に改修されたもので、車や路面電車(トラムヴァイ)も走り、中央の跳ね橋以外のところは2階建てになっていて下の階にはレストランなどのお店が入っています。

ガラタ橋近くのボスボラス

ガラタ塔

 ガラタ橋塔は新市街のランドマークとして、イスタンブールの人々に愛されています。

 14世紀にジェノバ人が居住区の防衛の為に建設したもので、高さ53mにも及ぶ9階建ての建物です。

 最上階は展望台となっておりボスボラス海峡やアジア地区、旧市街地を展望できます。

金角湾の風景とガラタ塔 ガラタ塔 夕日に染まるガラタタワー

乙女の塔

ボスボラス海峡に建つ塔

 乙女の塔はマルマラ海からボスポラス海峡に入るところに位置し、かつては刑務所として使用されてきました。。

 乙女の塔の名前の由来は、ある夜、皇帝は娘が蛇に噛まれる夢をみて心配になりこの塔に非難させてのですが、娘に送った果物の箱の中に蛇が潜んでいて、娘は噛まれて亡くなってしまいました。

 その後、この塔は ‘乙女の塔’ と呼ばれるようになったそうです。

スルタンアフメット・ジャーミー(Sultanahmet camii)

ブルー・モスク全景

 スルタンアフメット・ジャーミー俗名ブルー・モスク(Blue Mosque)は、世界で最も美しいモスクと呼ばれ、オスマン帝国第14代皇帝のアフメト1世によって1609年から1616年の7年の歳月をかけて建設されたモスクです。

 このモスクには6本の尖塔がありますが、その当時、イスラムの信仰の中心メッカの聖モスクのカアバ神殿を取り囲む礼拝堂マスジド・ハラームだけが同じ6本の尖塔を擁していました。

 ただ、メッカの住民の反発を招くことになり、現在では聖モスクの尖塔は9本になっているそうです。

 直径27.5mの大型のドームや、モスク内の青い装飾タイルやステンドグラスは、多くの観光客を魅了します。

ブルー・モスクのドーム天井

 夜になると外観はライトアップされ、より一層幻想的な気分があじわえます。

リュステムパシャ・モスク(Rustem Pasha Mosque)

 金角湾のガラタ橋近くに建つ ‘リュステムパシャ・モスク’ は、、オスマン帝国第10代皇帝のスレイマン1世(1494年~1566年)俗名 ‘壮麗帝(the Magnificent)’ の娘婿である宰相リュステム・パシャの命によって、建築家シナンが1561年に建てたモスクです。

リュステムパシャ・モスク内の美しいタイル リュステムパシャ・モスクの入り口

 天井から下がるライトとといい、みごとなまでのイズニックタイルに覆われた青の世界は、見る者を夢の世界へと誘います。

リュステムパシャ・モスクの天井

グランドバザール(Grand Bazar)

 グランドバザールは英語読みで、トルコ語では ‘カパルチャルシュ’ と呼ばれ ‘屋根付き市場’ を意味します。

グランドバザールの入り口のゲート

 オスマン帝国皇帝のメフメト2世の命によって、1455年から1461年にかけ建設、16世紀に拡張され、幾度と修復されながら現在に至ります。

グランドバザールの商店街

 バザール内には宝石類、陶器、香辛料、絨毯類など、通りごとに同種のお店が並び、そう店舗数は4000にも及びます。

 買い物するもよし、独特の雰囲気をあじわうもよし、建物を眺めるのも又よしと言えます。

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