オーストリア旅行6日目・2012年9月11日(火)

世界遺産の町ハルシュタットの船着場周辺

 この旅行で私が一番楽しみにしていた、いよいよ世界で一番美しい湖畔と言われる世界遺産の町ハルシュタットへ向かいます。

 昨日はゆっくりホテルで過ごせたので、予定より1時間早くホテルを出発することにして、チェックアウトの時にスーツケースをフロント預けて(12日に同じホテルに泊まるので)、1泊分の荷物だけをもって出かけました。

ザルツブルクからバート・イッシュルへ

ザルツブルクからバートイッシュル行きのバスのチケット 旅行6日目のプラン

 ザルツブルク中央駅のバスターミナル内の、バートイッシュル行きのバス亭は、事前に確認済みなので余裕をもって歩いて行くことができした。

 バートイッシュル行き(ルート番号150)のバス亭を見ると、乗る予定のバスより1本早いバスが止まっていたので、急いで行って乗り込み、運転手さんからチケット(2人で19.8ユーロ)を買いましたが、今から1時間半も乗るのに「安い」と思いました。
 (※ 公共交通機関の参照:バス - オーストリアの公共交通機関より)

 さて、席に座ることもでき、出発時間になりバスは発車しましたが、よーく外の景色を見ていると、バスがホテルへ行く道を走っているのに気がつきました。

 このバスに乗るまで、バート・イッシュルへはバスがどの道を走るか分らなかったのでしかたありませんが、ホテル近くにあるバス亭のチェックもしておくべきでしたね。

 ということは、帰りはザルツブルク中央駅まで乗る必要が無くて、市役所前(ホテルからでは、駅よりずいぶん近い)で降りればよいことに気がつきました。

ザルツカンマーグート地方の風景

 バスの車窓からの眺めは素晴らしくて、お天気に恵まれて、明日登る予定のシャーフベルク山の山荘まではっきりと見ることが出来て、明日が楽しみになりました。

ザルツカンマーグート地方の湖

 いくつかの湖が見えて、傍にある町々がどれも可愛らしくてステキで、あっと言う間の1時間半でしたが、バスの中で主人が、ホテルの部屋に帽子を忘れてきたことに気がつき、1時間早いバスで来たのでバート・イッシュルの街で帽子を買うことにしました。

バート・イッシュルの街のメインストリート

 この町は娘からお土産に頼まれていた「グムンデンの食器」の会社がある町から近いので、グムンデンのコーヒーカップと、帽子を探すことにしましたが、帽子は気に入ったのがありましたが、地元の人が行くような陶器店は見つかりませんでした。

 諦めて駅へ戻ると、小学校5か6年生くらいの男の子たちが5人ほどバスを待っていて、その中の1人の子が「こんにちは」と私たちに日本語で声をかけてくれました。

 「他に日本語知ってる?」と聞くと「知らない」と言うので「ありがとう」の言葉を教えてあげました。

 異国の知らない町で、通りすがりの私たちに子供から日本語で声を掛けられるなんて、思いもしない出来事だったので、うれしかったです。

バート・イッシュルからハルシュタットへ

バート・イッシュルからハルシュタットへの国鉄のチケット

 バート・イッシュル駅(11:03発Rex3412)でハルシュタット駅(11:26着)まで、往復で大人1人7.40ユーロです。ホームは一つで、北行きも南行きも同じホームに入って来るので注意が必要です。

 ホームの正面に行き先表示があって、Attnangとstainach-lrdningとあってハルシュタットに行く時はstainach-lrdning行きの右手方向へ行くの列車に乗ります。

 列車には行き先名が無かったので、時刻と駅員さんに確認し・・、ここまではスムーズに事が運んだのですが、ハルシュタットの駅でとんだハプニングです。

ハルシュタットの駅のホームの駅名板

 それは、ハルシュタットの駅のホームが工事中の為、駅の手前の砂利がひいてある所が臨時のホームになっていたのですが、私達は知る由もなく、乗り過ごしてしまったのです。

 私たちが乗っている車両からは駅舎も駅名の表示も見えなかったため、時間調整か何らかの理由で止まっているのかなと思っていました。

 でも、時間的に私たちも「ここかな?」と思ったので、降りようとしましたが、その時はもうドアが開かなくて、同じ車両の外人のご夫婦も、降りようか迷った挙句に降りられず、4人は次の駅(Obertraun-dachsfeinh)で降りて引き返す事になりました。

 実は同じ車両にはもう1人、韓国人の若い男性が乗っていて、大きなスーツケースを持った旅行者風で、バート・イッシュル駅で駅員さんに何かを尋ねているのも見ていたので、てっきりその人もハルシュタットの駅で降りると思い込んでいました。

 その彼がぜんぜん降りる気配を見せなかったので、勝手にまだだと思いこんでいて、その彼も私達と同じ駅で降りたのですが、別れ際に彼が「乗り過ごしたんですね」と笑顔で言うので「はい」と笑顔で返しましたが、彼が山の中の小さな村の方向に歩いて行くを見て、彼の目的がちょっと気になりました。

 それはさておき、駅の時刻表を見ると1時間後にハルシュタット行きがあるのがわかりホットしていると、私たちより10才くらい上のように見受けられるあのご夫婦は、歩いて引き換えしています。

 私達は「どうしようか?」と迷っていると、自転車置き場に人がいるのを見つけ、「歩いてハルシュタットまで行けますか?」と聞くと、ここから4キロあると教えてくれました。

 私が「歩いても1時間、列車でも1時間なら列車にします」と言うと“ナイス チョイス”と言ってくれました。

ハルシュタットを通り過ぎた次の駅から村の方向を撮影

 ここは、本当に何もない、のどかな田舎の駅で、駅員さんがひとりいますが、戻りの切符を買いたいと声をかけましたが、ここでは切符の販売はしていないとのことでした。

 それで、車掌さんから買うことにして、駅のベンチに座りぼんやり景色を眺めていると、向かい側の高い山から時々ハングライダーが飛び立つのも見られてあっと言う間の1時間でした。

 やっと、ハルシュタット方面の列車に乗りましたが、車内でも車掌さんに会えず、ハルシュタットの駅にも駅員さんがいなかったので切符は買わずじまいです。良かったのかな~。

 ハルシュタットの街へ行く船は?駅からは船着場は見えないので、一緒に降りた人達の後を急ぎ足でついて、細い道を下って行くと船が見えました。

 船着場まで来ると、湖の向こう岸に写真でお馴染みの景色が広がっていて、「ああ!これが、あのハルシュタット!」って感じです。

ハルシュタット湖の渡し船のチケット

 船は10人くらいは座れるのでしょうか?ちいさな渡し舟で、船員さんから往復チケット(1人6ユーロ)を買って乗りこみ、ほんの数分の乗船ですが、美しい景色に魅了されました。明日も良い天気でありますように。

ヘリテージホテル・ハルシュタット

ヘリテージホテル・ハルシュタットのパンフレット

 ハルシュタットの桟橋の目の前にあるホテルが、この街で唯一4つ星ホテルの「ヘリテージホテル・ハルシュタット」です。

 まだ12:40くらいでチェックインの時間には間があったのですが、町をぶらぶらするのにはちょっと荷物が邪魔なので、バッグを預かってもらおうとホテルへいきました。

 すると、時間外にもかかわらずチェックインをしてくれましたが、船着場の目の前のホテルというロケーションが気に入ってホテルを決めたのに、私たちが泊まる部屋は、ここから歩いて3分かかるというのです。

ヘリテージホテル・ハルシュタットの私達が泊まっていた部屋の外観

 そこで、たぶん私が不満そうな顔をしたのでしょう・・「彼女はレイクビューだから・・」と言うので、仕方なく付いて行くと、彼女の言った通りレイクビューの部屋で、建物も全て新しくて快適な部屋でした。

 ただ、大型のスーツケースを持ち込むとなると、我々の部屋だとベッドの上で開け閉めをしなければならないように思いましたが、主人と「こっちの方が静かでよかったかもね・・」という話になりました。

 しかし、備品はシャンプーハットなし、紅茶セットは有りましたがコーヒーはなく、スリッパをスーツケースの中に入れたまま持ってくるのを忘れたので不便でした。

 コンシェルジュの女性が部屋まで案内してくれたのでチップを渡そうとしましたが、受け取られませんでした。

岩塩抗(Salz Welten)

岩塩抗の絵地図

 ホテルでコンシェルジュの女性が「岩塩抗へ行く?」と聞いてきたので「行きたい」と言ったら、岩塩抗へ行く地図をくれていたので、荷物を置いて早々に出かけることにしました。

 岩塩抗へ向かいながらの散策ですが、この町は本当に花いっぱいの、どの家も絵本から抜け出てきたようなかわいいお家で、ほんわかとした気分になれます。

 途中、美味しそうなパンを売っている店を見つけたので、粒砂糖の付いたパンとロールパン、それとジュースを買い、湖のそばのベンチに座りで食べることに、ところが、粒砂糖のパンを一口食べた途端、ここはハルシュタットだったと再認識です。

ハルシュタットの小物屋さん

 頭の中も口も「甘いパン」の妄想で、パンの上にのっている白い粒はてっきり砂糖と思い込んでいただけに、一口かぶり岩塩とわかった時はショックでした。

 予想外のパンでしたが、お腹がすいていたので全部食べて、そろそろ行こうかと思っていると、目の前に列車を一緒に乗り過ごしたご夫婦が居るではありませんか。

 声をかけるとびっくりされて、「歩いて引き換えしたのよ、あなたたちは列車?」と言われ「そうです。歩いて?・・すごくお若いですね!!」と言うと喜ばれました。

岩塩抗の中を上から下へ移動する時の移動手段として使う

 岩塩抗へ行く途中、日本人と思われるカップルに会ったので「岩塩抗はどうでしたか?」と聞くと「良かったですよ、滑り台が面白かったですよ」と言ってました。

岩塩抗へ登るケーブルカーのチケット

 “Salz Welten”のチケット売場につき、チケット(オーディオガイド付き,見学ツアーとケーブルカー往復で1人24ユーロ)を買う時パスポートも預けます。

ケーブルカーのチケット売り場

 見学が終わり、オーディオ器を返すとパスポートを返してくれるのですが、ちょっと不安でしたが預けました。

 ケーブルカーに乗って山の中腹まで行き、エレベーターでもう少し上まで行くこともできますし、もちろんオーディオガイドを聞きながら歩いて登ることもできます。

ケーブルカーに乗って登った山の中腹からの眺め

 歩きだとケーブルカーを降りて坑内入り口まで、約20分ほど坂道を上って行くことになりますが、ケーブルカーに乗らずに、下からも歩いて上ることも可能です。

 抗内への入り口で、私達は抗夫の擬似体験をするためと滑り台があるために、坑夫が着るような服を、自分達が着ている服の上から着ます。

 そして、案内人のおじさんと出発ですが、20人ほどのグループで日本人は私たちだけで、グループの最後尾が私たちで、おじさんは主人に「日本人ですか?」と聞いて2人で最敬礼をしながら日本語で「こんにちは」と言って盛りあがっていました。

 坑内は涼しくて快適で、岩塩の成り立ちから、どのように掘り出すか(岩塩は岩のまま掘り出すのではなくて、細かく潰して水に溶かして吸い上げます)まで勉強になりました。

塩人間について書かれたパンフレット

 1734年には坑夫が塩の岩盤のなかからミイラ化した人間を見つけたそうで、今日なら大スクープで、DNA鑑定やその他もろもろ(よく知りませんが)研究されたと思いますが、その当時はそういう知識もなく、掘り出され埋葬されたそうです。

 近年、オーストリアとイタリアの国境ちかくで見つかったミイラは氷の中に閉じ込められた形で見つかったので「アイスマン」と呼ばれていますが、こちらは塩の中にいる状態で見つかったので、この人のことを「塩人間」“Man in Salt”と呼ばれています。

 それから、日本人のカップルの人が言っていた“滑り台”ですが、下の坑道に降りる時に、坑夫が利用していたもので、急な長い木の滑り台のことです。

 床板はつるつるだし横の板は浅いので、私は身体が飛び出してしまいそうなので怖くて寝る体勢をとってしまい、そんな人ほどスピードがでるらしく、より怖い思いをするそうです。

岩塩抗から出る時はトロッコにまたがって出てくる。そのようす

 それも2箇所もあって、2箇所目が最初の2倍の長さがあり、引きつった顔の写真が自動カメラで撮影され、帰りに主人が面白がって買うことに(買うのは自由です)しました。

 帰りはトロッコにまたがって、長いせまーいトンネルを猛スピード走り抜けますが、これは怖さもあったけれど、ちょっと楽しかったかな。

町の散策と夕食

 ぶらぶらと町を歩いてお土産屋さんを覗いたり、景色をながめたり、ゆっくり歩いても街の端から端まで、30分かかりません。

壁に生きている木を塗りこんでいる家

 不思議な壁のある家が何軒もあって、それは、最初は壁に木の絵を描いているのだと思っていたのですが、そうではなくて、家の壁に本物の木の幹や枝を半分塗り込んでいるのです。

 そして、その木はちゃんと生きていて、葉っぱも緑みどりとして生い茂っていますが、木の幹は太くなるし、枝は長く伸びて成長を続けるし、どうなっていくのか不思議です。

 それから、気に入ったお土産があったので、買おうと店のおじさんに声をかけると、「もう時間がすぎたので店じまいしている」と言います。

 時計を見ると5:05です。たった5分しか過ぎてないし、「これを買う」と言っているのに商売をしないとは日本人としては不思議です。

 お土産屋さんの営業時間が過ぎたので夕食をとることにし、ヘリテージホテルのレイクサイドレストランで食べることにします。

 お勧めを聞くとは、ヴィーナーシュニッツェルと魚料理だそうで、主人がヴィーナーシュニッツェルを食べてないので、お勧めにきめましたが、頼んでしばらくして、「もしかして、魚は淡水魚?もしかして、魚をホークで?」と不安になりました。

 案の定、30センチは超えようかと思われる、まるのままの姿の魚(鱒?)が出て来ました。私たちは海のそばで大きくなったので、あゆ以外の淡水魚は臭いがしてあまり好きではありません。

 しかし、食べないわけにもいかず食べましたが、お味は思った通りで少し臭みがありましたが、もうひとつの不安のナイフとフォークは案外うまく使えて、きれいに骨だけ残して食べられました。良かった。良かった。

 山間の夕暮れは早いものです。お店も閉まり薄暗くなると人通りもまばらになってきたので、私たちも部屋へ帰ることにしました。

 そして、部屋から夕闇の湖をしばし楽しんで休むことにしました。今日もいろんな事があったし、たくさんの人との出会いがありました。

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